湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

雨の詩パート12

2017-05-26 00:00:34 | オリジナル
天候がちょっと心配ですが今日の逗子海岸花火大会の準備が前日から着々と進められています。

では、共通テーマ「雨」でTが書いた詩を投稿します。



運河は
突如ざわついて
すっかり雨の匂いがたちこめた
大きなバニアンツリーの下へかけ込んだ
Tシャツがピタッと体に張りついて
二人 くちづけをした

休むことなく ビショ濡れになって
走っている人達がいる
空は半分明るい
一瞬幼い日に出会った風が吹いて
雲は移動し
再び運河の波はキラキラし始める

移って行った雲のあるあたりの空に
大きな虹が出た
鮮やかに透明だ
虹は運河の記憶のなかにはいつもあるのだ
二人の記念の旅の記録にもとじこめられてしまった

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