先日結婚離れが進んでいるという記事があった。
2015年の国勢調査で、50歳まで一度も結婚したことのない人は、男で23%、女性で14%と判明し、1990年(男6%女性4%)から伸びてきたというものだった。人口も減っていくというもんです…
結婚しない理由は、適当な相手がいない/結婚資金がないが上位とのこと。雇用の不安定化や低所得化が進んでいることと 地方では職場では 伴侶が見つからず独力で探すほかないなどが書かれていた。
記事の後半に、荒川和久氏の指摘 <いずれ結婚したいと思っている男女90%の内、男性の48%と女性40%は、男女のほぼ半分は、いつも、まだ結婚するつもりがないと答えている> が紹介されていた。結婚したいと思っても、結婚しないという、結婚観が広まっているのでしょうか?
その内に結婚すると思っているが、今はまだしない がそのまま続いているとすれば、結婚離れは、お金やチャンスのほかに、男女の意思の問題に起因するようですね。
結婚離れは:
・結婚相手とする判断基準が切り上がってきたこと(高望みが可能な格差社会になってきたことでしょう)
・子どもは婚姻外でも育てられる環境が少しづつ出来つつあること(女性の所得や保育所増など)
・戦前の家やお墓という概念が希薄になり、家を継ぐなどの意識がなくなってきたこと
・性風俗が変わってきて、貞操に結びついていた結婚観が失われてきていること
・短絡的な性の喜び強調される文化(梅毒やエイズの蔓延にもつながっていますね)が敷衍してきて、結婚観が変わたこと
等の社会の変化、文化の流れのようなものにも原因はあるのでしょう。
結婚離れは、
現行の 社会/文化/モラルに変革でも起こらない限り、これからも進むということでしょう。