こんにちは、やたら大仰なタイトルをぶちかますサンバタウン店主ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。インフルエンザとかかかってませんか。何やらタミフルすら効かない型が出てきたとかいいますし、ここらで人類の数を減らしちまえという地球の自浄作用というやつが働いてるんでありましょうか。運が悪ければワタシが減ってしまうかもしれません。いやコワ。今回はとりあえずうがい徹底ということで。
そんな深遠なテーマに思いを馳せながら入口でさっさと引き返すワタシの腰抜けぶりはどうでもいいとして、今回はパンデイロの話題。関連性まったくないし!
本日通販にもアップ致しましたが、サンバタウンにてContemporânea製品をカスタマイズしたパンデイロがいよいよ公の場に登場することとなりました。詳細はそれぞれの商品説明ページでご確認いただけますので改めて野暮は申しませんが、サンバタウンが手がけるハンドメイドパンデイロのポイントとしましては、
1.ショーロの伴奏を前提としたサウンド
2.和風テイストの外観
この2点に尽きます。おっと日付が変わりそうですね。一旦記事アーップ。
えー、失礼しました。話は戻りまして、サンバタウンではこれまで色んなパンデイロの改造をしてまいりました。特にプラチネラ(シンバルみたいなパーツね)の材質や加工技術については独学でいろいろ試行錯誤を重ねたつもりです。ステンレス、洋白、アルミ、ブリキ、銅、更には材の厚みもやれ0.3mmだの0.5mmだの、果ては0.8mmとかアホみたいなトライアルも数知れず。そのひとまずの結論として店主が行き着いたのが真鍮という素材。何と言いますか、これが一番ブラジルらしいというシンプルな理由によります。以前はスザーノスタイルを意識したステンレス&複数枚重ねのプラチネラも作っておりましたが、正直なところ出口の見えない世界で自分を見失いそうなのと、あとはまあ、工程的にもめちゃめちゃしんどいんでやめました。もうやっとれんわ、という感じです(笑)。吹っ切れた後はシングルモルトウイスキーを追求するイングランドの頑固な酒蔵のオッさんのように、オール真鍮のプラチネラを究めるべくひたすらジョーネツを注ぎ込んでおります。
とは言いつつ、日本人として生まれ、日本人としてモノづくりをするからには、やはり和のココロを作品に注入したいものです。そんな矛盾だらけの店主の思いは、やがてボディの塗装にまで思いを致すようになり、現在最も得意としております艶消しオイルフィニッシュに至ったわけでございますナリよ(ヘンな日本語)。
できるものなら、以前も記事に採り上げたようにいっそ陶製パンデイロという前代未聞の路線でもって和のココロを世界に向けて発信するというのがカッコいいかなと思ったりもしましたが、本格的にその方面を目指すとなると、店主はまたイチから人生設計をやり直さないといけなくなるので、あえなく選択肢から外れた次第です。

(ちなみにこれはマホガニーレッドのタイプです)
ブラジル音楽、それもパンデイロ音源にかけては、恐らく日本で最も多く耳にしている人間のうちの一人であろうと自負する店主が製作するパンデイロに、今後も是非ご期待下さい。ゆくゆくはオリジナルのパーツを調達し、Luthier Zéの称号を授かり(誰からや)、横綱の名に恥じぬよう、今後も粉骨砕身の覚悟をもって相撲道に邁進する所存です。
こんにちは、先日のBoas-Vindas!でちょっとばかり疲れが出てしまったサンバタウン店主です。ご来場下さいました皆様、むいんとおぶりがどうございます。それにしてもワタクシなんでこんなにジジくさくなってしまったのでしょう。カラダから加齢臭とか出ていないでしょうか。どなたか気付いた方は遠慮せずワタシにこっそり耳打ちしてやって下さい。
さて、そんなワタシのデオドラントな話題はどうでもいいとして、今回はパンデイロの話。
あるお客様からGOPEのパンデイロのカスタムメイドをご用命いただきまして、本日ようやくほぼ完成。アルミジングル&インレイなしの白木ニス塗りボディといった淡白な外観から、一気に茶器のような侘びさびの風合いを持った感じに仕上がりました。肝心のサウンドもサンバ/ショーロよし、スザーノ系よし、もう何にだって使えます。
そしてただいまContemporâneaのパンデイロのカスタムメイド版も並行して製作中。今回は新たにマホガニーレッド(ていうか和風ワインレッドっちゅう感じです)も登場。近日公開予定でございます。
こんにちは、明日の京都イベントの準備に、といいつつもう今日になってしまいましたね、その準備に余念がないサンバタウン店主です。そろそろ背中が張ってきたので残りの作業は明日の朝にやっつけようと思います。おいててて。
さて、最近調子に乗ってパンデイロのページなんぞをサイトにアップした次第ですが、なんともまあタイミングの良いことに、こんなすごいCDが再発されました。そう、言わずと知れたマルコス・スザーノの伝説の名盤 ''SAMBATOWN'' でございます!!
京都から戻ってきてPCを立ち上げたらオーダーが入ってるといいなあ、なんちて。パンデイロをお持ちでまだお聴きでない方、どうぞぶっ飛んじゃって下さい!
それにしてもこのタイトル。なんかこう、どうにもくすぐったい感じです(笑)。
こんにちは、就寝前の晩酌&ポテチ爆食でメタボ街道まっしぐらなサンバタウン店主です。やっぱポテチはギザギザのやつがギザ美味しいっすなあ(しょこたん風)。
さて、ジルベルト・ジル来日ツアーも大成功のうちに終了し、気分はもう秋。秋といえば読書の秋・食欲の秋・芸術の秋・パンデイロの秋です。
実は以前からいつかまとめようまとめようと思いつつ、日常の些事に流され続け、自身のズボラな性格も手伝って、ずっとそのままにしてきたパンデイロに関する情報を、サンバタウンのサイトに遂にアップする運びとなりました。パンデイロファンの皆様には是非ご覧下さいますようよろしくお願い致します。F.A.Q.など一部工事中の箇所がございますが、追い追い完成させていきますのでご容赦下さい。
しかしこれだけ色んなパンデイロと出会ってきながら、いま現在サンバタウン通販で取り扱っているパンデイロのアイテム数の少なさがどうにも・・・(はらはらと涙落つ)。
あっ、そういえばパーツ名称って「ボディ」の他に「シェル」とも呼ぶこともありますな。加筆訂正しないと。でも画像加工すんのめんどくさいなあ。うーん。
こんにちは、ウワサのD2シャツが6/21(土)のイベント「Boas-Vindas!」の即売会に間に合わないことが明らかとなり、若干落ち込み気味のサンバタウン店主です。ああ、目玉商品が・・・(ちなみに来週到着の予定)。
さて。
久々にカテゴリー「パンデイロ」に記事をひとつ追加してみましょう。
えー、このたびサンバタウン通販に、パンデイロのプラチネラ(ジングル)用真鍮円板という、おそろしくマニアックなアイテムを追加致しました。ご興味のある方(ってこの日本にそんな人々が一体何人いるというのだろう?)は是非チェックしてみて下さい。商品説明文はおそらくパンデイロに精通していない人だったら何のことやらさっぱりというような内容です(苦笑)。
真鍮はサンバ/ショーロ系の演奏に適した素材で、特にトラディショナル奏法でそのキレのある音色を堪能できます。一方マルコス・スザーノに代表されるモダン奏法では、主にステンレスや洋白が人気を博しているようですが、まずは店主が絶対の自信を誇る真鍮板を先行してご紹介させていただく次第なんであります。
今回は素材のみをひとまず先行発売致しましたが、間もなくサンバタウンオリジナル純ショーロ用カスタムパンデイロ、ってなんか三菱東京UFJ銀行並みに名前長いですね。まあとにかく、サンバタウン謹製の極上パンデイロ(自分で言うか)が登場します。詳細は後日アップ致しますので請うご期待!
こんにちは、子供達の間で最近流行っている「古代王者 恐竜キング」のTVアニメを見ながら、つい自らの少年時代とダブらせるおセンチな店主です。当時最大級とされていたブロントサウルスという恐竜がセイスモサウルスという今ひとつパッとしない名前に変わっていて少しショックを感じていますが、それでも地球は変わらず動いているのであります。30年もたつと学界の研究もおそろしく進んでて驚くほかありませんが、それでもティラノサウルスvsトリケラトプスというお約束の対立構図は今も変わっておらず、そういう部分はとても面白く感じます。
そんな恐竜の話題とはまったく関係ありませんが、このたびこんなDVDがリリースされております。翁長巳酉女史監修による、その名も"Pandeiro Brasileiros"。
詳細解説は上記リンクをご覧いただくとして、いやあ、ブラジルってやっぱすごいわ、と根拠なく達観というかある種の吹っ切れ感というか、そんな気持ちに包まれる現地度100%のマニアな作品、是非皆さんも一度ご覧あれ!
こんにちは、最近愛媛のみかんばかり食べている店主です。
本日は面白いネタをご提供させていただきます。
サンバタウンのある愛知県には常滑(とこなめ)市というところがありまして、そうそう、中部国際空港の所在地ですね。このあたりは瀬戸・多治見(もっとも後者は岐阜県だけどね)に次いで陶器が有名な土地なんであります。ここで生産された作品は「常滑焼」の名で地元ではおなじみです。
その常滑焼のお仕事に従事する人達が、「陶器で造られた楽器で演奏会をしよう」というものすごいプロジェクトを立ち上げられ、たまたまそのメンバーの一人がウチのお客さんだったこともあり、その陶製楽器のラインナップのひとつに我らがパンデイロが取り上げられた次第なんであります。
まずはこの記事をご覧下さい!
ここで書かれている「名古屋市の楽器店」とは、ええ、申し上げるまでもなくサンバタウンのことでございます(ホホホ)。
最初この企画を持ちかけられた時は「・・・やめた方がよくないですか?」と正直思いました。まず重量。通常のボディは木材なんですけど、それが焼いた土(ていうかもう岩石同然ですわな)になるわけですから持った感じはさぞやズッシリきちゃって演奏どころではなかろうと。それから強度。握ったらそのままグワシャッと潰れやしないかと心配です。そうでないにしても、スザーノ奏法で左手をブンブン振り回して右手にガガガガガッと当てまくっていたら突如木っ端微塵に砕けちゃうんではないかと、そんな悲惨な光景をつい想像してしまいました。とはいえども「やってみなけりゃわからない」の精神で、とにかく最後までお付き合いしようということに相成ったわけであります。
そうして数日後「焼き上がったよ」との連絡を受け、届いた陶器枠にContemporaneaのパーツを組み付け、完成したのがコレ!上の画像でございます!(いやホント組み付けてる最中に割れなくて良かった良かった・・・)
いかがです、この釉(うわぐすり)の渋さ。製作者の渡辺さん、グッジョブ!コンポラ皮ヘッドもあえてくすんだ色合いのモノをあてがったところ、これが実にわびさびの世界。ていうか渡辺さん、よく皮ヘッドのリム円にドンピシャで収まるようにろくろ回せたもんですねえ。感服します。音も想像していたようなカッキンカッキンな感じとは程遠く、素晴らしいサステインにただただ驚くばかり。ジングル音もほとんど問題なし。今回は時間がなくアルミフープによる軽量化は実施できませんでしたが、そいつをカマせて100gほどウエイトを減らしてやって、あとは強度面の課題さえクリアすれば、世界に誇れるパンデイロがここ愛知から誕生することになりましょう。
ちなみに明日23日(土)、この陶製パンデイロを始め、常滑焼パーカッションの数々が半田市で開催されるクリスマスコンサートにて初お目見えとなります。ご興味のある方は是非!
・・・しかし、「パンディロ」っていう表記、やっぱりちょっと気になります(苦笑)。
これでようやくスザーノの伝説的教則VHSビデオ(笑)「Marcos Suzano Pandeiro Complete Lesson」のDVD版は出ないのかというパンデイロファンからの問い合わせにいちいち答えなくても済むようになってホッとしています。中にはDVD-Rに焼いて落としてくれないかという無茶なリクエストもあったりして。それ犯罪やっちゅうねん(笑)。
90年代後半からパンデイロシーンはスザーノの影響が強くなり、やれ皮は厚い方がいいだのフープは丸フープじゃないとチューニングが正確にキマらないだのウンチクが並べられましたが、レコーディングやライヴでの演奏を重ねるプロでもない限りそこまでシビアに要求しても違いはそんなにありません。ましてやブラジル製の楽器に対し、そういうものを「シビアに」要求する自体がナンセンスです。パンデイロひとつとってみても、同一品番なのにジングル窓の隙間が違う、皮の質が違う、なんてのは日常茶飯事です。ていうか全品違います。ですからサンバタウンでは毎回検品のうえ、必要があればヘッドの張り直し、釘の打ち直し、ジングルの隙間調整などの手間(即ち付加価値)を付けてお客様にお出しするようにしています。これがまたしんどい作業で(涙)。
それにしても例の「長岡本」が爆発的に売れれば(ウチでも品切れ中)今度は皮が薄い方が良い、テーピングはしない方が良い、平フープがカッコいい、皮のチューニングは張り気味にするのが正統派、とばかりにトラディショナル流派になびく風潮はなんとかならんもんでしょうか。別に全国のパンデイロ愛好家にケンカ売るつもりはないのですが、ええ、ここ名古屋でそういう現象が起こってます(苦笑)。はっ、その元凶はひょっとしてワタシ?!(←最近ショーロに凝っている店主)
それはさておき、このスザーノDVDのリリースで再びブームの揺り戻し現象が果たして起こるのか、店主としてはじっと様子を見守りたいと思います。ていうかスザーノの次回来日時には今度こそ名古屋でワークショップやらんといかんですね。
ちなみにこのDVD、ウチは未入荷です。御免!(切腹)
※注:2/24(金)入荷しました!
ヒジョーに要求水準の高いお客様からパンデイロジングルの改造・調整に追われております(正直しんどいですけどこちらのスキルも上がるので、ビジネス界ではストレッチ顧客と呼ばれたりします)が、久しぶりにジングルの焼き入れ工程で大失敗しました。焼きすぎちゃったのです。レアにするつもりがウェルダンに。もうカリンカリンに枯れた音になってしまっております。もっとも渋いサンバ系の音に仕立てるのならばそれも良いのですが、今回の顧客はもっとトレブリーでデリケートなニュアンスを求めてらっしゃるのでこのジングルには別の出番で登場してもらうことにします。
従いまして今はやり直しの工程真っ最中なわけですが、打ち直したジングルの厚さが本来の0.3mmでなく0.4mmであったことに気付きガクゼン。0.3mmの洋白板を再調達し、やり直し2回目です(大泣き)。
そんなこんなでしんどくなってきた店主、もうそろそろジングルの改造サービスはストップしようかなと思っております。やってて結構楽しい作業なのですが、はっきり言って他の仕事が全く手に付かず、ちょくちょく営業に支障をきたしております。時間的に余裕ができたらこれまで培った製作・改造・補修ノウハウをまとめてぜじろぐ上に掲載しようかなとチラリと思ったりして。店主、出し惜しみしないタチです。広く情報交換を進めて、日本中のあちこちで(プロではないにせよ)改造スキルを持った人が現れてくれれば、おのずとパンデイロも更に普及するでしょう。こういうのを文化と呼ぶのです。単なるブームで終わらせてはいけません。そのうち「尾張」「伊予」とか職人さんの地方銘柄が出てくるといいですね。いや、単なる思いつきなので情報公開が遅いからといってジングル改造に関する質問メールとか打たないで下さいね。