Killing Me Softly with His Song (1972)-Lori Lieberman
今日の歌は、ご存じロバータ・フラッグの大ヒット曲で有名な「やさしく歌って」です。
歌うのは、作者のロリ・リーバーマンです。この歌には、大ヒットにつながる興味深いストーリーがあり、今日は、その辺を簡単にご紹介してみたいと思います。
作者のロリ・リーバーマンですが、若い頃、シンガー・ソングライターとしての成功を夢見て、歌っていたそうですが、ある時、最近では、キャロル・キング&ジェームス・テイラーによって再び脚光を浴びた数々の伝説を残すあのトルヴァドールで、動画にも映し出される当時まだ無名だったドン・マクリーンが歌う「empty chairs」を聴き、これこそ自分のことを歌った歌だといたく感激し、その感激を詩に書き、できたのが、この歌だそうです。(作曲は彼女ではありません。)
彼女は、レコード・デビューし、この曲も納められますが、有名になることはありませんでした。そして、ロバータ・フラックが飛行機の中で、この曲をたまたま耳にし、直感的に「この曲は、自分の歌」だと感じたそうです。そして、ロバータ・フラックがカヴァーしたこの歌は、彼女を代表する大ヒット曲となりました。
「やさしく歌って」は、このようにドン・マクリーン、ロリ・リーバーマン、そしてロバータ・フラック等により、人口に膾炙する名曲となったというお話しでした。