湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

流れをテーマにパート2

2014-12-06 00:00:50 | オリジナル
滞留する渦よ

たゆたう胎児に退化し
同じ所を緩く旋回しているあなたに
手を伸べ殻を開けることはもはや不可能
ましてや共に世界を上って行くことなど

今のあなたには向かう方向がない
自分の周りに渦を作っているけれど
波紋は誰にも及ばない
誰とも合流できない
海面や地上の生活を思わない深海魚のように
自分を浮かべすっぽりと閉じ籠った子宮ごと
底に下っていく

人とかかわるとは
周期的に相手のことを考えること
追いかけてたくさん悩んで
切り離すにも手間をかける
私の視界から間もなく
あなたが消滅する
それでもあなたの痕跡は
どこかに残るだろう


この詩を書いてからAは、Tとお友達の木版画二人展を観に鎌倉長谷に行きました。
 Tの作品 
道すがらのコケーシカのウインドウ。
 クリスマスマトリョーシカですね
コケーシカKAMAKURA 長谷1-2-15 金土日月祝11:00~18:00
このお店をやっている沼田元氣さんはポエムグラファー(写真家詩人)なのだ。
30年ぐらい前、盆栽に扮してパフォーマンスしていた頃から活動は存じております
コメント
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