EUでNATOに加盟するスロバキアは9月30日に総選挙を実施し、世界がこの選挙に注目しています。なぜなら現在選挙に優勢な野党は、ウクライナ支援に反対で、この野党が政権をとった場合は、戦闘機やミサイルなどの武器援助を止めることになるからです。
スロバキアの南に位置するハンガリーは、原油や天然ガスの供給元のロシア寄りの外交政策を採っていますので、EU内の親露勢力たるハンガリーにスロバキアが加わることになるかも知れません。
来年の米国大統領選で共和党からの候補が当選すると、米国も(自国の利益第一を看板にロシアの蛮行を黙認するという)準中露圏に入るかも知れませんし、ポーランドもウクライナへの武器供給を止めていますので、ロシア寄り=自国第一の勢力が、EUに世界に増えるといことになります。
国際パラリンピック員会はロシアとベラルーシの選手を、国旗や国歌をしないことを条件に、競技に参加することを認めたという。
ロシアのオリンピック参加の復活の兆しでしょうか?
ロシアが発表した来年の軍事費はGDPの6%を占める16.5兆円という。
軍事力を増強し、ハッキング力と原油・天然ガス・小麦・化学肥料・兵器の供給力を武器に、ロシアはこのまま勢力を各地・各分野に拡大するのでしょうか?
中国政府はウイグル族の民族学者を、国家分裂罪で無期懲役の判決に処しました。 ウイグル族の民間伝承を研究していた者がなぜ罪に? 日本でいえば柳田國男、折口信夫、宮本常一らの研究を、国を惑わせるものとして「一生監獄に閉じ込める」というものです。
中国政府は、7月に中国に入った米コンサルティング会社の(企業調査やリスクを手掛ける)幹部を現在出国禁止処分にしているという。これは、今月25日、野村ホールディングス傘下の香港法人幹部が中国からの出国を禁じられていることに次ぐもので、外国企業間で中国政府への懸念が広まっているという。
中国による、民主国・そして企業の社員に至るまでの強硬姿勢は、ウクライナ戦争とコロナから、一層激しさを増してきているようです。
沖縄も、台湾へ中国が侵攻したときに、米国や自衛隊基地があると、中国の攻撃にさらされるので「基地反対」を訴えていますが、中国の領土に組み込まれても武力攻撃されるよりもましといことでしょう。
琉球文化が、中華文化に取って代わられ破棄されても いいのでしょう・・・
10月12日にでも文科省は旧統一教会の解散請求を決める 方向でいるとのこと。
もし解散請求を裁判所に申請すれば、岸田政権支持率は上がるでしょう。 なぜかすっかり旧統一教会批判番組を止めたマスメディがこれを取り上げればの話ですが・・・
下の記事は、地球温暖化対策への方法論で、化石燃料全般を段階的に削減していくか、二酸化炭素の排出削減が取れていない化石燃料に限定して削減していくか、で分れていて、先行きの決着は分からないというコラムです。
困りました・・・
ロイターニュースより;
QTE: 「アングル:COP28、見えない化石燃料廃止への道筋 止まらぬ温暖化」
Valerie Volcovici、Kate Abnett
[25日 ロイター] - 第28回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP28)の開催が2カ月後に迫ったが、化石燃料の段階的な廃止を求める国々と、石炭や石油、天然ガスの役割を維持するべきだと主張する国々の溝を埋めるには程遠い状況だ。
COP28は11月30日から12月12日にアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催される。
先週の国連総会では、長年の議論が再燃した。グテレス国連事務総長は、総会と並行して開催された気候関連サミットで、化石燃料利権者の「むき出しの強欲さ」を嘆き、地球を温暖化することにより「人類は地獄への門を開いてしまった」と語った。
化石燃料を生産、あるいはそれに依存している国々は、化石燃料の使用を完全に止めるのではなく、温室効果ガス排出を「削減」する、つまり回収する技術を活用すべきだと強調した。
COP28の議長を務めるUAEのスルタン・アル・ジャベール氏はサミットで「化石燃料の段階的な削減は避けられない」と述べた。
世界最大の化石燃料消費国である中国は、今後何十年間も化石燃料を使い続ける意向を示している。
米国は、短期的に化石燃料に投資する一部途上国の計画を認めつつも「排出削減策が採られていない」化石燃料の段階的な廃止に支持を表明してきた。しかし、ケリー米大統領特使(気候変動問題担当)は、そもそも排出削減策、すなわちガス回収技術を十分なスピードで拡大できるかが疑問だとしている。
<言葉の戦争>
昨年のCOP27サミットで段階的削減の合意に失敗して以来、各国間の亀裂が埋まっていないため、交渉担当者らは妥協点を探るために新たな用語に目を向けている。
主要7カ国(G7)は今年4月に「排出削減策が採られていない(unabated)化石燃料の段階的廃止」を加速させることに合意した。
化石燃料の前に「unabated」という語句を挿入することで、排出ガスの回収技術を使わずに燃やされる燃料のみを対象としたのだ。
だが、7月にはサウジアラビアやロシアなどの石油・ガス生産国も参加した20カ国・地域(G20)会議では合意できず、この案は頓挫した。
アイルランドのライアン環境・気候変動相は、全ての化石燃料を段階的に廃止するのか、それとも排出量だけを削減するのかが、COP28で最も厄介な問題になるだろうと述べた。
ライアン氏は排出ガス回収技術を巡る議論について、ロイターに対し「石油や天然ガス、石炭の探査を続けるための単なる白紙委任状になるのではないかと懸念する声も、当然ながらある」と語った。
フランス、ケニア、チリ、コロンビア、そして太平洋の島国ツバルとバヌアツを含む17カ国からなるグループは先週、回収技術の使用を制限する形の化石燃料の段階的廃止を求めた。
共同声明では「化石燃料の拡大にゴーサインを出すために、この技術を使うことはできない」と明言している。
これに対し、米国石油協会(API)など石油・ガス業界団体は「より少ない排出量でより多くのエネルギー」を供給するために、世界は排出削減技術を必要としていると主張している。
また、一部の途上国は、日本や米国がやってきたように、経済を発展させ発電能力を拡大するために化石燃料が必要だとして、段階的廃止に抵抗している。
アフリカ連合(AU)内の一部諸国は、自国で天然ガスを燃やし続けながら、気候変動論を盾に途上国のガスプロジェクトへの融資を拒否する先進国の偽善を非難している。
<1.5度を守れるか>
エクセター大学の気候科学者ピーター・コックス氏は、化石燃料の使用を急速に減らさなければ、10─15年以内に、産業革命前と比較して1.5度という世界的目標を超えて地球温暖化が進むと予想している。
「両立はできない。1.5℃(以上の温暖化)を避けたいと言いながら、化石燃料の段階的廃止について口を閉ざすことはできない」と言う。
国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は今月、再生可能エネルギーが増加するにつれて、石炭、ガス、石油の需要は2030年までにピークに達するとの見通しを示し、各国に化石燃料への新規投資をやめるよう呼びかけた。
この発言は、石油輸出国機構(OPEC)の怒りを買った。OPECは、ビロル氏の予測には排出権回収の可能性が含まれていないと異議を唱え、新規投資の中止を求める呼びかけを「危険」と表現した。
一方、小島嶼国連合(AOSIS)は、気候変動に起因する暴風雨や海面上昇による国土の喪失に直面しており、化石燃料の段階的廃止と、各国政府による年間7兆ドルの化石燃料補助金の停止を求めている。 :UNQTE
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