中年の散歩道

後期高齢者世代、、、そんな親父の街角ウオッチングetc..

専門馬鹿とまでは、言わないが、、

2009-03-23 12:14:08 | Weblog
群馬県での老人ホームの火災について、意見やらが飛び交っている。的外れもあるのだが、その中で特に気になったのは、テレビスタジオからの問いかけに対してして述べた、防災研究所々長の談話だ。

全体のトーンは技術論に終始していたのだが、それは立場としては正しいのだが、本質とかけ離れていた。
「・・防災関係者に対して、施設に立ち入って検査したり指示する権限を与え、規則違反があれば、直ちに施設の使用を停止させる・・・などしなければ同様の事故は無くならない」とするものだった。

確かに火災の予防や被害の縮小にはなろう。しかし、施設に入居していた老人はどうなる? 直ちに誰かが引き取ることが可能ならば、そもそも今回のケースの様な大きな事故は起きなかっであろう。家族も行政の窓口も分かってはいるのだが、直面する解決すべき問題の方が大きいのだ。

とかく、教育や福祉の行政に携わる担当者の姿勢に問題が多い事も事実だし、大いに反省点して欲しい、と言うよりは、怠慢は罰せられて然るべきだ。但し、一番大きい責任は、国にある。国を支えて来た老人を守れなかったのだから、、、

スプリンクラーがあれば、ドアの鍵が、宿直要員の数が・・・後出しジャンケンは、3才児の世界だ。
喫煙も問題となっているが、仮に火災の原因だったして、体の不自由な老人が、せめて1日数本のタバコを吸いたいとした時に、規則だからとあっさりと断れるものだろうか? 恐らく直球型の私でも、規則だからと簡単には断れまい。介護の担当者だけを責めてはいけない、と思う。

その一方で思うのだが、前期高齢者でもある非喫煙者としては、煙草飲み(方言?)に殺されたくは無い。
今や、喫煙者は社会から隔離されることもあり得る、とした運動が、必要な時期なのかも知れない。

それにしても不幸な今回の事故は、物事は何に因らず、点と立場だけで考えてはいけないとする、教訓でもあった。
不幸にして亡くなった方のご冥福を祈りたい。合掌!



コメント
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