この庭園は、心字池を建物正面に配した池泉回遊式の庭園で、細かく曲がりくねる園路は歩み
を緩やかにし、ところどころ立ち止まらせ、池や池畔のウメ、ツツジ、モミジなど、花木や紅葉を楽
しむことを促します。園路を散策していると、池を見下ろしたり丘の中腹に建つ「七賢堂」などを見
上げることができます。
七賢堂は、明治36年伊藤博文の自邸、大磯の「愴浪閣」にあったものです。はじめに、明治維
新の元勲のうち、岩倉具視、大久保利通、三条実美、木戸考充の4人が祀られた「四賢堂」でし
た。その後、伊藤博文が祀られ、昭和35年には吉田茂がこの地に移設し、西園寺公望を合
祀し、吉田茂本人も死後に合祀され、現在の「七賢堂」となりました。この地の歴史を感じさせ
る貴重な建物のため、公園の一部として残すことにしました。(写真Mr麹町)
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