オスカー・ピーターソン・トリオの「酒とバラの日々」
“鍵盤の皇帝”オスカー・ピーターソンが、ファンのリクエストに答え、人気スタンダードやボサ・ノヴァを取り上げた人気アルバム。パワフルで軽やかでスピーディな演奏は聴いていると心が弾んでくる。ジャズ入門としても、おススメの一枚。加えて優秀録音賞受賞作品。(新譜案内より)
ベースのレイ・ブラウンとドラムスのエド・シグペンとのユニットは、”ザ・トリオ”と呼ばれ、長い間、人気のトップを走り続けた。
これまで曲名でピック・アップしてきたが、この先は、アルバム名もありとする。ジャズに没頭した学生時代は、媒体はLPレコードだけだった。両面で6~10曲程度。売るのも買うのも聴くのもレコード名、すなわちジャケット名が普通だったし、その後のCDの時代になっても片面になった以外は、同様の扱いだった。
今は、1曲ごとに買えるし聴ける。アルバムまるごとへの執着心や熱狂は少ないのではなかろうか。”幻の名盤”を追い求めていたかつてのようにアルバム単位のピック・アップで、往時に還れる。
ジャズの理解は、まず任意のCD1枚を聴く。気に入った曲は、何度も聴く。楽器ごとのプレイヤーを知る。覚える。
次の段階は、好きになった曲を他のユニットやプレイヤーで聴く。同様に好きになったプレイヤーの他のCDでの演奏を探す。聴く。そうやって自分の嗜好を中心に広げて行くのがベストかと思う。