晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

水底の光

2007年02月19日 | 
水底の光」小池真理子さんの短編集、先月の新刊です

ここ2年ほど「オール読物」に掲載されたもので、私もいくつか目にした記憶があります。

6編の物語には、「光」あるいは「イルミネーション」が共通の隠し味として使われており、ピリ辛?で、都会のセンスを感じました

最後のページで、
「少し感傷的なあとがきにかえて」
として、彼女の言葉で短編集に寄せる思いがつづられており、小池真理子さんをとても身近に感じることができて嬉しかったです

なかでも「ミーシャ」・・この作品は実際に彼女が飼っていた愛猫が17歳で病死したさなかに書かれたもので、愛猫への悲しみの思いがこめられていました。
そして、
「本書は、亡き愛猫に捧げる」
の言葉も添えられています

守護神・・2

2007年02月14日 | 映画
友人たちにお勧めしている「守護神」ですが、やはり反響が大きいですネ

アメリカ沿岸警備隊、誇り高き男のドラマ!と言えば簡単です。
しかし、これまで、US沿岸警備隊を描かれた映画は一つもなかったそうです。
その地味な?彼らがスポットを浴びるようになったのは、1991年にアメリカ東海岸沖で猛威をふるい、史上最大のハリケーン「グレース」での救助活動での活躍です。
映画、ジョージクルーニー主演の「パーフェクト・ストーム」は記憶に新しいと思います。

さて、US沿岸警備隊(USCG)はアメリカの軍事組織の一つであり、海事全般に関してさまざまな任務を負っています。しかし、海軍との違いは、一般の海に遊びに来ている人や商用の船舶(漁船なども)に乗船している人々を助けるために、海上の保安に日々活動しているところです。

映画のなかで、海軍の将校たちとトラブって、ケンカになるシーンがあります。
Kevinの台詞だっと思いますが・・「海軍は人を殺すが、我々は人を救う」
とありました。・・これは決定的な違いですよね

荒れ狂う海に敢然とたち向かい、身を投じる彼らの勇姿。
自らの危険も顧みず、人命救助の任務を淡々と遂行するその姿はまさに「命のドラマ」と呼ぶにふさわしいと思います。

「死んでも守る!」これはKevinの「ボディーガード」と同じテーマです!
彼のハンサムでニヒルなヒロイズムが最大限に生かされた役ですね

ラストシーンでやっと、「守護神」の深い意味がわかり、涙があふれそうになりました・・

ちなみに・・
Kevinのインタヴューで「あなたにとっての守護神は?」
という質問に、彼は、
「今の、僕の奥さん。僕の人生を少し救ってくれたから・・」
ですって!!

う~ん、言ってくれますね~美しい奥様がうらやましい・・




守護神

2007年02月12日 | 日記
見ましたよ~!!
Kevinの「守護神
とてもよかったです!
エンディングの音楽が流れて皆が立ち上がっても、私は一人感動の坩堝で放心状態でした・・

最近のKevinはさえない映画のチョイ役ばかりでぱっとしませんでした。でもこれでもう安心!「復活」の声が聞こえてきそうです。

公開前から、日本の「海猿」のハリウッド版、なんてささやかれていましたが、とんもない!はるかにスケールが大きくて、見応えがあります。(「海猿」もよかったですが)

一夜あけてもまだ興奮状態がつづいています

見終わった瞬間、「もう一度見たい!」
なんて思った私はやはり、変なおばさんなのでしょうか・・

一緒に行った息子や主人からは呆れ顔されました。

詳しく書きたいのですが、未だ頭脳がリセットされていません
次回にします~




天国で君に逢えたら

2007年02月06日 | 
末期がんで余命宣告を受けた世界的プロウインドサーファーが綴る、軌跡のようなラブストーリー!

2年前に新刊で入ってきた時の「帯」のキャッチコピーでした。
息子の注文で買った本でしたが、やっと私の手元に帰ってきました。

飯島夏樹・・
1966年東京生まれ。日本人で唯一8年間ワールドカップに出場し続けた世界的プロウインドサーファー。マウイ、グアムを拠点に世界大会に出場。グアムでマリンスポーツセンターを起業する一方、「Hi-Wind」にエッセイを連載。

2006年肝細胞ガンと診断される。余命宣告を受ける中、「自分は生かされている」と体感し、執筆活動に生きがいを見出した。妻と幼い子供4人を残し、この後、天国へ旅立つ・・・・

と、著者紹介のらんには、長い説明文がありました。
メディアでも紹介されて、ずいぶん話題になったようです。今年夏には映画化されるとの情報もあります。

まず・・本の中身は~というと、病床の執筆とは思えないくらい、明るく、楽しく、コメディータッチの物語です。

国立がんセンターで働く、精神科医を目指す、臨床心理士の「純一」が、病院の中で、患者たちの心のケアをするために「手紙屋Heaven」を開設します。そこに訪れるさまざまな患者さんとの心の交流がはじまります・・

とにかく軽妙でユーモアたっぷりの文章、話の展開に思わず声を上げて笑ってしまいます。そして最後にはほろリとさせられてしまう。とても、にわか小説家、とは思えないです

「はっ!」とさせられる、素敵な言葉もたくさんでてきました。

続編の「神様がくれた涙」
も読んでみたくなりましたよ~