東京中日新聞古い話で恐れ入りますが昭和２０年１２月１０日、玄界灘を「かえり船」の船底で揺られて
いました。大勢の人々はじっと黙って、ただ我慢するだけ。吐き気はするし、トイレは遠く梯
子を登ってさらに進まなくては・・・。
博多に上陸してからがまた大変でしたが省略。今 現実にあの頃を思い出すことが出来るの
が不思議な気持ちですね。翌年、田端義夫の唄う「帰り船」がラジオから流れてきましたが、
別になんとも感じませんでした。食べるのに必死でしたからでしょうか。やがてシベリヤから
の復員船が着く頃になって、しみじみ無事を有難く思いました。田端さんが亡くなったという
報道に、７０年近く前のことを鮮明に思い出しています。
かえり船
思い出しますあの頃を