極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

ロキソニンとモノクローナル抗体

2017年08月15日 | 環境工学システム論

   

    

                   成公三年( -588) 楚囚十年   / 晋の復覇刻の時代 

                                 
 
       ※  鄭の商人

       萄偕(知偕)が楚に囚われていたとき、鄭の商人がかれの脱出計画を立てた
       ことがある。かれを衣裳袋の中にかくして、国外に運び出そうとしたのであっ
       た。すでに手はずはととのい、実行するばかりになっていたとき、楚は晋と協
       定を結び、かれの身柄を晋に返した。その後、この商人が晋を訪れた。知偕は
       かれが実際に自分を逃がしてくれた恩人であるかのように、手厚くもてなした。
       すると
その商人は、わたくしは何のお役にもたてませんでした。こんなにして
       いただいては困ります。わたくしのような下賤な人間が、立派なお方をだます
       わけにはまいりません」と言って、そのまま斉に去った。

     ※ 鄭の商入獄高が鄭の危機を救ったことは、すでに禧公32年に見える。鄭の開
       国の際、郎の商人が鄭伯と商業保護の契約を結んで以来、鄭では伝統的に商人
       の社会的地位が高く、またそれだけの実力もそなえていた。これによって見れ
       ば、かれらの道徳観念も高かったのである。知偕はその後、晋の大夫として属
       公・悼公を補佐し、晋の復刮に貢献した。若年ながら、楚の共王に対する応答
       の堂々として自信に満ちているのも当然である。


 



気管支系に持病をかかえているため、昨夜から体調を崩す。いつものようにベンザブロックL錠を服
用したもの扁桃腺の腫れは今朝まで残る。これは5つの効能は、❶熱をさげ、痛みを和らげるイブプ
ロフェンが主成分とし、そのほか、❷鼻づまり・鼻水を和らげる塩酸プソイドエフェドリン、❸水・
くしゃみを和
らげるクロルフェニラミンマレイン酸塩、❹せきを和らげるジヒドロコデインリン酸塩、
❺頭痛を和らげる 無水カフェインで構成され、30錠(税込み・送料別)で、1,173円と1錠39.1円
(上図参照)で、卵1個17円とする約2個分だから、これに生ニンニクを加え目玉焼きなどにして
食べて栄養補給として摂取できるが、約1時間半から緩和効果が自覚されるベンザブロックの方が便
利だと考えるが、それでも高い気がするので別の錠剤ではと考え、「ロキソニンS錠」(下図参照)
代用を検討してみたが、60銃(税込み・送料無料)1錠46.5円となるが、送料を 500円としてい
錠当たり8.3円差し引き38.2縁となり0.9縁/錠と計算上安くなる。しかし、服用錠剤数は、前者が1
日9錠錠、後者は1錠であり、服用リスクが前者が第2種類医療品に対し、後者は第1種医薬品とな
り副作用リスクがロキシニンの方が高く、さらに薬効という点では、前者は風邪の諸症状全般対対応
できるが、後者は痛み緩和に限られており、実際に服用してみないわからないし、さらに詳細に検討
する必要がある。
 



❏ 事例研究:特開2017-031144  経口用医薬組成物

【概要】

ところで、ここでは痛みとは、「実際に何らかの組織損傷が起こったとき、または組織損傷を起こす
可能性があるとき、あるいはそのような損傷の際に表現される不快な感覚や不快な情動体験である」
と定義さる。また、痛み原因の分類から、❶外部から刺激が与えられたときに生ずる外的侵害刺激、
❷生体の病変に伴う内的侵害刺激、❸第一次ニューロンやそれより上位の中枢神経の異常により生じ
る神経系の異常、❹ストレスなどの精神的誘因の精神身体的原因、❺痛みの原因が身体と関わりのな
い心因反応による痛みの5るに分類される。❹、❺の精神身体的原因や心因反応が関与する痛みには
女性の生理痛に伴う「イライラする」「ゆううつになる」「不安になる」など含まれが、痛みと心理
的症状は密接な痛みに対する予防・治療薬がなかった。


さて、ロキソニンS錠のロキソプロフェンナトリウムは、フェニルプロピオン酸系の非ステロイド性
抗炎症薬
であり、優れた鎮痛・抗炎症・解熱作用を有し、特に、消化管より速やかに吸収されること
で、鎮痛・抗炎症・解熱効果の発現が早く、プロドラッグタイプで、消化管障害が少ない。
アリルイ
ソプロピルアセチル尿素は緩和な鎮静成分で、SG配合顆粒に配合され、感冒の解熱、耳痛、咽頭痛、
月経痛、頭痛、歯痛、症候性神経痛、外傷痛に用いられる。
メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは胃
腸薬の制酸成分であり、胃酸を中和することにより、一時的な胃の痛みを緩和する作用が知られてい
る。
カフェインは解熱鎮痛成分の鎮痛作用を助けたり、中枢に作用して眠気を抑えたりするために配
合される。
一方、これらの成分を含有する組成物として、❶ロキソプロフェンナトリウムとケトチフ
ェンを併用すると、ロキソプロフェンナトリウムの解熱作用が増強する。❷
ロキソプロフェンナトリ
ウムにアリルイソプロピルアセチル尿素を併用すると、ロキソプロフェンナトリウムの鎮痛作用がさ
らに増強する。ロキソプロフェンナトリウム、アリルイソプロピルアセチル尿素、カフェインを含有
する組成物が開示されている。❸
ロキソプロフェンナトリウムに、アリルイソプロピルアセチル尿素
とカフェインを配合すると、保存安定性が向上される。
しかし、これらの配合に、心因的要因(イラ
イラ感、不安感、ゆううつ感など)を伴う
痛みに対する優れた効果は不明であり、ロキソプロフェン
ナトリウム、アリルイソプロピルアセチル尿素、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム及びカフェイン
の配合については知らされていい。

ロキソプロフェンナトリウムにアリルイソプロピルアセチル尿素、メタケイ酸アルミン酸マグネシウ
ム及びカフェインから選ばれる1種以上を含有させた医薬組成物は、よりいっそう優れた心因的要因(
イライラ感、不安感、ゆううつ感など)を伴う鎮痛作用を有するため、特に、頭痛症状や、または生
理痛症状の予防や、または治療に有用なものである。


※ 心因的要因とは、イライラ感、不安感、ゆううつ感などストレスなどによって心のアンバランス
  を引き起こすものをいう。心因的要因を伴う痛みとは、❶ストレス病やうつ病など精神的要因(
  疾患)によって引き起こされる痛み、❷何年も同じように続き、朝方に調子が悪く夕方に改善す
  ることが多い例、❸精神的要因が強いものの中には,うつ病や身体表現化障害、統合失調症など、
  精神疾患の専門医による速やかな治療が必要な精神的疾患が含まれており,他の慢性の痛みとは
  異なった、精神科・心療内科専門医による治療や対応が必要となるもの、❹不眠や四肢の冷感,
  動悸や,めまいなどの様々な多くの症状を伴うものをいう。具体的には、心因性頭痛、心因性月
  経痛、心因性月経困難症をいう。

以上、この特許事例は、心因的要因(イライラ感、不安感、ゆううつ感など)を伴う痛みの予防及び
または治療効果を有する新規の医薬組成物を提供にあたり、特に、心因的要因(イライラ感、不安感、
ゆううつ感など)を伴う頭痛・生理痛の予防及び/又は治療に優れた組成物を提供にあたり、ロキソ
プロフェンにアリルイソプロピルアセチル尿素、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム及びカフェイン
を含有させたものが、顕著な心因的要因(イライラ感、不安感、ゆううつ感など)を伴う生理痛・頭
痛の改善作用を有することを見出す。

【特許請求の範囲】

  1. 以下の(a)~(d)を含有する解熱鎮痛剤組成物。(a)ロキソプロフェン又はその塩(b)
    アリルイソプロピ
    ルアセチル尿素、およびブロムワレリル尿素から選択される1種以上(c)
    メタケイ酸アルミン酸マグネシ
    ウム(d)カフェイン又は無水カフェイン心因的要因を伴う痛
    みを改善することを特徴とする、請求項1に記載の鎮痛用組成物
  2. 心因的要因を伴う痛みが生理痛である、請求項1又は請求項2に記載の鎮痛用組成物
  3. 心因的要因を伴う痛みが頭痛である、請求項1又は請求項2に記載の鎮痛用組成物
  4. 剤形が経口用である、請求項1~4のいずれか1項に記載の鎮痛用組成 

❏ 事例研究:特開2008-013542 去痰又は気道杯細胞過形成抑制のための医薬組成物

【概要】 

正常な気道の表面の多くは線毛上皮細胞で被われその中に気道粘液を産生する杯細胞が散在し、気道
分泌液と線毛との協調作用により異物を排除している。しかし、気道分泌が亢進すると、気道内にそ
れらが貯留し、細菌増殖の温床となるため、気道感染を反復したり気道閉塞をきたしたりする。また、
喫煙、種々の大気汚染物質やアレルゲンの吸入、気道感染等で、気道分泌亢進のみならず杯細胞の
形成等が惹起され、これが長引くと急性呼吸器疾患から慢性難治性呼吸器疾患へ移行してしまう恐れ
がある。このような悪循環を防ぐため、急性期における通常の去痰剤による治療のみならず杯細胞過
形成を抑制するための対処も必要である。

 一方、非ステロイド性解熱鎮痛消炎剤(=NSAID) の1種であるロキソプロフェンは、体内で活性
代謝物に変換されて解熱鎮痛消炎作用を示すプロドラッグ型薬剤であり、そのために同種薬剤の主要
な副作用である消化管障害が軽減され安全性が高く即効性もあり、急性上気道炎における解熱・鎮痛
の効能・効果も認められている。また、ロキソプロフェンの杯細胞の作用は知られていないが、同じ
NSAIDイブプロフェンアセトアミノフェンでは杯細胞の過形成を抑制する効果は無いか、逆に
形成を促進する結果が報告されていることから、ロキソプロフェンナトリウム単独では杯細胞がわず
かながら増加することを示唆する。塩酸アンブロキソールは、気道潤滑型の去痰剤として知ら、医療
用薬では急性及び慢性気管支炎や気管支喘息等の去痰の効能・効果を有する。また、ラットへのリポ
ポリサッカライド(=LPD)暴露による気道杯細胞過形成に対し、極端に高用量の塩酸アンブロキソ
ール100mg/Kgを、暴露前30分、暴露後1日及び2日の3日間経口投与しても抑制されなか
った結果(非特許文献5のFig.6参照)と、同100mg/Kgを暴露後4日目から10日目まで経
口投与して有意に抑制されたという結果がこれまでに報告されてきた。

一方、塩酸ブロムヘキシンは、気道粘液溶解型の去痰剤として知られ、医療用薬では急性及び慢性気
管支炎等の去痰の効能・効果を有し、ラットへのLPS暴露による気道杯細胞過形成に対し、極端に高
用量の塩酸ブロムヘキシン100mg/日を、暴露前30分、暴露後1日及び2日の3日間経口投与
して抑制された結果が報告され、これまでに、ロキソプロフェンと、アンブロキソールまたはブロム
ヘキシンの併用例として、❶ロキソプロフェンナトリウムと塩酸ブロムヘキシンを併用すると、カラ
ゲニン誘発性の足浮腫を顕著に抑制した。❷ロキソプロフェンナトリウムに、塩酸ブロムヘキシンま
たは塩酸アンブロキソール併用すると、カプサイシン誘発性咳嗽を顕著に抑制があり、❶と❷の結果
から、気道杯細胞過形成抑制作用及び去痰作用を直接示唆するものでもないことが明らかにされる。
したがって、この特許事例は、去痰または杯細胞過形成抑制作用を有する医薬組成物の提供にあたり、
ロキソプロフェンと、アンブロキソールまたはブロムヘキシンから選ばれる1種または2種以上とを
含有する去痰又は気道の杯細胞過形成を抑制するための医薬組成物を提供する。

【特許請求範囲】

  1. ロキソプロフェンと、アンブロキソール又はブロムヘキシンから選ばれる1種又は2種以上とを含有する
    去痰又は気道の杯細胞過形成を抑制するための医薬組成物
  2. ロキソプロフェンが、ロキソプロフェンナトリウムである請求項1に記載の医薬組成物
  3. アンブロキソールが、塩酸アンブロキソールである請求項1又は請求項2に記載の医薬組成物
  4. ブロムヘキシンが、塩酸ブロムヘキシンである請求項1乃至請求項3から選択されるいずれか1項に記
    載の医薬組成物
  5. ロキソプロフェンと、アンブロキソール又はブロムヘキシンから選ばれる1種又は2種以上とが同一の医
    薬組成物中に含有する配合剤である請求項1乃至請求項4から選択されるいずれか1項に記載の医薬
    組成物
  6. ロキソプロフェンと、アンブロキソール又はブロムヘキシンから選ばれる1種又は2種以上とからなるキ
    ットである請求項1乃至請求項4から選択されるいずれか1項に記載の医薬組成物
  7. ロキソプロフェンと、アンブロキソール又はブロムヘキシンから選ばれる1種又は2種以上とを同一の医
    薬組成物中に含有する請求項1乃至請求項4から選択されるいずれか1項に記載の医薬組成物の製
    造方法
  8. 哺乳動物に、ロキソプロフェンと、アンブロキソール又はブロムヘキシンから選ばれる1種又は2種以上
    とを同時に、順次又は別個に投与し、去痰又は気道の杯細胞過形成を抑制する方法

❏ 事例研究:特開2017-137306  トリプタンとアスコルビン酸を含有する医薬組成物

【概要】 

片頭痛の病態は、頭蓋内血管の異常拡張による血管説、大脳皮質神経細胞の過剰興奮による神経説、
三叉神経と周囲の神経原性炎症による三叉神経血管説等がある。片頭痛の詳細は現在でも不明である
が、三叉神経血管説が最も有力である。何らかの原因で頭蓋内の大血管が拡張して三叉神経を圧迫す
ると、拍動に同期した痛みが片側頭部で生じるため片頭痛と呼ばれている。この圧迫刺激を受けた三
叉神経は、神経ペプチド(痛み原因物質)を放出して血管炎を発症する。そうなると、血管はより膨
らみ三叉神経をさらに圧迫するという悪循環を起こす。これらによる刺激が大脳に伝わると、痛み(
頭痛)を感じるようになる。 

ここで、三叉神経は、こめかみの位置の深部にある三叉神経節から、眼神経、上顎神経、下顎神経の
3つに分かれる混合神経で、脳神経の中では最大の神経である。そのため、三叉神経が刺激を受ける
片頭痛では、前兆症状としてギザギザした光が見えたり、視野の一部が見え難くなったりすることも
ある。セロトニン(=5-HT5-ヒドロキシトリプタン)は、血管の緊張を調節する物質として発見さ
れた脳血管の収縮に関わる神経伝達物質でもあり、セロトニン受容体に作用して拡張した脳血管を収
縮させて元の状態に戻して片頭痛を治療する。なお、セロトニン(5-HT)受容体には多くの種類があ
り、その中でも脳血管に多く分布する受容体として、セロトニン1B受容体(5-HT/1B受容体、血管収
縮作用)とセロトニン1D受容体(5-HT/1D受容体、血管拡張物質の放出抑制作用)があり、何れも片
頭痛が治療できることになる。一方で、片頭痛治療薬のトリプタンは、セロトニンと化学構造が類似
しており、セロトニン1Bとセロトニン1D受容体の両方にアゴニストとして作用して、拡張した血管
を収縮させるとともに、血管拡張性の神経ペプチドの放出を抑制し、さらに、三叉神経の活動も鎮静・
正常化すると言われる。

この事例の使用可能なトリプタン製剤は、スマトリプタン、ゾルミトリプタン、エレトリプタン、リ
ザトリプタン及びナラトリプタンの5製剤である。いずれも、頭蓋血管平滑筋に存在する5-HT/1B
容体、及び、頭蓋血管周辺の三叉神経終末に存在する5-HT/1D受容体に対して選択的に作用し、片頭
痛の発生原因である頭蓋内外の血管を選択的に収縮させて偏頭痛を改善する。さらに、三叉神経に作
用して起炎性神経ペプチド(サブスタンスPやCGRPなど)の放出を抑制して片頭痛の緩和に寄与する。

先行技術として、これまでに、スマトリプタンコハク酸塩を含有する液剤において、アスコルビン酸
を添加すると、スマトリプタンコハク酸塩の保存安定性が高まり類縁物質の増加が抑制されることが
開示されている。また、ゾルミトリプタンを含有する液剤において、酸味料のクエン酸を加えるとゾ
ルミトリプタンの安定性が低下(含量低下)するが、抗酸化剤(アスコルビン酸など)を配合すると
ゾルミトリプタンの残存率が改善することが開示されている。さらに、エレトリプタンヘミスルフェ
ートを含有する液剤において、クエン酸やエタノールを含有するとエレトリプタンの含量が低下する
が、カフェインを配合するとエレトリプタンの残存率が改善することが開示されている。さらに、酸
化防止剤(アスコルビン酸など)を添加すると安定性がいっそう増すとされるもののデータ開示はな
い。なお、トリプタンとアスコルビン酸を含有する固形内服剤については全く知られていない。一方
で、非ステロイド性解熱鎮痛消炎薬のイブプロフェンに、ビタミンB1(ベンフォチアミン)またはビ
タミンC(アスコルビン酸)を併用すると、いずれも浮腫抑制作用(抗炎症作用)は減弱し、ロキソ
プロフェン
にビタミンB1又はビタミンCを併用すると、いずれも増強することが報告されている。従
って、一般的に鎮痛剤にチアミン又はアスコルビン酸を併用することの効果は普遍的なものではなく、
薬剤の種類によって異なっている。

以上のことを踏まえ、トリプタンの鎮痛作用のより優れた製剤を提供するにあたり、トリプタンにア
スコルビン酸を含有させることで、トリプタンの薬理作用が高まるトリプタン含有医薬組成物を提供
する。

【特許請求範囲】

  1. 有効成分として、スマトリプタン、リザトリプタン、ゾルミトリプタン、エレトリプタン及び
    ナラトリプタンから
    選択されるトリプタンまたはそれらの薬理上許容される塩と、アスコルビ
    ン酸又はその薬理上許容される
    塩とを配合してなる医薬組成物
  2. アスコルビン酸又はその薬理上許容される塩が、アスコルビン酸カルシウムである、請求項1
    に記載の医薬組成物
  3. スマトリプタン、リザトリプタン、ゾルミトリプタン、エレトリプタン及びナラトリプタンか
    ら選択されるトリプタン又はそれらの薬理上許容される塩が、スマトリプタンコハク酸塩であ
    る、請求項1または請求項2に記載の医薬組成物
  4. 鎮痛用である、請求項1~3のいずれか1項に記載の医薬組成物
  5. 頭痛用である、請求項1~3のいずれか1項に記載の医薬組成物
  6. 内服用固形製剤である、請求項1~6のいずれか1項に記載の医薬組成物

これらの情報を踏まえ「市販薬 ロキソニンS」を服用してみることにし、その顛末Ⅵを後日掲載する
(要注意副作用)。それとは別途、「即効性」を除いた、卵食事法による治療との対費用効果の自宅
テスト(1日6錠(イブプロフェン系)/1錠(ロキソニン系)=1日、2パックの玉子)やってみ
る。



● 危険ドラッグの特定成分 その場検出デバイス開発で成果

8月9日、パナソニックは、免疫反応を利用した新型抗体(モノクローナル抗体)を開発したことを
公表。危険ドラッグに含まれる成分を、現場で簡易的に検出することができるという。これまで危険
ドラッグの成分を検出するためには、現場で採取したサンプルを検査室などに持ち帰り、大型測定装
置で前処理などを行う必要があった。このため、短時間で検出結果を出すことが難しかったが、免疫
反応を利用した新型抗体(モノクローナル抗体)を開発。これにより、危険ドラッグに含まれる成分
を、現場で簡易的に検出することが可能となる(上図ダブクリ参照)。

パナソニックが新たに開発したモノクローナル抗体は、低分子化合物の機能を維持したまま高分子化
する技術と、この技術で作製した生成物(免疫原)を用いて免疫反応させることにより実現した。

般的に抗体を作製するための免疫応答は、対象物質の分子量が10000以上の高分子であることが必須
であった。このため、分子量が10000未満の低分子化合物では免疫応答が起こらず、抗体を得ること
はできなかっが、分子量が300前後の危険ドラッグでも、その構造を維持したまま、キャリアタンパ
ク質に結合させて高分子化することによって、ナフチル系合成カンナビノイド構造を有する免疫原の
合成に成功する。ところで、測定時間はどの程度なんだろう?


❏ 特開2016-124835  免疫原、それを用いた抗体の製造方法、
                     及び、そのモノクローナル抗体

【概要】 

法的管理および健康管理などの産業分野において、合成カンナビノイドの検出方法には、❶ガスクロ
マトグラ
フ質量分析(GC-MS)や液体クロマトグラフ質量分析(LC-MS)あるいは❷イオナ
イザ/コレクタ装置によ
る測定方法があったが、GC-MSやLC-MSの感度は約ppmオーダー
であり、さらには不純物が存在した
場合に、著しく感度低下を引き起こす問題や前処理としてある程
度の不純物を除去する必要があり、結果とし
て測定時間も長時間(30分以上)かかるという問題が
あった。合成カンナビノイドを検出するために必要なノクローナル抗体、及びその作製方法の提供
にあたっては、合成
カンナビノイドに対して特異的な抗体の製造するために有用なハプテンが下記式
キャリヤータンパク質であるキーホールリンペットヘモシアニンが結合した免疫原を準備。免疫原
を動物(マウス、ウサギなど)に免疫し、特異的な抗体を作製する。


このプロセスで重要となるのが、危険ドラッグとキャリアタンパク質との距離である。この距離が短
いと、危険ドラッグ成分だけに結合する抗体を得ることが難しいという。逆に、その間隔が長すぎて
も、危険ドラッグ成分とキャリアタンパク質をつなぐ鎖(リンカー)が折れ曲がり、危険ドラッグ成
分だけに結合する抗体を得ることが困難である。リンカー長の最適化を行い、長さの異なるリンカー
を有した危険ドラッグ成分の誘導体を新たに合成した。さらにキャリアタンパク質と結合させて高分
子化した。これを免疫原として用いることで、免疫応答を生じさせることが可能となり、危険ドラ
ッグ成分の構造のみに結合するモノクローナル抗体を作製することに成功する。

【特許請求範囲】

  1. 下記の構造式(化1)の化合物とキャリヤータンパク質であるキーホールリンペットヘモシア
    ニンが結合した免疫原
  2. 請求項1に記載の免疫原を接種する段階を有することを特徴とするモノクローナル抗体産生細
    胞ライン作製方法
  3. 求項2に記載のモノクローナル抗体産生細胞ライン作製方法により作製され、前記化合物に結
    合能を有するモノクローナル抗体を産生する細胞ラインである、下記のうちのいずれかのモノ
    クローナル抗体
    産生細胞ライン、
    寄託番号NITE  BP-01955として寄託された細胞ライン、
    寄託番号NITE  BP-01956として寄託された細胞ライン、
    寄託番号NITE  BP-01957として寄託された細胞ライン
  4. 請求項3に記載の細胞ラインにより産生されるモノクローナル抗体であって、前記化合物と反
    応することを特徴とするモノクローナル抗体

❏ 特開2016-136158  診断キット及びその使用方法

 【概要】 

診断キットにより、少量の生体試料によって容易に赤血球中の外来生物を検出できる診断キットにあっては
赤血球を含有する生体試料と、核酸を染色することができる染色液とを用いて赤血球中の外来生物の
有無を検出するように構成されている。その診断キットは少なくとも1つの診断プレートを備える。
診断プレートは、生体試料が注入されるように構成された第一のチャンバーと、第一のチャンバーと
接続された流路と、流路に接続された検査プレートとを備える。検査プレートには第二のチャンバー
が接続されている。流路は、赤血球を抽出するよう構成されている。第二のチャンバーは生体試料の
一部を捕集することができる。この診断キットにより、少量の生体試料によって容易に赤血球中の外
来生物を検出できる方法を提供する。
 




【図1】図1は実施の形態1における診断キットの上面図。
【図2】図2は図1に示す診断キットの線2-2における断面図
【図3A】図3Aは実施の形態1における診断キットの要部拡大図
【図3B】図3Bは実施の形態1における診断キットの要部拡大図
【図4A】図4Aは実施の形態1における診断キットの他の壁部の断面図
【図4B】図4Bは実施の形態1における診断キットのさらに他の壁部の断面図
【図4C】図4Cは実施の形態1における診断キットのさらに他の壁部の断面図
【図4D】図4Dは実施の形態1における診断キットのさらに他の壁部の断面図



【符号の説明】

100   診断キット 100b  基材プレート 101  診断プレート 102   チャンバー(第
一のチャンバー) 
103  流路 104  検査プレート 105   チャンバー(第二のチャンバー
) 108   対象物通過部 
109   非対象物捕捉構造物 109a   繊維状物質 110 非対
象物捕捉プローブ 
111  貫通板 112  スリット 115   キャビティ 117  フォトデ
ィテクタ 118  蛍光フィルタ 
215  キャビティ 216   キャビティ

【特許請求の範囲】

  1. 赤血球を含有する生体試料と、核酸を染色することができる染色液とを用いて前記赤血球中の
    外来生物の有無を検出するように構成された診断キットであって、前記生体試料が注入される
    ように構成された第一のチャンバーと、第一のチャンバーに接続された一端と、前記一端の反
    対側の他端とを有し、前記生体試料から前記赤血球を抽出するよう構成された流路と、前記流
    路の前記他端に接続された、前記抽出した赤血球を配置するように構成された検査プレートと、
    を備えた診断キット
  2. 前記流路に設けられる非対象物捕捉構造物を、さらに備える、請求項1に記載の診断キット
  3. 前記非対象物捕捉構造物は、複数の繊維状物質からなり、前記複数の繊維状物質は、互いに絡
    み合う請求項2に記載の診断キット
  4. 前記非対象物捕捉構造物は、前記生体試料に含まれる白血球を捕捉し、赤血球を通過させる請
    求項3に記載の診断キット
  5. 前記複数の繊維は、酸化珪素を主成分とする請求項3に記載の診断キット 

   

  ● 今宵このひと 

 強い現場を作るための条件は七つある。その中の最も重要な要素の1つが、「見える仕組み」す
 なわち「見える化」である。現場力とは問題解決能力である。その問題解決の第一歩は問題発見
 だ。問題解決能力の高い会社は、問題発見能力が高い。その問題発見を効果的に行う仕組みとし
 て生まれたのが、「見える化」である。多くの会社では、問題発見自体が遅れている。だから、
 企業におけるあらゆる問題を見えるようにすることが、入り□となる


                         「見える化」の役割と価値, Jun. 21, 2007

 

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