処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

ボローニャの夕暮れ

2010-07-26 16:38:26 | 映画

原題:IL PAPA DE GIOVANNA
イタリア

邦題のイメージからは大分かけ離れたシリアスな物語。原題の『ジョヴァンナの父』の方が相応しい。それでは集客は望めないが。

家族ぐるみで付き合っている他家の亭主に愛を寄せる母の心を知ることで、次第に心を病んでいく娘。その娘を最後まで一人手を差し伸べて温かく寄り添って歩く父。この父娘の会話と生活と交流が、温かくそして哀しい。

     

イタリアには、こうした親父とかおじさんとか、人生の哀歓を演じたら唸るほどに上手い男優が多い。このシルヴィオ・オルランドもヴェネチア国際映画祭で主演男優賞に輝いている。

        

銀座シネパトス 観客21名

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