湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

二行詩合評

2014-11-04 01:44:09 | 
 先月稲刈りを終えた市内唯一の田圃の稲架掛け
2日の合評会より、それぞれの二行詩(複数提出者は代表作1本)について。

バージョンアップ (T)
閉じていると自分の毒に負けてしまう
だから私という線をばらしてみる そこはもう宇宙

Aなぜ、パソコン用語みたいな「バージョンアップ」というタイトルなの?
T人間はパソコンと違って宇宙ともつながれるんだぞ!と言いたいんです。
A2行目の「線」ってなに?
T自分の輪郭のこと。2行の中に自分の世界広げるの難しいね。
Aいや、宇宙にまで広がってます。

勝ち誇っていたのに (A)
すまじきは他者との葛藤
相手が私にやられたことを既に忘れていて、私の負け

Kフェイントが効いていて、しゃれてる。
A短くしないといけないと思ったら、出だしが文語調になっちゃいました。

負ける (K)
イブは ヘビの誘惑に負けたのではなく イブ自身に負けたのだ
そして イブの子孫は今もリンゴから目を離せずにいる

K創世記をひもといていた時に浮かんだの。
Aこの詩もしゃれてる。よく知られているモチーフだから読み手に難なくしかも深く感じとれるね。
K2行の中に入れないといけないという制約のお陰で、自分の感情を捉えたり簡潔に言うヒントをもらいました。


コメント
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