ぜじろぐ

SAMBATOWN・ゼジの書くブラジル音楽やその他あれこれ

10 anos

2011-05-25 17:04:21 | イベント

こんにちは、ごんぎつねです。
嘘です!(号泣)

さて。
やはり何かとバタバタしておりますせいか、5月のぜじろぐ記事数、激減です。どーもすみません。
書きたい事はもうそれこそ山のようにあるのですが、いかんせん気力・体力不足気味のサンバタウン店主、文章書くとてそれなりにエネルジアを費やさねばならず(言い訳)、並行して円頓寺本店の準備に追われるなどして(また言い訳)、なかなか筆というかキーボードの進みも悪うございます。どーもすみません。

でも遅まきながら、これだけはやはり書いておかねばと思う次第。

2011年、ある二つのお店が10周年を迎えます。
そして来たる6月12日(日)、そのお店がなんと同日、大阪と名古屋で周年イベントを開催します。

そう、前者は大阪のブラジル音楽CDショップ&カフェ、CHOVE CHUVA(以下ショビ)。
後者は名古屋の誇るCafe Dufi(以下Dufi)であります。

いずれもその地のみならず日本中にその名を馳せる名店。
不肖サンバタウンもご両店には創業以来、本当にお世話になりました。
本当の本当の本当にお世話になり続けているのです。

ショビさんについては今年アタマのリニューアルオープンの際にかなり暑苦しい記事を書かせていただきましたので、これ以上はクドくなること必定、せいぜいリンクだけにとどめておこうと思います。でも心の中では力一杯おめでとうの声!

で、一方のDufiさん。名古屋エリアのすこぶるイカした人間交差点カフェ、そしてイベントスペースとして常時賑わうお店。店構え、リーズナブルで美味しいメニュー、気さくなスタッフ、上質な客層。どれを取っても素晴らしい。
オーナーの水野さん(Dufiでライヴをやったブラジルはじめ南米のアーティスト達からはToshiと呼ばれとても慕われています)との最初の出会いが思い出されます。
あれは2003年のとある水曜日。
ヒマそうにしていたサンバタウン(注:杁中時代)店主のもとに、見るからに好感度大の柔和な笑顔が素敵な女性と、どえらいコワモテな坊主頭の男性という、まさに「美女と野獣」を地で行く組み合わせのお二人連れが訪れました。
言わずと知れたDufiの水野さん夫妻です。
べつだん威圧的というわけではなかったのですが、なんせ水野さんとの初対面。しかもあのバリバリの名古屋弁(笑)。
店主、終始ビビりっぱなしでした。
そんな水野さん、その日買って行ってくれたCDが、ワタシの大好きなマリオ・ジルの「Contos do mar(海の物語)」。
いやあ、あれは嬉しかったなあ。もう必死で「これイイですよ最高ですよワタシも大好きなんですよ」と傍から見てみっともないくらいアピールしまくりました。試聴もしてもらいました。そして「いいじゃん。これもらうわ」とお気に召していただけたわけであります。

そして水野さん夫妻ご退店。
彼らの後ろ姿を見送りながら、緊張が解けてふうっと息をつきながら店内に戻るや、そこはかとない違和感にワタシは包まれました。


・・・なぜ、先ほどお持ち帰りいただいたはずのマリオ・ジルのCDが・・・

店内でかかっているのだ・・・?


試聴プレイヤーを覗き込んだ店主、蒼ざめました。
回っていたのは、Contos do marのCD。
(当時はまだiTunes等の音楽ソフトをサンバタウンでは使用していなかった頃です)

そう、水野さんにお持ち帰りいただいたCDジュエルケースの中身は、空っぽ。
やってもうた、やってもうた、やってもうた・・・。

その日はDufiさんの定休日だったので、ええ、急ぎ翌日の開店前を狙ってCDの中身を携えお詫びに伺いましたですよワタシは。
忘れもしない懐かしい思い出であります。

その後は事あるごとにお声をかけていただき、Dufiでかかっていたブラジル音楽を気に入ったお客さんにサンバタウンをご紹介下さるなど、とてもよくしていただきました。
2007年に杁中店舗から撤収し、在宅通販モードに入ってからも「ブラジル音楽CDを売ってる場所とか欲しいじゃんね」と言って店のスペースを三年近くもCD委託販売のために提供して下さったDufiさんのご恩をワタシは忘れることはないでしょう。
ドゥフィだ、いやデュフィだというDufiファンの間の論争(店のカード見れば一発解決なんだけどネ)を知ってか知らずか「そんなんどっちでもええんだて」と笑って済ませるオーナー水野さんのさりげない優しさ。
ワタシは彼のようなフトコロの大きな人物になりたい。
何を隠そう、サンバタウンの再出店時に「ゼジーニョも円頓寺来やあ」と背中を押して下さったのは、他ならぬ水野さんでした。
そのお誘いの言葉を皮切りに始まっていった無数のO vento soprou的ライトニングストライクス的な巡り合わせ、その有形無形のつながりをワタシは強く信じています。
円頓寺では2号店・BAR DUFIが目と睫毛の先に。これからもどうぞよろしく!

話を「10周年」に戻します。

数年前だったか、何かのビジネス系情報誌のデータで、いささかショッキングな数字が目を惹いたのを憶えています。
店舗のライフサイクルは、今やほぼ10年というのが一つの区切りなんだそうです。
つまり、普通にやっていては店舗というものは10年もたない、そういう世の中になってきていると。
悲しいことですが、巷で評判が高く親しまれている店ですら、その年数を待たずに惜しまれながらなくなっていった例は数知れずあります。「早死にするのは善人ばかり」と何かの歌の歌詞にあったような記憶がありますが、良心的なところほど早く店じまいしていくのではなかろうかという気すらしてしまうのです。
かの偉大なるサンビスタ、ギリェルミ・ヂ・ブリートは自身の歌にこう綴りました。
「死んだ後に称えたりしないでくれ。そんなことに何の意味などありはしない。生きているうちに目を向けてくれないか」と。
ですがショビさん・Dufiさんがこうして10周年という節目を迎え、また新たなステップへ踏み出そうとしているのを目の当たりにし、胸の熱くなる思いです。

10年というサイクルを乗り越えて、愛される店として在り続けるためには?
不肖サンバタウンは今年で生誕8年目を迎えますが、10年の大台に辿り着くにはどうあるべきか、そのことを近頃よく考えます。

今回ご紹介させていただいた素晴らしい二つのお店の10周年にあたり、ワタシは仕事仲間として、ファンとしてこれからもずっと応援させていただく所存です。

CHOVE CHUVA、そしてCafe Dufiに心からの祝福を。
皆でお祝いしましょう。Vamos festejar!!

【10th aniversario CHOVE CHUVA FESTA!】 

(クリックでショビさんのイベントページに飛びます!)

【Cafe Dufi 10th Anniversary Charity MUSIC FES.】



(店主はこの翌日6/13、今池・得三にてライヴ。どちらに行くべきか、迷う、迷う、死ぬほど迷う・・・!
 しかもスタート時刻まんま同じじゃん!ハシゴできんじゃん!ていうかウチ営業日!)

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (純米ばか店主)
2011-05-26 09:23:30
いつもお世話になっております。

10周年を迎えられるというのは本当に凄いことだと思います。

私も10年を迎えられるよう精進を重ねて参ります。

ただ、このまま柔道で培った教育的指導型の販売でどこまでやっていけるのか不安な面もあります。

しばらくは、飲み手から一本を取れるような日本酒だけを提供していきたいと思います。

今後ともご指導お願いいたします。
お見事 (ゼジ)
2011-05-27 08:31:38
☆純米ばか店主さま

こちらこそ平素は並々ならぬご厚誼を賜り(笑)。
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、この道を行くならば「一本」を目指さねばなりません。
ワタシも合わせ技で一本くらいのところまではなんとかもって行きたいものです。

隙間産業の営業にめっぽう強い、ある経営コンサルタントが本にこんなことを書いていました。
「あなたはあなたの価値観に共感してくれる人とだけビジネスをしていればよいのです」と。
あとはその価値観を磨き、お客さんの裾野を広げていく努力次第で道は開けてくると信じております。
とにかく頑張ります!

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