さんぽ道から

散歩中の雑感・モノローグを書いてみました

DNAって代わり玉?

2016-06-30 04:58:15 | 抜き書き


<息子は彼女をちらっと見上げただけで、読んでいた本に注意を戻した。ふやけたセリアルの入っている、食べさしのボウルが前においてある。息子を愛してはいたものの、一週間後には寄宿学校へ戻っていくことになっているので、彼女は密かに喜んでいた。彼女に手にあまるようになっていたのだ。子どもから大人へ移り変わる、青春期の例の苦悩の時期のために、怒りっぽいうえにふくれ面をするし、にきびだらけで背ばかり伸びる。なんもかも、私をいらつかせるためじゃないかしら、とさえ思えてくる。・・・・・この二、三か月のうちに伸長がぐんと伸び、父親にますます似てきた。このことが息子に対する自分の気持ちに影響を及ぼしていることに、クリスチナは気づいていたし――意識してこだわらぬようにしていた。夫に対して感じているいまいましさを、息子にむけるのは見当違いもはなはだしい。もう少しの間、可愛らしいふっくらとした少年であってくれればいいのに、と彼女は思った。しかし、息子は父親と異なり、他人さまの心に取り入ってしまう魅力を、少なくとも持ち備えていない、とクリスチナは思い返した。今では夫のそうした点が、ひどく彼女にはうとましかった。>ウィリアム・J・コフリン中山善之訳「十二人の使徒」P11~12より

多感な時期の息子と母との、子と親とのとも いえますね、日常の機微をのぞかせるくだりです。離れて暮らしていると、そして、青春期には、親子といえども意思の疎通は結構難しい。そして、子の容姿や性格が両親のどちらかに目立って似てきて 時に まごついてしまう(作中の夫は浮気の常習犯で 母からすると子が浮気の素地を持っていないことにホッとする表現でーす)などなどは よくあることですね…

犯罪や事件の裏の潜んでいる心裡の一部かもしれませんね…


自分はどうだったのだろう…

一概にはいえないが、
子どものころは母親似(父は仕事で別居が長く、結果良しだった?)、五十を過ぎてからは、循環器障害まで、父親似かな(残念でした?)。子から五十までの間は、特に性格面では、両親のものを、祖父母の分まで、まだら模様的に引き継いでいたような(玉石混交?)な気がします。 一般的ですよね…
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日が短くなりだして思うこと…

2016-06-29 05:22:35 | be short


もうすぐ今年も半分だ。昔、確か海岸線を見ていた時、人生は半分過ぎたのかって 実感したことがある…

孫娘に「GGはどして顔にぶつぶつがあるの」と聞かれる。「汚いままにしていたり、太っていたり、年とったからかな」と答え 「治るの」と返される。

街中で、最近同年輩の方々が やたらと目につくようになりました。靴は新しいが、腰太のズボンに、色あせているブランド物のスポーツシャツを着ている。日頃から小まめな容姿のチェックを卒業し 顔にぶつぶつが目立っている。

同年輩並みの容姿で 安心 というところ。

あと人生は一割がたかな。 三泊四日の京都旅行に例えると 四日目の新幹線の中でしょう。

高齢化社会といっているが、GGらは 結構さあっと消えてしまうかも? どうだろう…
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第一印象は頭部からといことか・・・

2016-06-28 05:49:32 | 抜き書き


<・・・・・モンタージュには一人の人間が描かれている。写真は写実でしかないが、絵画は現実だ。それは描く人間、描かれる人間、あるいは見る人間の現実であり、その人間の想像や幻想や文化や生き方をまとった現実となる。カミーユは泳いでいる人間を見るように誘拐された女の顔をさかさまに見たのだが、すると不意に別の顔になった。>ピエール・ルメートル橘明美訳「その女アレックス」P168~169より

モンタージュは仏語で 組み合わせという意味で、視点の異なる複数の写真や映像を組み合わせること、という。上の文章に使われているモンタージュは、所在や行方の分からない者の顔を、見た人の記憶で、輪郭、髪形、眉目、鼻、口などに分けて、描かれたり、写真の組み合わせなどで、再現された顔のようです。また、写真より描かれた絵画ベースのモンタージュの方に正体を感じるのもではないかと、作者は書いている。

どうなんだろう?

写真それとも分かり易いのは絵画?

見ず知らずの人のモンタージュ写真を見せられて、あるいは見て、この人知っているかと問われても、どうだろう、似ている人があまりに多かったり、全くなかったりのどちらかだろう。
絵画の方がパーツの印象や総合的な強弱が反映できて(脳細胞は写真を記憶しているというよりも特徴部分を記憶しているようです)、そう、何回か、問題の人物を見かけた人にとっては、記憶を呼び戻しやすいのは絵画ものかも知れません。

現在はどのようにモンタージュを作成しているのかわからないが、ルメートル氏の意見を入れれば、先ずは写真ベースで作ってみて仕上げは絵画ものに再編集というところだろうか…

最近、有名女優の旦那さんで、愛人と麻薬をやっているところを現行逮捕された元俳優の顔を写真を思い出す。 昔知っていた顔とはまるっきり違っていたが、頬と顎周り&眉目には記憶があった。これって写真より モンタージュ(絵画)の勝ち ということ? いずれにしても モンタージュも 作家の腕次第ということでしょう…
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驚き桃の木山椒の木…

2016-06-27 05:39:11 | ダイアリー


バイデン米副大統領が習国家主席に、日本は一夜にして核武装可能、と話したとのニュースがあった。 中国はもっと北朝鮮に核開発阻止に圧力をかけよ、対北朝鮮で在韓米軍に高高度迎撃ミサイルを配備する、などの話しの中で出たものだそうだが、米国は日本を抑えるので 中国も北朝鮮を押さえろと 間接的に表現したものと捉えられている。 米国のトップが持つ日本観(日本への信頼感の欠如)に新たな驚きを感じました…

昔、個人が思っているほど会社は個人ことを思っていません、とはよく聞いたことでしたが、これと同じで、日本が米国を思っているほど米国は日本のことを思ってくれていません、ということでしょう。

いま米国では、(安保)タダ乗りを許すまじ論が勢いをつけている。 在日駐留米軍費は日本が全額払え、ということのようです。

在日駐留米軍費は年1.1兆円掛かっていて日本はこのうち半分以上の 0.6兆円支払っているのであと 0.5兆円を支払えということらしい。

日本を守り、攻撃されたら直ちに反撃するとの目的で、米軍は駐在しているとの話しと 今回のバイデン米副大統領の「米国は日本がなにをするかわからないので日本を監視している」との話は まるで逆のもの。米副大統領の話が本音なら、そして、日本が米軍駐在費を負担するなら、こんな 同盟関係はないだろう。 押し付け関係でしょう。

来年からの米新大統領は、クリントン氏になっても、米軍引き上げを圧力に在日米軍費の負担を更に増やせ、と言ってくるに違いない。 気違い扱い(主観論)の考えを改めてくれとも言えないでしょうから、自主防衛に切り替えてゆかざるを得ないでしょう…

7月10日の参院選、経済、憲法も大事だが、外交、防衛にも重きをおいて、我が国の代表を選びたい。
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今の若人はどうやって伴侶となる相手の性格を知るんだろう・・・

2016-06-26 06:05:34 | 抜き書き


<「筆跡学が世間から胡散習く思われているのは確かだが、どんな学問もそうであるように、専門家と信奉者がいる。実際は世界で最も古い学問のひとつで、数千年前に中国で始まった。それに現代の良心的な鑑定家は、解釈の信頼性を維持するために厳格な基準を設けている。フランスの筆跡学者が提唱した“三つのルール”がそれだ。妥当な解釈と見なせるには、同じ人格的特性を示す個所を三つ指摘しなけらばならない。ひとつではだめだ・・・・・わたしたちは子供のころ、学校で字の書き方を教わる。ここアメリカでは――ニューヨークではまず間違いなく――手本を何度もまねて書かせるパーマー法で教わるのが一般的だ。ところが、同じ手本を使って覚えたにもかかわらず、大人になっても子供のころと同じ筆跡を保っている者は一人もいない・・・・・筆跡学者に言わせると、人の個性はその人が成長するにつれて筆跡にあらわれる。なぜなら筆跡というものはもともと表出的なものだからだ。つまり、顔の表情を読み取るように筆跡も読み取れる。女性の涙が悲しみを、子供の笑みが純粋な幸せをあらわすように、記号としての役割をはたしている」「つまりこう理解すればいいのかな」アリステアが確認のために言った。「筆跡学は、われわれの人格的特性に加えてそのときどきの感情も筆跡にあらわれると考える」「そういうことだ」ヴォルマン博士はきっぱりと答えた。「筆跡学者は私が偽造文書を調べる時と同じ指標を用いて筆跡を調べる――文字の形態、間隔、筆圧、筆勢、傾き具合。ただし、一致を指摘するだけでなくそこに解釈を加える・・・・・犯人は筆跡を隠そうとして、字を左に傾かせて手紙を書きはじめている。ところが最後のあたりでは本来の書き方に戻り、最初の頃より強い筆圧で右に傾いた字を書いている。彼の手紙をさっきの“三つのルール”に従って調べたところ、並はずれて激しやすい、あるいはエネルギッシュな人間であることを示す箇所が三つ見つかった・・・・・攻撃性を示す箇所がいくつか見られる。たとえばg、p、yの書き方だが、線を下向きに引くときはそれまでより力を加えている。楕円がきちんと閉じられているのは、彼が孤独好きで自分の秘密を守るのがうまい人間であることを示している・・・・・彼が語と語、文と文のあいだと同じように、字と字のあいだも間隔を置いているのがわかるかな?これは彼が全く異なる、相反する性格特性を持ち合わせていることを示している。彼はある人間にとって忠実な友かもしれないが、別の人間にとっては陰険なやり方で陥れようとする敵かもしれない・・・・・彼は実務家タイプの人間だ。lとbの短い縦線にその性向があらわれている。・・・・・きみのlとbの長い縦線はあらゆる知識を吸収したいという欲求を示してる」>ステファニー・ピントフ七搦理美子訳「ピグマリオンの冷笑」P338~340より

この刑事事件小説は二十世紀初頭のニューヨーク市を舞台に繰り広げられていて、筆跡学なる学が今でもあるかどうかはわからないが、筆跡に関するところは、現代にも通じるとこらがあるのかなーと 抜き出してみた…

筆跡から個性や感情を読み取れる。字の形、間隔、筆圧、筆勢、傾き具合などに同じ特徴が三つ以上見つかると確かでしょう。並外れて激しやすい人、エネルギッシュな人、孤独好きで秘密を守るのがうまい人、全く異なる性格を併せ持つ人、あらゆる知識を吸収したいという欲求を持つ人 などが分かる、としている箇所は、漢字やひらがなにも適用できるのではと、
興味を引いた。

ただ今は滅多に直筆の手紙やあいさつ文にはお目にかかれない。字が汚い、読めないと報告書を投げ返される社員もいないだろう。賀状も直筆物は稀で、今年もよろしくお願いしますだけでは、三つのルールも適用できない時代(プライバシー保護の時代?)では…

唯一(?)、フォーム指定の履歴書には、ワープロを今もって持っている方を除いては、手書きでしょ? 学生さん!面接同様の注意をもって書きましょう…
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世界の流れを変えた・・・

2016-06-25 06:20:01 | ダイアリー


英国のEU離脱という投票結果には驚いた。

投票所などの出口調査に基づく最新の予想では、52%vs48%で残留が優位との報道で、また、東証前場株価 ↑ を確認して、外出し、午後帰宅すると、なんと、株価は前日比 1300円も下げていた。何々と、ニュースを検索すると、ドルは 99円台に下げ、EU離脱投票結果は 52%vs 48%で離脱がほぼ勝利との報道であった。 うそー

予想外(英国で賭けが盛んな理由でしょうか?)と、TVをつけると、BBCが、離脱は勝利確実と伝えていた。


なぜ?

・投票運動は EU離脱といわずに英国の独立と訴えて、大英帝国時代のDNAを呼び覚まして成功した

・移民難民増加にによる問題:
    ○税負担増、社会福祉増、雇用機会の喪失、犯罪増
    ○階級社会が危機にさらされる
    ○イスラム教の排他性は害はあっても利はない

・EUへの不満は解消し辛いもの:
    ○EUが受け入れる難民の域内割り当てに対抗できない
    ○EUに加入していることによって収入・仕事を奪われている人が多くなっている
    ○ドイツのEU内の力が大きくなっていること(英国は相対的に小)への反発
    ○独仏のロシア(目的のためには手段を問わない国柄)への許容姿勢への反発

・離脱先 2年もあれば、EUとの間に互恵関係(実質無関税関係)を築ける可能性もある

・米国との関係も、脱EUは長期的な観点からはより緊密になる可能性もある

経済的にも、中長期に、 EU離脱が 英国に良い方向にはたらくように願いたい。島国という同志として…
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悪い夢から目が覚めて…

2016-06-24 04:59:24 | ダイアリー


今日の昼頃判明する英国のEU離脱国民投票はどうっちになるのだろう?

参院選は自公が81議席(改選数の2/3)とるのだろうか?

都知事選はだれが勝つのだろうか?

11月の米大統領選はクリントン氏かトランプ氏か?

予想というか、希望というかは:

・英国にはEUに留まってほしい ← (EU)組織は大きくなるほど大きな目標が達成する方向に動くように思えるから。
 
・参院選は自公が2/3に届かないように少数党に頑張ってほしい ← 参院には衆院との違いの場=良識=各種色々な意見の場として機能してほしいため。

・都知事選は、もし片山善博氏(元鳥取県知事)が立候補するなら勝ってほしい ← 新知事にはオリンピックの顔というより、既得権や私欲から都民のためへ政治に切り替えがはたらくから。

・米大統領にはクリントン氏かルビオ氏になってほしいもの ← トランプ氏大統領になると世界のブロック化が進行してしまうから。


何事も思うようには進まないものですが、先ずは英国には EUに留まってほしいもの・・・
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U-シャツといういい方では どうだろう・・・

2016-06-23 05:47:53 | be short



「また下着姿で出歩くー」と娘から、また、物まね上手の孫からも ひどい言い方をされている。

なぜ?
「みっともないから」という。

でも、
T-シャツは 首回りも脇の下もきついし、街に見かけるハーバードやケンブリッジ、それにハートマークの付いたcome back again 等の 胸のプリントは 嫌いだ。

最近の下着は、
肌に優しい素材で吸湿性も増し、袖丈も袖口も高温高湿にほど良くて、薄くて軽い…

下着がチラッというファッショッもあることだし…

under wear シャツ U-シャツ でいいんじゃない~
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まだ周囲の目を意識しています・・・

2016-06-22 11:10:16 | be short


先日電車に乗っていたら、白の T-シャツにムートンブーツを履いていて、ガラ携片手に OCNモバイルONE のプラスティックバッグを持っていた方がいた。

奇妙なバランス感覚に しばし その青年から目を離せなかった。

運動靴は ABCマートもので ズボン&下着から野球帽までユニクロで身を固めていると、目立つだろうか?

目立っていたら、中身が濃い?

目立っていなかったら、中身が安く見えている?

今日は周囲を意識して、電車に乗って行こうっと~
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ニュースの扱いはあまり大きくないが…

2016-06-21 08:02:15 | ダイアリー


中国情報収集艦が、今月初旬から頻繁に我が国 領海(低潮線から22km内)乃至接続海域(国連海洋法条約で認められている領海線から22km内で、自国の権限を拡大出来き侵入者に対して予防的警察活動乃至拿捕が可能な公海)を航行している。 中国は日本の抗議に対して、航行は公域 と反論する一方、中国国内では、日本は中国船が中国の領海を航行することに不当な抗議を唱えている、と伝えている。

漁船に始まり、海警護局の船(警察船)そしてとうとう軍隊が我が国を、先ずは試しから?侵略し始めてきた といえるでしょう。

なぜ?

・南沙諸島の領有権をほぼ手中にしたとの判断したこと

・南沙の次は東シナ海と、尖閣諸島並びに沖縄への取り込みを通じて、台湾包囲と侵攻段階に入ったのでしょう

・米国(オバマ政権の静観戦略)とロシアとの対日戦略が出来上がったため

・日本は、叩いても反撃は知れているし、中国にとって国益はあっても損はないとの確信 があるからでしょう。


これからますます中国は、ロシアと連携して、米韓の見てみない振りのもと、日本への侵略はすすむでしょう。

明日は参院、国政選挙の公示日。
参院選では、経済政策と同じほどに 日本の外交・防衛政策についても、各党・各候補者をしっかりとみて から投票したいものです。
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