庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

ハナミョウガの花の色に地域差があるようです ジュウモンジシダも変異が

2016年05月28日 | 庭の花たち
ハナミョウガDSCF5846ハナミョウガDSCF5846 posted by (C)雑草
ハナミョウガが今年はたくさん花をつけました。ハナミョウガは前年伸びた茎の中に花芽が形成されていたのが、春になると花芽が伸びてきてさくようです。暖地性の植物で、南関東以西に自生しています。北関東の水戸では冬季の寒さが厳しいために茎が枯れてしまうことがあるため、露地栽培では花が咲くことはまれです。ところが今年は冬季の寒さがそれほどきつくはなかったので、茎が枯れなかったのです。それで花がたくさん咲きました。
ハナミョウガDSCF5844ハナミョウガDSCF5844 posted by (C)雑草
さて、上の2枚のハナミョウガの色合いの違いにお気づきでしょうか。1地枚目より2枚目のほうがちょっと白っぽい感じがします。
もう一度比べてみます。
ハナミョウガDSCF5849ハナミョウガDSCF5849 posted by (C)雑草
ハナミョウガDSCF5847ハナミョウガDSCF5847 posted by (C)雑草
やはり雰囲気がだいぶ違います。
赤色の濃いほうは和歌山産です。白っぽいのは長崎産と静岡産です。
このように花の色合いとか形の違いが地域によってある場合がマツムシソウ(広島産と群馬産)、ノシラン(茨城産と長崎産)、ツワブキ(茨城産と長崎産)などにもありました。あくまでもたまたま現物を見ることができた数地点のちがいであり、それがどのような分布になっているかは確認していません。
花色の地域差があるものにはヒガンバナやタンポポでは西日本では白花があります。アセビも純白の花とピンクの花など地域差があるようです。中でもトリカブトは花色よりは形に置い、大げさに言えば県別に品種があると言えるほどです。
それで、もしかしたらハナミョウガやマツムシソウ、ツワブキなどを詳しく調べると品種が違う可能性があるのかもしれません。このように考えると、見慣れた草花でももう一度よくよく見てみたいと思うようになってきます。
その点シダの品種にはけっこう細かい差異で品種が区別されているのにびっくりします。ところがそのシダでもジュウモンジシダは非常に広い範囲の変異があるのに、品種が区別されてないことにこれまた驚いたのです。
ジュウモンジシダは通常冬は葉が枯れてしまうのですが、枯れない常緑性もあり、また最下段の小葉の長さにあきらかに違いがあるものなど、他のシダでは考えられないほど形状、性質の違うものを含めているようです。
よく見るジュウモンジシダ。
ジュウモンジシダ1604090011ジュウモンジシダ1604090011 posted by (C)雑草
最下段の小葉が短くて、葉が冬でも枯れないジュウモンジシダと思われるシダ。
ジュウモンジシダか1604090012ジュウモンジシダか1604090012 posted by (C)雑草
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする