御嶽神社
おのてるさまこと、小野照崎神社の社殿の奥に苔むした富士塚があります。高さ5メート
ル、直径16メートルで富士の溶岩でおおわれ、一部欠損しているが原形がよく保存されてい
ます。原形の保存状態が良好な塚は東京に少ないので、貴重なこの塚は昭和54年5月、国の
重要有形民俗文化財に指定されました。
富士山信仰は室町末期頃に起こり、江戸時代中期には非常に盛んになり、江戸をはじめとし
て富士講があちこちで結成された。それにともない模造富士も多数築かれ、江戸とその近郊の
富士塚は50有余を数えましたが、今に伝わる塚は少ないといいます。東京の真ん中、下谷坂
本のこの塚は本当に貴重な存在といえます。
日暮里付近のビルの谷間からの富士山良くTVで紹介されますが年々高層ビルが建ち見るのが難しくなります。
「富士見坂」があります。私も行きましたが
曇り空でアウト。今ではビルが邪魔してアウトです。
北斎が、引っ越し先で、建物が邪魔をして富士山が見えないので、「あれをどけろ」と言ったところ、無理だと言われその日に再引越しをしたという話を思い出します。
邪魔をした建物は江戸城だったとか。
富士見坂に行くと、今も言いたくなりますよね。 「あれが邪魔だどけろ」と。
「どけなければ 引っ越すぞ」
と言えないのが悔しいけれど、一言だけ。