晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

秋の猫

2008年11月14日 | 
秋の猫
藤堂志津子 著 2003年第16回柴田錬三郎賞受賞作。

5つの物語は、犬や猫たちから、自信を取り戻す女たちの短編集です。
どれも、読みやすく、最後にはハッピーエンド、と気分転換にちょうどいいです。

我が家にタロがやってきてちょうどひと月。
やっと、お互い?生活に慣れてきたところです。仔犬を育てる煩わしさや大変さもその無垢な瞳に見つめられると、なぜか苦労も帳消しになり気持ちが癒されるのですから不思議なもんです。
動物たちとの交流から、乾いた心がふわっとと温まるような女たちの物語には、共感を覚えました。

一番気に入ったのは~「ドルフィン・ハウス」かな・・
51歳の病弱なアパートオーナーの男と、男運も仕事運にもずっと見放されてきた30過ぎの独身OLと、老猫の話。
ファンタジーっぽくてよかったです。

すらすらと読みやすかったのは作者の筆力に間違いないのですが、
今の私の気持ちにぴったりはまったのかもしれません





その日のまえに

2008年11月10日 | 
「その日のまえに」
重松清著 文芸春秋社

2005年8月出版、この夏文庫化もされました。

7つのストーリーの短編集ですが・・読み進むうち、最後はつながって感動しました。

突然、愛する家族が目の前から消えてなくなる・・命のはかなさや現実感の喪失・・
余命宣告され、残された時間をどう生きるか・・?残される家族の苦悩。想像を絶するものがあります。

「その日」とは、「死」を迎える日のことです。
「その日のまえに」「その日」そして「その日のあとで」
と、物語は進みます・

さすがに「その日」は涙で活字が揺れて読むのに苦労しました・・
小学生と中学生の息子を残し、がんでなくなる母親の姿は、とても身近に感じられ、胸がせつなくなりました。

途中、悲しい話ばかり、で読むのが億劫になりそうでしたが・・
最後には、残された家族の明るく前向きに生きよう!とする姿に勇気をもらったようで救われました。

「その日」を見つめて最後の日々を過ごすひとはじつは幸せかもしれない。
自分の生きてきた意味や、死んでいく意味について、ちゃんと考えることができるから。

でも、その答えはなかなか出てこない・・。
主人公の「和美」の夫は

「考えることが答えなんだ」

と、最後にいっています。そうかもしれないですね。

とても重いテーマでした。








帰省

2008年11月09日 | 日記
11月になってしまいました
3日から7日まで大阪の実家に帰ってきました~

半年ぶりの大阪は・・やっぱりええなぁ~
なんて一人ごちて、おいしいうどんやお好み焼きに舌づつみでした^^

実家近くのスーパーマーケット(ダイエー)に行くと、いつも思うのですが、
食料品や日用品は千葉より安いです!
いっぱい買って千葉に持って帰りたいところですが、荷物が重くなって帰りの飛行機が飛ばなくなると困るので、止めました

明日まで休暇をもらったので、今日はのんびりと
読書したりタロと遊んだりして過ごそうかな~

明日はフラに行かなきゃならないし・・
そうだ!少し練習しようっと・・

リビングで一人フラの曲に合わせて練習していると、タロが不思議そうなかおして
じっと眺めています。