ぜじろぐ

SAMBATOWN・ゼジの書くブラジル音楽やその他あれこれ

商品価値を掘り起こせの巻

2009-11-05 15:27:15 | DVD

こんにちは、気が付いたら一週間もぜじろぐを放置してしまっていたサンバタウン店主、ではなくてポール・ウェラーです。

さて、そのポール・ウェラーですが、11/6(金)で免許更新期限切れになることを思い出し、大慌てで自宅近くの平針運転免許センターに行ってまいりました。おかげさまで何の滞りもなくサクサクと処理はなされ、午前中のうちに解放されましたが、黒のワンボックス&スモークガラス、茶髪&部屋着ジャージ、オバはん、ヤンママをはじめとしたさまざまな民度の人々(←婉曲表現)がおびただしく参集するこの場所は相変わらず好きになれません。それに加え、更新に来た在日ブラジル人たちが立入禁止のはずの試験場コースを横切ってセンターから駐車場へぶらぶら歩いていくのを見てなんだかトホホな気分になりました。
楽しみにしていたセンター前のカレー屋も、前回更新時に食べたときの記憶を疑うほどにおそろしくクオリティが落ちており、いささかガクゼンとしながら帰路につきました。街から美味しいカレー屋さんが消えていくというのは悲しいものですね。それでもワタシは交差点右左折時も指差呼称しながら無事故無違反を続けていくのです。交通事故死者数ナンバーワンの座を四年連続ぶっちぎりでキープしているここ愛知県で。この悪意という名の街で!
いや単にコレが言いたかっただけなんだけどね、The town called maliceっての。常日頃から悪意を感じているわけではありません、念のため。

そんな店主、もとい、ポール・ウェラーのどうでもいいような鬱勃さ加減などはどうでもいいとして(それ日本語か)、そろそろブラジル音楽ネタらしい題材に着手せねばなりません。

そこでコレ

「・・・は?」とか言わないで下さいね。そう、ブラジルの小田和正の異名を持つミナスの重鎮フラヴィオ・ヴェントゥリーニ、の、久々に登場したライヴDVD、Não se apague esta noiteです。意訳すると「今宵このまま」って感じのタイトルでしょうか。

少し前に同郷のロー・ボルジェスが同じく久方ぶりのライヴDVDをリリースしておりましたが、実に作風が似た感じで、この二人けっこうライバル意識燃やしてんじゃないかしらんとお節介な当て推量などしてしまいます。
ですがミュージシャンとしての技量は今や圧倒的にフラヴィオの方が上を行っております。歌、キーボード、ギターに至るまで、年齢相応の芸風の変化こそありますが、これだけ小田和正ばりに衰えを感じさせないのは、きっと自宅スタジオ(たぶん)で地道に練習してるんだろうなあと、これまた余計なお世話に近い想像力をかき立てられるくらいにしっかりした演奏です。説明回りくどいな!

・・・とまあ、ステージでのライヴの模様もなかなかの出来なのですが、見所はむしろスタジオライヴやボーナストラックの映像にあります。
まずいきなりゲスト出演でマルチナーリア。え?って一瞬思いました。これをアンマッチと呼ばずして何と表現すればよいのか。とはいえこれがまたなかなかどうして。メロウなサンババラードを歌わせればピカイチのマルチナーリア、フラヴィオの甘口キーボードとの相性は、まるで先日書いたゴイアバーダとチーズの組み合わせのように抜群です。おっ上手くまとめたね!
しかしなんといっても圧巻はトニーニョ・オルタとアンドレ・メーマリを招いて演奏する永遠の名曲・Nascenteですね。木漏れ陽のようにきらめくトニーニョのギターに、えもいわれぬ神々しさを感じさせるメーマリのピアノの絡みの中から放たれるフラヴィオのホーリィなClareira~♪で昇天完了。
トニーニョがスケルトンギターを使っているのだけが気に入りませんが、スケルトンギターうんぬんについてはまた日を改めて徹底的に書き倒してやろうと思いますので、今日はこのへんで。

ゲストの女性陣もなかなか頑張ってます。宝の持ち腐れ状態となってしまっているミナスの歌姫マリーナ・マシャードは相変わらず凛とした良いパフォーマンスですし、ジジ・ポッシの娘御ルイーザ・ポッシ嬢においては右斜め45度のアングルが滝川クリステルよろしく、なかなかに魅惑的です。ちなみに今回は以前のアレほど寄せ上げしてません。

ともすれば見落としがちなポイント、売り手としてはしっかり商品説明としてお客さんにアピールしていかねばならないと思う今日この頃です。
(↑今まで完全に見落としていたやつ)