2005年夏に実行した「ロシア・サハリン第5次調査」。調査という名称で呼んではいるが、実態は3月の厳冬期・間宮海峡横断アタックで、現地に残置せざるを得なかった4WD電気自動車「ARK-1」号の日本への回収ミッションだった。
(北緯53度を越えて、タイガ森の中を彷徨するZEVEXレスキューチーム。東南アジアのクロカン“イベント”とは違った、真にガチンコのクロカンがそこには有った。)
その調査の往路、札幌の隊員宅へ残置したEVジムニーのスペアパーツとして持ち込んだSJ30の前後ホーシングが今でも残っている。
5年越しにホッタラカシで御迷惑をかけていたこのホーシングを、1000円高速が使える今の内に回収しに行くことになった。
スタートは25日日曜日。京都から新幹線で移動し、新横浜で大津隊員と合流して、JB23で陸路札幌を目指す。札幌でホーシングを回収したら、翌日の舞鶴行きのフェリーに乗って、ホーシングはZEVEX滋賀PITに収容し、鈴木を京都へ戻して大津はそのまま神奈川へ戻る弾丸ツアーだ。
弾丸と言っても、片道フェリーなので全然楽だ。雪の中、稚内~滋賀を軽トラ(軽バンじゃなくてピックアップ)下道で走り切った時は、富山でお尻の皮が限界を超えた。
ま、たいしたことは無いツアーではありますが、このブログのテストも兼ねて、携帯から現在位置情報をオンタイム更新してみようかと思います。
興味を持って頂ける方は、コメントなんか頂けると嬉しかったりするので、宜しくお願い致します。
電気自動車「LEAF」の販売を年末に控えて、ユーザーに「電気自動車の(も?)日産」をアピールするべく、「LEAF」の広報に熱心な日産自動車だが、流行のTwitterにも担当者を置いて草の根広報にも経費をかける熱の入れようだ。
そのTwitterの中で、エイプリルフールねたとして以下のような「つぶやき」を担当者が書いていた。
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本日より日産グローバル本社ではクリーン電力の推進と社員の健康増進のため、各フロア20台ずつエアロバイク発電機を設置しました。今後全国の日産ディー ラーにも順次設置を予定。皆さまも日産のお店にお立ち寄りの際はぜひひとこぎご協力ください。※エイプリールフールネタです。
まさか本気で自転車のペダルで発電して電気自動車を動かしている人間が居る(それも日産本社のお膝元神奈川県内に)とは思わなかったのでしょう。
実在しちゃあジョークにはならない。
電気自動車を長くやっているNGOとしては、大手メーカーに先んじた感じがして、ちょっと痛快な笑い話になった。
「LEAF」は、EVとしてはコンベンショナルなパッケージになるようだが、私は日産の電気自動車関連技術で注目している技術が有る。「SUPER MOTOR」というアウターとインナーの両方に出力できるモーターだ。6相の正弦波でアウターインナーを個別で制御可能なので、EVの姿勢制御にも応用が色々できそうなモーターだ。以前東京モーターショーでPIVOに使われて、その場でクルクル廻っていた。ブレーキを使ったVSCではなくて、積極的に駆動力をかけて行くVSCも可能にさせるモーター駆動技術だ。容積に対して出力がデカイという魅力も有る。どうせなら、スーパーモーターを使ってびっくりするようなEVを出して欲しいなあ~日産さん。
■人力充電電気自動車
Human Power Charge 4x4 electric Vehicle (Ultimate Eco Car) 1 究極の4x4エコカー
結局トヨタさんからは何の回答も無いので、プリウスのブレーキ問題について、モーター駆動自動車ヲタクとして気になっている点に関して、もう1点考察しておこうと思います。
先の日記で、新型プリウスのブレーキ抜けの問題は、「回生油圧協調制御モード」(通常モード)から、「ABSモード」に切り替わった時に発生することは、トヨタ発表の資料より読み取ることができました。
新型プリウスのブレーキ問題の真相は?
新型プリウスのブレーキ問題の真相は?2
では逆に、
「ABSモード」から「回生油圧協調モード」(通常モード)に復帰する
のはどのタイミングなのでしょう?
この論点は、突っ込んだ内容よりも速報性が売りのテレビが指摘しないだけではなくて、雑誌やネットのメディアでも指摘されているのを見かけません。何故なのでしょうか?気になる私が妙かのかと思ってしまいます。
さて、今回のプリウスブレーキ抜けの話が出た時、
「ブレーキが抜けたら踏み直せば止まる」
という話を複数のルートから聞きました。一方、2010年2月4日の横山常務の会見では
「ブレーキが抜けたら踏み増せば止まる」
との説明が有りました。
(“ABSが一瞬作動”・・・って、そんな頻度が低い事例を出されてもねえ~。ABSが働く時は連続して働くもんだと思うが・・・。普通、辺り一面氷ってるんだし。 Car Watch のサイトから引用)
「踏み直せば止まる」のか?「踏み増せば止まる」のか?正解はどちらなのでしょう?
結論から言えば、私は
どちらも正解 なのだと考えます。
一見矛盾した発言が何故どちらも正解なのか?その謎解きをすることで、今回のプリウスブレーキ抜けの核心の一旦が見えて来るように私は思います。
私の謎解きはこうです。
ZVW30プリウスは「回生油圧協調モード」では、電気モーターで動くブースターでブレーキの油圧を介助しています。それが「ABSモード」になると人力だけの油圧になります。当然踏み応えに対するブレーキの効きはかなり弱くなりますから、それを「ブレーキが抜けた」と一部のドライバーに感じさせたのでしょう。
問題はここからです。一旦「ABSモード」に切り替わったブレーキですが、永遠に「ABSモード」が続くわけではありません。何らかの条件で通常モードである「回生油圧協調モード」に復帰するはずです。
その条件を私はトヨタに尋ねたのですが解答はありませんでした。
私はその条件(のひとつ)はブレーキペダルを一旦完全に戻すことではないかと考えています。一番一般的な条件だと思います。この条件だと、ABSモードになってブレーキが抜けた後に、
ブレーキを踏み込む→油圧が上がる→制動力が出る となって車両は止まります。横山常務が言っているのはこのことなのでしょう。
また、一旦ブレーキペダルを戻してABSモードを解除し回生油圧協調モードに戻せば、回生油圧協調モードはブーストが効いたモードですから、踏み直した時のブレーキペダルにはブーストが効くことになって、やはりこれでも止まります。
もっとも、上図のように一旦ABSが効いてから停止目標の信号機までの間に、タイヤがスリップする要素が無い状況は、現実にはあまり考えられませんから、実際にはすぐに近くのスリップ路面に乗って、再度ABSモードになってしまうのだとは思いますが・・・。
繰り返しになりますが、どんな電子デバイスを持ってして車両の姿勢を制御しようとも、基本はタイヤが路面にグリップしていることであり、タイヤがスリップすれば、どんな制御をしても無駄です。
そうである以上、ABSはタイヤと路面のグリップを保つことを最優先で設計するべき装置であり、日記リコール改修後のプリウス、ABSに副作用の可能性。で書いたように、ブレーキ抜けを感じさせない細工をする代償として、ABSモード時のタイヤのグリップが低下するようなら、それを「改善」と呼んで良いのか?は大いに疑問の残るところではあります。
もっとも、私がここで大トヨタさん相手に「ゴマメの歯ぎしり」をしても、この不安が多くのユーザーに伝わって、リコール改修を受けるか受けないか?銘々が銘々の責任で選択する・・・という流れには繋がらないのが残念なところです。
ZEVEXの基本は隊員が行う隊員の為の活動なのだが、もちろん隊員以外でもZEVEXの活動を支えてくれたキーパーソンは少なくない。
そんなキーパーソンの一人に写真家:貴島研吾氏が居る。
(北緯52度、凍りついた間宮海峡上を進む貴島研吾氏)
貴島氏は、ZEVEXが2005年2月~3月に実行した「ロシア・サハリン州間宮海峡横断、4WD電気自動車ゼロエミッションアタック」の第3次調査隊メンバーとして、アタックに先立つこと1年前、徒歩で間宮海峡を横断して、様々な現地情報をチームにもたらしてくれた。
そんな「行動する写真家:貴島研吾氏」が「樺太サハリン写真展」と題した個展を開催されているので、本日はそのお知らせをさせて頂く。
(『振り返る馬』サハリン島とユーラシア大陸を隔てる間宮海峡の最狭部サハリン側の村、ポギビ村にて 撮影:貴島研吾 許可を頂いて掲載しています)
氏は、1997年以降7回サハリンを訪ね、第二次大戦後島に残された日系朝鮮系の御家族や、かつて日本の統治下にあった時代の遺構等をテーマに作品を蓄積して来た。
その結果、近くて遠い島「サハリン」の一端を知るには、非常にレア且つ良い写真展となった。
サハリンに御興味の有る方は、是非この写真展の機会を御活用されて、サハリンに関する知見を深められることをお薦めする。(私も一部しか見たことが無いが)もちろん写真も素晴らしい。
場所はJR西荻窪駅北口を左へ徒歩5分のカフェ「greenbazaar&旅茶箱」
http://ameblo.jp/greenbazaar/
今月の30日(月)までだ。もちろん鈴木も行く予定。
写真展案内のブログがここ↓に有るが重複を覚悟でここにも書けば以下の通り。
http://kiokusa.exblog.jp/
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「 樺太サハリン写真展 」 貴島 研吾 は、11/30(月)まで の予定
会場
「greenbazaar&旅茶箱」 http://ameblo.jp/greenbazaar/
JR西荻窪駅北口を左へ徒歩5分
平日・祝日 13:00 〜 20:00 (水曜定休)
土・日 12:00 〜 22:00
土日のみチャージ300円+ワンオーダー
土日以外はチャージはかかりません
貴島は土日祝には基本的にずっと会場にいる予定です。
平日もこれからは殆どの日、会場に通う予定でいます。(自宅から自転車で10分ほどの近所です)
お越しいただく際、私の連絡先をご存じの方は事前にお知らせいただけると幸いです。
(お店ではなく、私のメールか携帯へお願いします)
昨年、サハリンの地方都市の博物館でも写真展を開催したのですが、その時の構成を基にサハリンを紹介する内容になっています。
また、会場の旅カフェ「greenbazaar&旅茶箱」は手作り感あふれるお店で、世界中の雑貨やフェアトレード商品の販売と、旅好きな人たちが集まってくるカフェになっています。
(土曜日は常連さんで混むかもしれません。世界中を旅した方が多いので、旅談義や情報収集にはもってこいですが、、、、
日曜日や祝日は天候などにもよりますが、そこそこの混み具合?
平日はマッタリしていて貸し切り状態でゆっくり写真を観ていただけるかも)
我々ZEVEXは、日本EVクラブの催事をお手伝いする時は「日本EVクラブ京都支部」を名乗る。活動の中心は関東のZEVEXだが、本部は京都にあるので「京都支部」なのだ。
1998年の入会だから、思えば日本EVクラブとのお付き合いも11年になる。
そんな「日本EVクラブ」が、来週の火曜日11月17日に、東京の日本橋から大阪の日本橋までを、途中でバッテリーに充電すること無く走り切るアタックを行う。
http://www.jevc.gr.jp/news.php?id=70
アタックに使用するマシンは、EVクラブがコンバートしたミラのEV。乗用車ではなく、4ナンバーの商用車ミラだ。
(4ナンバーの5速MTだから、L275Vというモデルか?アタック当日には、派手なラッピングがされるらしい)
このアタック、上手く行けば560kmを無充電で走ることになるので、去る10月27日にテスラ・ロードスターを使ってオーストラリアで樹立された、501kmという電気自動車の公道無充電走行世界記録を塗り替えることになる。ギネスにも申請しているらしい。
もっとも、「そんなに走ってどうするの?」とサブタイトルに有るように、この旅の本当の目的は電気自動車の連続走行可能性を示すことではない。何回説明しても、1充電の航続距離を問題にしてああだこうだ言う不勉強な人達(特にメディア)に対して,「じゃあガソリン車と変わらない航続距離を電気自動車で走ってやるわ!!」という舘内代表お得意のイヤミだ。手間のかかったイヤミではある、周囲のスタッフは大変だ。
「400km500km走れてこそ車だ」というテーゼに対して、「じゃあ560km走れる電気自動車が出たら買うんだな!?」というアンチテーゼを示すことで、自動車に求められる必要充分な資質とはなにか?を、バイアスを外したバランスの取れた眼で見つめ直す機会を創造することが、このアタックの核心だ。
(後席は外されているが、荷室としてはオリジナルより広いくらいだ。560km走れるからと言って「荷室がバッテリーで一杯」なんてことはない)
ZEVEXのアドバイザーでもある、日本EVクラブ技術員の薄井武信ビルダーがコンバートしたこのマシン、モーターはS200系ハイゼットに搭載されていたPM同期(定格14kW、MAX35kW)を積む。PM同期だから回生が使えるが、我々のARK-2号ほどギンギンには回生ブレーキは効かない。S200系ハイゼットEVが販売されていた当時はバッテリーが鉛だったので、あまり大きな回生電流は受け切れなかった為だろう。ガソリン車から乗り換えた人に違和感を与えないことを目的に、アクセルを戻した時に抵抗感を出した、というのが実情のようだ。つまり、制動時のエネルギーを回収して航続距離を伸ばすことは、残念ながらそんなに大きくは期待できない。560kmの連続長距離走行を可能にするのは、もっぱら搭載バッテリー電力量の大きさ、マシンの高効率化、ドライバーの腕、ルート選択、根性、に拠る。
搭載するバッテリーは三洋電機さんのリチウムイオン。時間率は聞いていないが、総電力量は74kWhらしい。軽自動車にPM同期を積んでコンバートすると、実走行電費は110~130Wh/km程度になるから、電費走行に長けたドライバーが運転すれば、560kmは充分狙える距離だ。バッテリーSOC10以下まで追い込んで良しとするならば恐らく大丈夫な距離だが、そんな三洋電機さんが冷や汗をかくような運用は、EVクラブはしないだろう(と思う)。
(床下からチラリと見えるのがリチウムイオンのバッテリー。240.5Vの74kWh。構成はちょっと複雑で、大きくはバッテリーバンクを8バンク搭載している。各バンクはモジュール5Sの構成で、そのモジュール内部で更に13Sのセル列が並列に組まれている)
このミラを支える足回りは、タイヤが省エネルギー性能に優れた新発売のトーヨータイヤの「ECO WALKER」、ホイールはRAYSの鍛造ワンピース「SUPER ECO」、アブソーバーはエナペタル(ビルシュタイン)の組み合わせになる。
スタート場所は東京日本橋の「日本橋COREDO」前、11月17日(火)の朝3時と少々早い。大阪日本橋へのゴール予定は同日15時30分。
走行中の様子はネットで同時進行動画配信もされるらしい。
http://www.jevc.gr.jp/
世界記録の更新を期待したい。
もちろん鈴木他の関西在住ZEVEXメンバーは、大阪日本橋にお出迎えに赴くつもりだ。

(トヨタスポーツ800 トヨタ東京自動車大学校 DCブラシ鉛120V)

ポルシェ916 チームタイサン・・・ルマンやGT選手権で有名なあのTAISAN DCブラシ鉛144V)

(お馴染みEVクラブ神奈川支部のチンクエチェント DCブラシ鉛96V)
我らが「SJ2001」号も古いと言えば古い。ベース車両は昭和56年製スズキジムニーSJ30。今大会唯一の4WDマシンだった。

(スズキジムニーSJ30 ZEVEX Racing Team DCブラシ鉛192V)
去る11月3日(文化の日)、恒例のEVクラブ主催「日本EVフェスティバル」に行って来た。
(恒例のコンバートEV1時間ディスタンス・チャレンジ 今年は過去最多の24台がグリッドに着いた)
我々ZEVEXは半数は運営スタッフ手伝い、残り半分は展示と競技でプログラムに参加・・・と、例年通りの陣容で今年もEVフェスティバルに関わった。
私は運営スタッフだったので、会場内を見て回る時間も無かったのだが、プラグインハイブリッドだけはどうしても押さえておきたかったので、昼休みを利用して「環境EXPO」にブースを出していた「TOYOTA」を訪ねてみた。
そこには予想通りプラグインプリウスが展示してあったのだが、東京モーターショーで展示してあったZVW30プラグインプリウス
ではなくて、
旧モデルNHW20プラグインプリウスだった。
東京モーターシーでは、せっかくPRESS-DAYに行っているのに説明員の話を聞けなかったので、今回いらっしゃれば色々と聞いてみようと思っていたのに、旧型では一番知りたいリチウムイオンの充放電について聞けないから意味が無い。
12月のリース市販を待って、TOYOTAの広報さんに聞くしかないのかなあ~?
古い画像を整理していたら、2006年の画像でこんなマシンの写真が出て来た。
コムスリチウム<
トヨタ車体(この少し前まではアラコ~元荒川車体、ランクルを造っていた会社だ~)が、原付4輪登録の電気自動車「エブリデーコムス」にリチウムイオンバッテリーを搭載して参考出品して来た。
この前年、凍ったロシア間宮海峡を4WD電気自動車での横断に挑戦した時に、リチウムイオンバッテリー(ENAX社製)の軽さ大容量さを実感していたので、見た瞬間「欲しいなあ~」と思って写真を撮っておいた・・・のだと記憶する。
正直このスペックなら今でも欲しい。
ここに当時のスペックが載っているが↓
http://www.toyota-body.co.jp/ps/qn/guest/news/showbody.cgi?CCODE=1&NCODE=32
標準でコムスに載っているPanasonicのEC-FV1238(の仕様違い?)と同じ寸法だとすると、リチウムイオンで60Ah程度ってことは無い気がする。
最新のリチウムポリマーバッテリーなら軽く100Ah越えで、1充電で200km近く走っちゃうんじゃないかと思う。
継ぎ足し充電もできるし、これで二人乗り可能なら完璧なんだけどなあ~。
鳩山首相が国連で2020年に1990年比で温暖化ガスを25%削減する・・・と言っちゃって以来、マスコミは連日「マイナス25%」に関連した各界の動きを報道している。
まあ、それは良い。
気になるのは、「マイナス6%」の話がとんと聞かれなくなったことだ。何かすっかり忘れられた感がある。
だが、忘れてはいけない、「1990年比マイナス6%」を約束した「京都議定書」は、日本は批准もして、2005年にロシアが批准したことによって発効条件を満たした「国際条約」なのだ。そして、その主な約束期間は2008年~2012年の5年間、つまり「今」なわけだ。
2008年4月1日~2009年3月31日までの排出量は、不景気だったから、もしかするとデータ的にはマシな数字が出るのかも知れないが、今が約束期間中である国際条約のことを忘れて、2020年の話ばかりするのは如何なもんだろう?
どうも、一方向にドドッ・・・と意識が流れ過ぎるのが日本人の悪い癖だ。
コペンハーゲンのCOP15は12月7日~18日で、恐らくそこで「ポスト京都議定書」が決まる。
でもその前に、既に動き出している「マイナス6%」をちゃんとやらなきゃカッコが付かない・・・と思うんだけどなあ~。
ZEVEXがゼファーさんの風車と初めて出逢ったのは2002年春のことだった。
当時、南極で使えるマイクロ風車を探していた我々は、雑誌「AERA」の取材を受けたメンバーの一人が、偶然取材に同席したことでゼファーさんの存在を知った。その取材の直後「南極で使える小型風車をみつけましたよ!!」と、興奮気味にその隊員が私に電話して来た様子を今でも鮮明に覚えている。
それから丸7年以上が過ぎて、我々は未だに南極へ行けずにいる訳だが、そんなしがない環境NGOの我々ZEVEXの活動を、Zephyrさんは事有るごとに応援して下さり、「プラグインハイブリッド日本列島縦断の旅」では、「東京ステージ」2番目の充電ポイントとして、自然エネルギー由来の電気を充電させて頂いた。
(初台の本社前にて。黄色いジャンバー鈴木の向かって右隣が伊藤瞭介社長)
そのゼファーの伊藤社長が、一昨日放送のテレビ東京の人気番組「カンブリア宮殿」に登場されていた。とっても「物造り」が好きなオーラが滲み出ている、いつもお逢いする時のままの伊藤社長の姿だった。
(本社ビル屋上に設置された、AIRDOLPHINと系統連携システムを見学させて頂いた。)
2003年の「東海道ゼロエミッションの旅」でも
(ソーラーパネルとZephyr Z-500を展開して電気自動車に自然エネルギーの電気を充電 三重県にて)
http://www.ironbarcup.com/zevex/page001007024.html
2005年の「厳冬期氷結間宮海峡(ロシア・サハリン州)横断アタック」でも
(北緯52度15分、凍った間宮海峡上でゼファーさんのシステムを展開して充電中。これでマイナス17度くらいだった。朝はマイナス35度。)
http://www.ironbarcup.com/zevex/page001012006000.html
ZEVEXの電気自動車を走らせたのは、Zephyrさんのシステムで造られた自然エネルギー由来の電気だった。
(凍った間宮海峡の上で、Z=500を組み立てる森嶋哲司隊員)
今、ZEVEXが最も注目するゼファーさんの製品は、MAX4kW、定格1.1kWを実測値で記録しているという「エアドルフィンGTO」だ。
http://www.zephyreco.co.jp/news/2009/09/18/4gto.html
南極を想定して仕上げている「ARK-2」号に、この「エアドルフィンGTO」が有れば、恐らくこの1ユニットだけで冒険に必要な電力を賄うことが可能になると思われる。
来年のチーム予算から「GTO積み立て」を開始しようと思う。