ぜじろぐ

SAMBATOWN・ゼジの書くブラジル音楽やその他あれこれ

ストーブのある風景そしてナナ・カイミ

2009-11-11 02:47:25 | CD

こんにちは、ピシンギーニャです。
嘘です!

いろいろバタバタしてしまうワリには、仕事の手ごたえとしてあまり前に進んでいない感じがしないでもないのですが(←一体何が言いたいのだ)、おかげさまでいつにも増しておおらかな心持ちで日々を送っております。

この前の日曜日に、念願の石油ストーブを買いました。
(どうでもいいけど、ストーブにしろファンヒーターにしろ、なんで燃料が灯油なのに『石油』って名称なんだろう)
なんでこのご時勢にストーブよ?と言われるかもしれませんが、家電量販店ではこんな感じの木目もどきな色調の石油ストーブだけが飛ぶように売れています。実際に飛んでいるかは保証の限りではありませんが。

なぜか。

それはきっと、みんな疲れているのです。ホッとしたいのです。遠赤外線がもたらす柔らかな暖かさと、赤く焼けたストーブ芯のなんともいえない心和む色合い、蒸気を吹き出すやかんのシンシンという音・・・。
瞬間燃焼、室温自動制御、おやすみタイマー、イオン効果・・・そんな身体も脳ミソも退化してしまいそうなベンリ機能はもう要らない。ぼくらはもっと当たり前の暖の取りかたに立ち返りたいのだと、日本人の潜在意識がそう訴えているのだと思います。
ストーブメーカーも、無機質なダークグレーとかシルバーとかのカラーリングはやめて、木目調・暖炉調のデザインのものをどんどん造ってほしいもんです。ストーブしか使えない高齢者のためだけに仕方なく製造してるっていう姿勢じゃなくて、もっと需要を増やす(取り戻す)気概をもてば、暖房機器市場も相当楽しくなるんではないかと密かに考えているのですが、はてさて、店主の感覚は世間とマッチするのでありましょうか。

と、杁中店舗時代から頑張ってくれていた石油ファンヒーターが遂に不具合を起こし、危うく一酸化炭素中毒しそうになった腹いせからか、やたらムキになってストーブ擁護論をぶち上げるサンバタウン店主ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。道路工事が多くなる季節にさしかかってまいりましたが、カリカリせずに余裕を持ってクルマの運転などしたいものですね。

今日は久しぶりにナナ・カイミの75年盤(例の青ジャケね)を聴き直しておりました。
思ったとおり、ストーブをたいた部屋でこれを聴くとつい心が緩みますね。
ワタシはこの人の歌を聴くと、反射的に「おかあちゃん・・・」とつぶやいてしまいます。そして無性に実家・松山に帰省したくなります。
誰かにナナ・カイミを奨めるような機会があれば、ワタシは何を措いてもこのアルバムを推しますね(そんな機会過去に一回しかなかったけど)。
冒頭曲がいきなり不滅の名曲Ponta de areiaです。ノヴェリのゆるやかに立ち上がるベースとともに、ナナとゲストのミルトン・ナシメントのスキャットが絡む瞬間、これに心動かされない人をワタシは信用しません。ちなみにこの頃のミルトンの声はまさに神。また全面参加のトニーニョ・オルタがヴィオラゥンにエレキにと獅子奮迅の大活躍をしているところも特筆すべきところです。ミナス系の演奏陣によるサンバ調の曲はやたらベタ~ッとしています。だがそこがいい。70年代のあたたかみのあるサウンドがお好きな方に特にオススメですね。



紹介するからには今回ちゃんと入荷させてますよ!お探しだった方は是非。これも間もなく通販アップ予定です。

<追記>
昨日通販アップしたDVD-O mistério do sambaですが、おかげさまで完売致しました。思ったより初動の反応がなく、「ひょっとしてオレ・・・嫌われてる?」とか悩みかけましたが、とりあえず一安心。買いそびれた方、平にご容赦を・・・。