Death & Live

いわゆる日記とは違うようで。死に様や心の疲労について、つれづれなるままに書き綴るだけ。

映画 『ハローヘミングウェイ』 ~キューバ映画祭 2006

2006-12-28 07:59:19 | キューバ&チェ・ゲバラ
キューバ映画祭での鑑賞日記、最後です。
合間で他の映画のレビューも入ってしまったので、
ここまで書くのに随分時間がかかってしまいましたが、
終わってみると、「あれも観ておけば良かった」「これも観たかった」などと思ってしまう今日この頃であります.....

『ハローヘミングウェイ』  1990年
原題 : Hell, Hemingway
監督 : Fernando Pérez

↑ この主演の女の子が、表情から何から名演してます。
この映画はこの子だからこその作品です。

革命前、日々の生活させ先が見えない多くの人々と、富を独占し、豪邸に住む人々。
多くの矛盾を感じながらも、自分の夢をあきらめずに、なんとか前に進もうとするヒロイン。
夢が叶ったか、叶わなかったか、成功したか、しなかったか、そんなことが問題なのではなく、彼女が彼女の笑顔と共に大人になり、社会を知り、成長していく過程が、空しいほど優しいカメラワークで描かれている。

彼女がいつも行く本屋のジイさんが言う。
「泣きたいときには泣きなさい。この店の中のものが君の涙で全て流されてしまってもいいから、好きなだけ泣きなさい。」

こういうことって言えそうで言えない。



『永遠のハバナ』は、劇場公開時に観ているので、
今回は観ませんでした。