<「・・・精神科医は人間の悪い性質に片っ端から ”未熟” のレッテルを貼って、優れた性質はすべて ”成熟” と呼ぶんでしょう?悪い人たちに恥ずかしい思いをさせて、矯正しようというねらいなんだわ、きっと。誰だって未熟と呼ばれたくないものね。でもそれは真実じゃない。成熟と善良さは同一ではないわ。・・・わたしは、ダビーが ”成熟” していて、ジョニーが ”未熟” だとは思ってみないの。ダビーはいい子で、ジョニーはたちの悪い子。二人が何歳だろうとそれは変わらないと思っているわ」>「逃げる幻」ヘレン・マクロイ P220より、ダビーもジョニーも十代の子というストーリーの一節から…
作者は、善良さや邪悪さは変わらないもので、たちの悪さ、邪悪さ、不良は矯正が難しい(精神科医でも治せない)ものと書いている…
最近 若い人たちの犯罪が目立っている…
・名古屋で 19歳の女子大生が知人の 77歳の女性を、人を殺してみたかったからといって斧で殺害した
・宇都宮で 13歳の中学生が知人の 16歳高校生を殴って殺した
・福岡で 14歳の女の子と 19歳の男の子が組んで、美人局で客をとっていた
・未成年の母、父親による幼児虐待、虐待死が後を絶たない 等々だ。
皆さん 矯正不可能な方々なのだろうか?
作者の言う通りなら、あまりにも世の中暗すぎることになるので、半分ほどは 矯正の可能性有りとしたいもの…
何かの機会に 教職員に 無記名で 青少年の邪悪さは 矯正可能かどうかを アンケートでたずねてみたいもの…