共通テーマ「猿」でAが書いた詩を投稿します。
新宿4丁目から江の島富士を望む
今日の富士
背後から追われていることに
慢心して気付かずに
最後に蹴落とされる
おかしな屈辱
情けなく笑いふと思い出した
中腹に靴を忘れた
裸足で猿山を登る
安直に傷付いた心より頼もしい
山肌を捕えては放す足指
背後にはもう誰の気配もない
心地よく笑いふと思い出した
尾根に服を忘れた
小突きあう人間たちにはわかるまい
欠伸が出るお前たちの正しさ
裸で立つ山頂の空気
今日の富士は低く見える
新宿4丁目から江の島富士を望む
今日の富士
背後から追われていることに
慢心して気付かずに
最後に蹴落とされる
おかしな屈辱
情けなく笑いふと思い出した
中腹に靴を忘れた
裸足で猿山を登る
安直に傷付いた心より頼もしい
山肌を捕えては放す足指
背後にはもう誰の気配もない
心地よく笑いふと思い出した
尾根に服を忘れた
小突きあう人間たちにはわかるまい
欠伸が出るお前たちの正しさ
裸で立つ山頂の空気
今日の富士は低く見える