晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

お勧めの本教えて~トラック版

2008年09月29日 | 
読書の秋、本番です!たくさん読みたいですね^^

お勧めはたくさんありますよ!
でも、読む人によってちがうんですが・・
とりあえず話題の本からですと、

流星の絆         東野圭吾
朱夏           今野 敏
東京島          桐野夏生 
そうかもう君はいないのか 城山三郎
とてつもない日本     麻生太郎

私がこれから読みたい本は

信長の棺         加藤 廣
明日の約束        辻 仁成
悩む力          姜尚中

新しい本が毎日のように出版されて、書店でもわずかの期間しか置かれなくて闇にほうむられていきます・・
そんな中で、素敵な一冊にめぐりあった時はとても幸せですね~

王妃の館

2008年09月28日 | 
王妃の館 浅田次郎著
 (集英社文庫 2004年)

タイトルからは荘厳な歴史絵巻の物語と、想像してしまいますが、とんでもない!
ぶっちぎりのドタバタコメディーの浪花節?いえ、浅田節でした。

ストーリーは・・
パリのヴォージュ広場の片隅にある高級ホテル「シャトー・ドウ・ラ・レーヌ(王妃の館)」
その昔フランス国王ルイ14世が寵姫を住まわせていたという。この館はパリ随一を誇る超高級ホテルである。そこへ、日本人のツアー客8組が滞在することになった。4組のツアー料金は、140万、もう4組のツアーは19万8千円。
これには、倒産寸前の旅行会社の詐欺の様なトリックがかくされていた。
なんと、お部屋はスイートなのだが、4部屋。同時に8組の客を滞在させるのだからダブルブッキングのツアーなのです。果たして最後までツアーはうまく、無事に催行されるのでしょうか・・

もしもこんなツアーがあったら、即刻、詐欺罪で旅行会社やツアコンたちは警察につかまるでしょう。
昼と夜に分けて一つの部屋を二組の客に使わせるのですから、ちょっと考えられない設定ですが、そこにあつまった個性的なツアー客たちのキャラの面白さに、話がひきこまれます。読み進むうちに、この人とこの人は、こう、つながって・・と、予想があたると、もう、やめられないおもしろさです!
とちゅう、王妃の館をめぐる、フランス国王ルイ14世と美貌のディアナ妃とその王子の悲しい物語がちりばめられて、日本と中世フランスを時空を超えての大ロマン劇のようです。

浅田節・・超お得意?のオヤジギャグが随所にでてくるのですが、「コマンタレ・ブ~=(おなら)」「脱肛して脱稿??!」
ちょっと~お下品な表現に体質が合わない・・と言う方にはおすすめできませんが。

おなかがよじれるほど笑わせて、最後は泣かせての人情物語にしあがり、おまけに今回はフランスと日本の文化論にまでまたがり、ハッピーエンドなのですから、まさにグゥ~のねもでないほど、上出来の物語でした。

浅田次郎さん本人が一番楽しんでおなかを抱えながら書いたのかもしれませんね。

軽いのりの読みやすい小説ですから、ちょっとリフレッシュしたい時にはお勧めの一冊です。

最後のページに舞台女優の「渡辺えり子」さんの解説が掲載されていましたが、
こちらもよかったです。短い文章でしたが、彼女の父上のことや、パリへの憧れと思い、そしてフランスの文化を裏付ける、自立した「個」の精神など、説得力のある論理で述べられ、そして最近の日本の心無い社会を危惧する意見に、とても感心しました~

ちなみに、
フランスへの興味をそそられたのですが、ガイドブックをめくっても「王妃の館」
なるホテルはみあたりませんでした。






崖の上のポニョ

2008年09月04日 | 映画
先日、休みの日。急に思い立って「崖の上のポニョ」
見てきました。
話題になっていたので「ちょっと見たいなぁ・・」と思っていたんです。

平日の朝とあって、劇場は空いてました。小さい子供連れの若いママさんとか、中高年の暇そうな?カップル・・くらいかな。時折、かわいいおちびちゃん達の歓声が聞こえてきて、つい、こちらまで頬が緩みそうでした。

まぁ・・ストーリーはご存知のとおりでしょうからあえて書きませんが。
映像がとてもきれいでかわいい!
この言葉につきますね。懐かしい子供のころに読んだ絵本を見ているようでした。それと・・色彩がなんともいえないくらいやさしくて暖かくて・・水彩画のようです。宮崎駿監督のこだわりが伝わってきます。

ポニョもかわいいけれど、私はなんと言っても、主人公の宗助くんがとてもかわいい~です。
礼儀正しくて、素直で、ママ思いで・・う~んやはり文部省推薦の映画になりそう・・!

主題は・・?なんでしょう?あえて、「これだよ!」といわないところがっ主題!?
最近のジブリの作品は皆社会へのメッセージが強すぎて、難解でした。
まぁ・・
地球温暖化への警告・・と、いうところでしょうが、子供達にはきっと見えないでしょう。
しかし・・ファンタジーですね~
夢を忘れかけた大人達にはちょっといい清涼剤でした。お勧めです。

さて・・
福田首相の「サプライズ辞任」で、またか~のため息のなか、TVや新聞では大騒ぎですね。
政治のことはよくわかりません・・
・・でも
今回の福田さんへの批判が免れないのはいたし方のないことでしょうが、「背水の陣内閣!」と銘打って、誰もやりたくなかった(麻生さんはベつ?)破れかぶれの内閣を引きついでやったんですからね~ちょっとかわいそうなくらいご苦労様でした。

昨日の読売新聞の「アングル」では藤原正彦さんが、いい事言ってましたね。
~惜しむ声なし それが悲劇・・

さっきもTVで誰かが、今の自民党を

「崖の上の自民党」だぁ~!って。

思わず笑ってしまいました・・
でも、笑っている場合じゃないですよね

日本を取り巻く内外の問題・・経済、外交、社会保険、教育・・
すべて先行き不透明。

スーパーマンのような強いリーダーが登場してくれるといいのに。
日本では無理かなぁ。