ジジのためいき

田舎の小さな家の日々のできごと。

テープ起こし

2005年02月28日 | ボランティア
 パレスチナ子どものキャンペーン事務所から講演会のテープが届く。例によってテープ起こしの依頼。
 今回は現地でボランティア活動をしている石原聡美さんの現地報告。
 選挙後のパレスチナの人々の暮らしぶりが詳しく語られていて、現地の様子が手に取るように分かる。テープ起こしのボランティアをしていると、マスコミでは報道されない現地の生の情報が聴けるのでとても勉強になる。
 これからも、できるだけパレスチナの人々の役にたちたいと思う。
 以前一緒にパレスチナ難民キャンプへ行った石井さんがキャンペーン事務所を退職した。とても残念だ。

無料プール

2005年02月13日 | 健康
 ここのところ毎日のように通っているプールが、来週から2週間の予定で改修工事をすることになっている。
 半月もリハビリを休みたくないのでどうしたものかと思案していたところ、いつもプールで顔を合わせているDさんから、T市のB町に温水プールがあるという情報をキャッチする。
 Dさんも一年前に股関節脱臼の手術をしていて、リハビリを長く休みたくないらしい。取り敢えず彼女と一緒に下見がてら行ってみることにする。
 場所は、門前町で有名なB町の商店街を通り抜けた裏の公園内にあった。受付で料金を払おうとすると、受付係のおじさんが「失礼ですけど、障害者の方ですか?」と聞く。
 私は杖をついているし、Dさんも肩を揺らして歩いているので障害者だと一目で分かる。もしかして利用を断られるのではないかと、びくびくしながら顔を見合わせていたらおじさんが「障害者は無料ですよ」と言った。あっけにとられたような顔をしていたら、おじさんは再び、「失礼かもしれませんが、見たところ身体が不自由な方のように見えましたので・・・」と、申し訳なさそうに言う。
 ただで泳げるのはうれしいけど、自分が障害者だということを再認識させられたような気がしててなんともいえず複雑な心境になる。
 

春近し

2005年02月08日 | 季節


外の景色があまりにも殺風景なので、バラの花を買ってきて机に飾ってみた。
 ふんわりと春が舞い込んできたみたいな優しい感じがする。

 藤堂志津子著「人形を捨てる」

2005年02月02日 | 読書


 この作家の作品を読むのは初めて。私小説かエッセイなのかよく分からない短編集。
 古本屋で手にとってパラパラめくってみたけど、はしがきもあとがきもなく、著者の紹介すらなかった。いつかどこかで名前を見たことがある、というだけの理由で買った。
 日常の些末なできごとを淡々綴っていて、日記を読んでいるような感じだった。ただ、父親に関して記述している部分だけはドキッとするほど冷たく鋭い筆致で描かれている。この作家の原点はきっと父親にあるのだな、と思わせられるところがある。
 作家の資質とは、生まれつきの才能の他に、自分の力や努力ではどうにもならない運命を背負っている人の中にあるのかもしれない。