東京大仏
乗蓮寺
御本尊は阿弥陀如来です。浄土宗で赤塚山慶学院と称しています。応永年間
(1394-1428)了賢無的(りようけんむてき)が山中村(現仲町)で人々に教化
したことに始まり、後に板橋の中宿に移転したと伝えられています。
天正19年(1591)に徳川家康から十石の朱印地を与えられて以来、代々の将軍
から朱印状を与えられました。また寛保3年(1743)将軍吉宗が鷹狩の際に雨宿り
したのが縁となり、それ以降将軍家の鷹狩りの際の小休所や御膳所となりました。
国道17号線の拡幅工事で移転しましたが、その際に天災、戦災等の無縁仏の供養や
恒久平和を祈願して、青銅製の東京大仏が建立されました。(写真Mr麹町)
正式名称は無量山伝通院寿経寺(むりょうざん・でんつういん・じゅきょうじ)です。
徳川将軍家の菩提寺で、江戸三十三箇所観音札所の第十二番札所。
室町時代の応永22年(1415)に、浄土宗第七祖が現在の小石川4丁目の草庵で
開創し、山号を無量庵、寺号を寿経寺としました。本尊は平安時代の僧・源信作とされ
る阿弥陀如来像です。
慶長七年(1602)に徳川家康生母・於大の方が、京都伏見城で死去し、家康は母の
遺骸を遺言通りに江戸に運び、火葬して現在の墓地に埋葬しました。堂宇を建て彼女の
法名「伝通院居士」にちなんで、伝通院としたものです。(写真Mr麹町)
文京区役所の隣の公園の春日通りに面したところにあります。
文京区「春日」の地名は、春日局が乳母として仕えた、三代将軍徳川家光より
拝領した土地に由来し、昔は「春日殿町」とよばれていました。また春日局の菩提
寺麟祥院が湯島にあり、文京区は春日局と歴史的に深い縁があります。昭和64年
1月から、NHK大河ドラマ「春日局」が放映されました。文京区では、これを契機に
「文京区春日局推進協議会」を設立し、種々の事業を推進し、区内の活性化を図った
ことは、記憶に新しいところです。(写真Mr麹町)
東京都戦没者霊園は、文京区春日にある慰霊施設です。太平洋戦争における
東京都の戦没者の霊が祀られています。
東京都では大戦中16万余りの戦没者がでました。それをうけて戦没者の慰霊と平和
の願いをこめ、1960年(昭和35年)6月に忠霊塔建設予定地だったところ(小石川
陸軍工科学校跡地)に建立されました。これが老朽化したため大改修され、1988年
(昭和63年)3月に完成し、現在の姿になったものです。地下鉄丸ノ内線後楽園駅の
すぐそばの「礫川公園」にあります。(写真Mr麹町)