ぜじろぐ

SAMBATOWN・ゼジの書くブラジル音楽やその他あれこれ

今こそパウリーニョ・ダ・ヴィオラを

2009-12-09 14:18:52 | CD

お久しぶりです、ジョアン・ボスコです。オブリガード・ジェーンチ。
もちろん嘘です!

さて、ワタシは一体いつまで嘘をつき続けなければならないのだろうという、そこはかとない店主の不安などはどうでもいいとして、セール広告のためにしばらくぜじろぐをほったらかしにしてしまってすみません。まあ日ごとにアクセス数が減るわ減るわ(笑)。
単なる日記的なブログは知らず、情報発信(約に立つ立たないは別として)を主旨とするぜじろぐは、こまめに更新しないとすぐに忘れ去られてしまう存在であるとの認識を新たにしています。

というわけで、セール期間もそろそろ終わりに近づきましたところへ追加情報を。
「サンバの貴公子」としてファンから崇め奉られている御大パウリーニョ・ダ・ヴィオラの、もはや廃盤とみなされて久しいEMI時代の名作群を調達してみました。

話はそれますが、サンバタウン開店当時もこのパウリーニョのEMIリマスタリング再発盤を数多く取り揃えておりましたが、あの頃はさっぱり売れませんでした。
名古屋にはサンバチームもあるくらいなのに、なんでこの気品あるサンバの最高峰がこの地で受け入れられないのか、ひどく失望した記憶があります。
しかし今になって思うのです。あの頃は、当のワタシ自身がパウリーニョ・ダ・ヴィオラの音楽を消化しきれていなかったのだと。
彼にまつわるサンバ/ショーロの系譜、彼の音楽の持ち味を十分吟味できていなかったがために、自分の商品説明はお客さんの心に届かなかったのだと。

あれから6年が経過し、ショーロの洗礼を浴びた店主の耳と知識は、我ながら当時と比較にならぬほど厚みを増しました。
いま、パウリーニョの音源を聴くにつけ、震えるほどの感動を覚えます。
そしてまた、国内ブラジル音楽市場が再びパウリーニョ・ダ・ヴィオラのサンバを求めるようになってきている空気を感じます。根拠はありません。そんな気がするのです。あぶねえやつだな。

ショーロ史に残る不滅の名盤Memorias-Chorandoを除き、どれも一点モノです。しかもセール価格でのご提供。お探しだった方、これから脱エンヘードで渋いサンバを勉強していこうという天晴れな方、今がチャンスです。是非チェックを!
あとは涙モノのドキュメンタリーDVD、Meu tempo é hojeさえもっぺん調達できればなー。


それから話題はガラリと変わりまして、マルコス・スザーノの教則DVDも入荷しました。
ドイツで製作されたようですが、英語・スペイン語・フランス語・ドイツ語の四ヶ国語をサポートしています。ちなみに字幕選択画面でブラジル国旗をいくら選んでも、ポルトガル語は出てきませんのでご注意を(←知らずに操作を繰り返してムキーッとなったやつ)。
このDVDはなんといってもパンデイロのサウンドが素晴らしい。見てるだけで楽しめます。
各リズムパターンについても、ちゃんとスローで手ほどきしてくれるところがありがたいですね。
さすがドイツ人、作りの確かさは日本人並みです。

あとはマリオ・セルジオのどうしようもなく使い勝手の悪いカヴァキーニョコード集もアップしてありますので、藁をも掴む思いでカヴァコのコードバリエーションを増やしたい方は覗いてやって下さい。