チャボ冬至
今日は何か胸騒ぎがしたので、偕楽園に行ってみました。先日1輪だけ咲いていた梅は麝香梅でしたが、すでに花は跡形もなく散ってしまったようです。ところが東門の近くの早咲き梅のチャボ冬至を見上げると、なんと咲いているではありませんか。それも1輪だけではありません。4~5輪はすぐに見つかりました。
早速梅の担当者根本先生にメールでお知らせしますと、すぐに見に来てくれました。
根本先生が確認しますと10輪は咲いているようです。
この度の開花は単発ではなくて、後続の蕾も膨らんでいます。写真の中央と左側の蕾も膨らんでいます。
1026麝香梅
また10月26日に開花していた麝香梅のように、麝香梅本来の花の形とは違和感のある花ではなくて、チャボ冬至本来の花に近い花と見えました。というわけで、26日の麝香梅は狂い咲きで、本日11月1日のチャボ冬至は記録的早い時期ではあるが、梅の開花宣言をしてもよいかなと思います。
冬至梅
梅林中央の十字路でも咲いているのではといってみますと、1本の冬至梅が咲いていました。この花は冬至梅本来の花に近いし、こちらも開花宣言したいと思ったのですが、
ふたつ目の花を見つけると、これは麝香梅の狂い咲きにも似ているような。
今年の開花は例年より1カ月も早いので、狂い咲きと言ってしまえばそれまでですが、チャボ冬至は本来の花形で、冬至梅も一つは本来の花に近いということですから、狂い咲きの要因も無いとは言えませんが記録的に早い開花宣言としましょう。
今日花を確認した冬至梅は早咲き梅が十字路の四方にある、4本のうちの1本です。
雑草はここを密かに「早咲き十字路」といいます。
今日花を確認したのは写真の十字路の右手前です。昨シーズンは十字路左向こうの冬至梅が先でした。
そして右向こうの八重冬至、左手前はちょっと離れたベンチ傍の実生野梅も早咲きです。
ところで、チャボ冬至も冬至梅もいずれも冬至のころ咲くという意味の名前ですが、特に今日花を確認したチャボ冬至については偕楽園で常に一番花を競い、12月初めには咲いていました。今年は11月1日開花確認です。
そこで初めて雁が来るころ、つまり初雁のころ咲くという「初雁」という超早咲き梅があります。やや小型の一重の白梅です。
初雁という時期は10月中旬ころらしいのです。なぜかこのチャボ冬至の名札の梅の木はもしかしたら初雁ではないかと考えてしましました。そう考えると花も初雁に似て見えてきます。