さんぽ道から

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北朝鮮考~

2017-04-27 09:54:48 | ダイアリー

トランプ政権が上院議員100名をホワイトハウスに招待して北朝鮮への経済制裁強化を説明したという。また、米太平洋軍司令官は下院で北朝鮮に対して攻撃即応体制を取り続けると証言したという。

安倍首相は、暖簾に腕押し(ロシアは北朝鮮への対応は、話し合いに賛成、制裁に反対と国連で表明)のプーチン大統領に北朝鮮への圧力を強める要請をしに行くという(?)


北朝鮮が大陸間弾道ミサイルで米国を核攻撃できるのはまだまだ先のことであるのに対し、日本へは現有ミサイルで、核やVXガスで、攻撃がいつでも可能なのに、北朝鮮への対応の強弱が、日米間では、一見、真逆のような気がします。

これは、シリアでも北朝鮮でも現政権の転覆は考えないとトランプ大統領は言明しているので、トランプ政権の目的は米国の軍事力(世界一)を北朝鮮を通じてアピールすることであり、日本は、北朝鮮が日本を攻撃しても得るものより失うものが大きいと判断し、北による攻撃はないと捉えている と でしか理解できません。

ということは、これ以上(たとえ米国が北朝鮮のミサイル基地にミサイル攻撃したとしても、シリアのように単発攻撃止まりでしょう)の緊張状態には入らないということでしょう。


ただ
唯一の危険は、中国が米国の経済制裁を怖れて北朝鮮との交易を遮断して、反動として、北朝鮮がロシアに接近し、北露経済/軍事同盟が出来上がり、朝鮮半島権益確保を目的とするロシアと北朝鮮とが韓国へ(シリア/ウクライナのように)地上戦を仕掛けることでしょう。一旦地上戦が始まると、感情的な国民性ゆえに、戦闘は、南北両国が疲弊するまで続くことでしょう。


日本は、韓国に信頼されていない(国民の88%は日本不信です)ので、日本は朝鮮半島有事は免れますが、韓国からの避難民は、時間とともに、大量に、日本に流れ込んできて、治安は極悪状態になるでしょう。日本は逃げてくる韓国人を、国土防衛の観点から、結果的に、守ることになり、最悪、追撃してくる北朝鮮・ロシア連合軍と交戦状態に入ることでしょう。


問題は、
・トランプ政権の強行姿勢=米世界一を北朝鮮がいち早く認めてミサイル/核開発を止めるか否か?
・トランプ政権の北朝鮮政権を転覆はさせないとする方針を、中国と北朝鮮が信用するか否か?
・中国と北朝鮮との交易がトランプ政権の圧力に屈せずに続けられるか否か?
・北朝鮮とロシアとの結びつきが本格化するか?
・THAADで壊れかけている韓国と中国との関係が復活するかどうか
 (韓中関係が復活するとロシアは中国との対峙を避けるため韓国への侵攻はない)?


北朝鮮との緊張関係は、単発の撃ち合いはあるにせよ、外交戦ということで収まりそうな気がします。

北朝鮮問題は、日米の北へのかかわりというよりも、中国、韓国、ロシア間の外交戦略次第ということでしょう。


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