極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

総統とゾンビの謎解き

2017年05月19日 | 創作料理

           
        荘公九年~僖公十七年荘公  /  斉の桓公制覇の時代  
               
   

                            

       ※ 中原の指導権を握っていた鄭の荘公が死ぬと、諸国の足並はふ
         たたび乱れた。そこへ北方の傾悍な騎馬民族たる山戎と狄、
         方諸国を斬り従えてとみに強大と
なった楚が、南北からこもご
         も中原に侵
入して来た。中原は一大危機に直面した。このとき
        、「尊王攘夷」という錦の御旗を
掲げ、軍車力を用いずに諸侯を
         糾合して
この危機を救ったのが、斉の桓公とその宰相管仲であ
         る。

 

  No.20

  May 17, 2017

【RE100倶楽部:風力発電篇】

● リバプール沖に世界最大の風力タービン稼働

今月17日、リバプール沖の10年前に稼働したブーボバンク海洋風力発電所に隣接する40平方キロ
メートル面積(上図参照)に、このほど、デンマークのドン・エナジー社の世界最大の8メガワット
風力タービン4基――ガーキン超高層ビルより高く(下図参照)、ブレード長はロンドンバス9台分、
ブーボバンク海洋風力発電所の2倍以上の発電量で、より大きく、よりパワフルで、より電気料金が
易いという特徴をもつ。

最近の調査では、2012年以降、海上風力発電コストが3分の1に低下し、今年度夏の政府洋上風力発
電補助金取引での再ネル補助金は2900万ポンド(約36億円)。フランス電力公社(EDF)がサマセット
に建設中の原子力発電所の1メガワットアワー当たり92.50ポンド(13,400円)より下回ると予想。す
でに、ドイツのドンエナジー社は「補助金ゼロ」を実現しているように、英国でも「補助金ゼロ」を
目指す。
 尚、ドイツでは、8メガワットより大きい、13、15メガワット級風力タービンの建設を計画していると
の同社の話であるが、実現可能であるとともにそれは理論限界でもあると話す。やればでき時代、それを阻む
ものは、何もないということだろう。これは愉快だ。

  May 18, 2017

 Jan. 24, 2017

 

  



【デジタル革命渦論:デジタル地震予知工学時代】

● 在野で地震予測を続ける両研究者対談

2016年4月には熊本地方を震源とした最大震度7の大地震が発生し、それ以降も同年6月に道南の内浦
湾、10月には鳥取県中部、12月には茨城県北部をそれぞれ震源とした、最大震度6弱の地震が起きる
など、絶えず揺れに見舞われている日本列島。毎年「全国地震動予測地図」を発表している政府の地
震調査委員会も、先日その最新版を発表し、それによると南海トラフ地震に代表される海溝型地震の
発生リスクが高まっており、太平洋側の各エリアで今後30年内に大きな揺れに見舞われる確率が特に
高いと指摘しています。

そのいっぽうで、ここ数年活発になっているのが、国などの公的機関ではなく、在野で活動している
研究者たちによる地震予測。なかでも測量学のメソッドを駆使し地表のわずかなズレから将来の揺れ
を予測する村井俊治・東大名誉教授、そして大規模地震の直前に発生するとされる電波の異常を察知
して予測する早川正士・電通大名誉教授の両氏は、その的中率の高さにも定評があり、民間による地
震予測研究をけん引する存在として、大いに注目を集めている。ここに、「
まぐまぐメルマガ著者」
の村井氏と早川氏の二人による特別対談を掲載紹介する(下図ダブクリ)。

 



【抗癌最終戦観戦記 Ⅹ:ナッツ料理の創作】

● ナッツを食べて結腸ガンの再発と死亡率が半分以下に低下する?

今月の17日、米国のボストンのダナ・ハーバー・ガン研究所のグループは、週に57グラム以上の
ナッツを食べた結腸ガン経験者の再発率とガンによる死亡率が、食べなかった人よりはるかに低いと
の研究結果を発表。この量は、アーモンドなら48粒、カシューナッツなら36粒の量である。この
試験では、ステージ3(リンパ節まで拡散した段階)の結腸ガン患者826人に食事に関する質問形
式で、対象者全員が手術と化学療法を受けており、その結果、回答者の2回以上ナッツ摂取したと回
答者の19%が週に57グラム以上のナッツを食べており、その全員が、食べていなかった人に比べ
て再発率が42%、死亡率は57%低い。尚、ナッツには、マメ科のピーナツとピーナツバターは含
まれない(化学組成上の相違由来する推定している)。今回の研究では、ナッツの摂取が、ガン再発
やがん死亡につながるとされる肥満や糖尿病の予防になることがすでに分かっているのを踏まえて行
われた。同研究所は、ほかのステージのガンについてもナッツ摂取が好ましい影響をもたらすかどう
かさらに研究する必要があるという

➲Chance of Colon Cancer Recurrence Nearly Cut in Half in People Who Eat Nuts、For immediate release、May
17, 2017
Nut consumption and survival in stage III colon cancer patients: Results from CALGB 89803 (Alliance).  2017
ASCO Annual Meeting Abstracts



直腸癌以外にも効果が確認できればこれは福音になる違いないのではと、またまた過剰適応でナッツ
料理の
創作を考える――よせばいいのにと思いつつ。

 May 4, 2010

【これが世界最先端!“認知症”予防】

同じく17日、NHKの「ためしてガッテン」で、いま予備群も含めると高齢者の4人に1人治療も
予防も難しいとされてきた認知症。その予防研究の新たな発見についての番組録画をみる。予防のポ
イントは、脳が活動することで生まれる“脳のゴミ”をきれいに洗い流すことだという。その予防方
法とは十分な睡眠をとることで”
脳のゴミ“をきれいにしてくれる可能性がある、認知症の研究グル
ープは、これを実践している。「脳トレ」だけでなく「脳ゴミ」がキーワード。がたまり始めるのは
発症の25年ほど前からということもわかってきた――40代から始めたい認知症予防の生活習慣法を
を紹介。

 Sep.19, 2016 

✔ 予防のカギはアミロイドβの排出

脳が活動したときに生まれる老廃物・アミロイドβが“脳のゴミ”。この物質の蓄積がアルツハイマ
ー病発症の引き金と考えられている。このアミロイドβの“排出力の低下”がアルツハイマー病と関

係があるということを発見――寝るとアミロイドβを脳から洗い流す能力が高まる――睡眠時間は脳
にとって大事な“クリーニングタイム”ということ。適切な睡眠時間を確保して、脳を掃除するタイ
ミングの確保がその肝。睡眠でアミロイドβを排出するだけでなく、同時に脳の神経細胞を活性化す
ることも予防も欠かせないと指摘する。そのレシピは次の3つ。

✔ 脳の神経細胞を活性化で予防

❶有酸素運動――有酸素運動をすることで、神経細胞を活性化するホルモンが分泌されることやアミ
 ロイドβを分解する酵素を増やすことが期待でき、また、運動後だとよく眠れるのでアミロイドβ
 の排出にも好影響をもたらす。

❷コミュニケーション――他人と会話をすることは脳を活性化させると言われ、特定の人と同じよう
 な会話をするよりも色んな人と出会って新鮮な会話をするとより効果的。

❸知的活動――頭を使いながら指先を動かすことを知的活動(➲脳トレ)といい、これも神経細胞を
 活性化するのによい。具体的には、囲碁や将棋、裁縫など。

✔ 食事で予防が可能な時代に

2015年、ラッシュ大学医療センタ(アメリカ・シカゴ)の研究でアルツハイマー病を予防する食事法
通称・マインド食なるものが発表される。これは、積極的に取るといい食材を10項目、なるべく控
えた方がいい食材を5項目に分けたもの、目安となる頻度も合わせて紹介されている。約千人の年寄
りを平均5年間追跡調査した結果、全15項目のうち9項目以上を達成できていた人は、5項目以下
だった人たちに比べアルツハイマー病の発症が53%も低いという結果となった(なにやら、前出の
ナット摂取事例と似ている?)。

☑  積極的に取るとよい食材

・緑黄色野菜(週6日以上)・その他の野菜(1日1回以上)ナッツ類(週5回以上)・ベリー類(週2
回以上)・豆類(週3回以上)・全粒穀物(1日に3回以上)・魚(なるべく多く)・鶏肉


☑  控えた方がよい食材

赤身の肉(週4回以下)・バター(なるべく少なく)・チーズ(週1回以下)・お菓子(週5回以下)
ファストフード(週1回以下)

これを見せられると、節制不十分の落伍者であることを痛感する。何とかせなアカン。

  

    

 読書録:村上春樹著  『騎士団長殺し 第Ⅰ部』    
 
  

   29.そこに含まれているかもしれない不自然な要素 

  ウィーンに行くどころか、日本から外に出たこともない。パスポートを手にしたことすらない
 「ウィーンは他に類を見ない術です」と免色は言った。「そこに少しでも暮らしてみれば、すぐ
 にそのことがわかります。ウィーンはドイツとは違う。空気が違い、人が違います。食べ物が違
 い、音楽が違います。ウィーンはいねば人生を楽しみ、芸術を慈しむための特別な場所です。し
 かしその時期のウィーンはまさに混乱の極致にありました。そこには激しい暴虐の嵐が吹き荒れ
 ていました。雨田さんが暮らしていたのは、まさにそのような動乱のウィーンだったのです。国
 民投票がおこなわれるまでは、ナチ党員もそれなりにまあ行儀良くしていたのですが、投票が終
 わると、暴力的な本性を剥き出しにし始めました。アンシュルスのあとヒムラーがまず最初にお
 こなったのは、オーストリアの北部にマウトハウゼン強制収容所を建設することでした。それを
 完成させるのにたった数週間しかかからなかった。ナチ政府にとっては、その強制収容所をこし
 らえることが何よりの急務だったのです。そして短い期間に何万人という政治犯が逮捕され、そ
 こに送り込まれました。マウトハウゼンに送られたのは主として〈矯正の見込みがない〉政治犯
 や反社会分子でした。したがって囚人の取り扱いもきわめて苛酷でした。多くの人々がそこで処
 刑されました。あるいは採石塔での激しい肉体労働の未に命を落としました。〈矯正の見込みが
 ない〉ということはつまり、いったんそこに放り込まれたら、まず生きては出てこられないこと
 を意味します。また反ナチの活動家の中には強制収容所に送られることもなく、取講中に拷問を
 受けて殺害され、間から関へと葬られた人々も数多くいました。雨田典彦さんが関与したとされ
 る暗殺未遂事件は、ちょうどそのようなアンシュルス後の混乱のさなかに起こったわけです」

 KZ Mauthausen

  私は黙って免色の話を間いていた。

 「しかし前にも申し上げたように、一九三八年の夏から秋にかけてナチの要人の暗殺未遂事件が
 ウィーンであったという公式な記録は見当たりません。これは考えてみれば不思議なことです。
 というのは、もし実際にそのような暗殺計画が存在したとすれば、ヒットラーやゲッベルスはそ
 のことを徹底的に宣伝し、政治的に利用していたでしょうから。水晶の夜の場合のように。
 スタル・ナハトのことはご存じでしょうね?」

 Aribert Heim

 「いちおうのことは」と私は言った。私はその事件を扱った映画を昔観たことがあった。「パリ
 駐在のドイツ大使館員が反ナチのユダヤ人に撃たれて死亡し、その事件を利用してナチがドイツ
 全土で反ユダヤ暴動を起こし、多くのユダヤ人経営の商店が破壊され、多くの人が殺害された
 ウインドウのガラスが割られて飛び散り、水晶のように光っていたことからその名前がつけられ
 た」

さて、ここから「総統とゾンビの謎解き」が本格化する・・・・・・。   

                                                        この項つづく

    

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