
偕楽園 窈窕梅林のシマサルスベリが紅葉しました。

これは2014年に庭で紅葉した純粋なシマサルスベリの実生苗です。
長崎のネットの友よりシマサルスベリの種をいただき、庭で実生苗が紅葉したものです。ところが長崎ではシマサルスベリの紅葉を見たことがないと珍しがられたのでした。庭のシマサルスベリが紅葉したのはこの時だけでした。
今年庭ではサルスベリと交雑したと思われる、葉に厚みのあるほうのシマサルスベリが少しだけ紅葉しました。

偕楽園のシマサルスベリも交雑したと思われるものです。そのシマサルスベリが紅葉しました。もう落葉も始まっています。

シマサルスベリは暖地性のサルスベリで、気温が零度近くになると葉がしおれて枯れてしまいます。またシマサルスベリが紅葉するためには、気温が限りなく零度近くまで下がる必要があります。
この矛盾ともいえる、しおれずに紅葉する気温になった時に初めて真っ赤に紅葉します。
交雑したシマサルスベリのほうが葉に厚みがあってしおれにくいので、紅葉する気温条件は純粋なシマサルスベリより少し条件が緩いようです。

そういうわけで、シマサルスベリの紅葉は毎年見られるわけではありません。

偕楽園のシマサルスベリの葉は庭の純粋なシマサルスベリの葉より厚みがあって、サルスベリとシマサルスベリの交雑したものと思われます。
庭にも純粋なシマサルスベリのほかに、偕楽園のシマサルスベリに似て、少し葉が厚めの、サルスベリとの交雑と思われるものがあります。
今年少し紅葉したのはこの交雑のほうでした。

2014年の庭の純粋なシマサルスベリです。
純粋なシマサルスベリを紅葉させるには、この時期のより微妙な気温変化が必要です。
もし、その微妙な気温変化があるならば、その年には今年の交雑のシマサルスベリの紅葉以上に美しい純粋なシマサルスベリの紅葉をみることができます。
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