晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

天翔ける

2013年09月20日 | 
It's goes to the sky !?

天翔ける 村山由佳 著

久々に大好きな村山由佳さんに会えた気がします^^

それぞれ、問題や心の傷を抱えた人たちが、馬をとおして再生してゆく話です。

デヴィスカップエンデュランス という、アメリカでもっとも過酷な乗馬耐久レース
があるのはおろか、乗馬競技や馬のことに関しては全く無知の私でしたが、とてもわかりやすく
興味深く読むことができた。

臨場感あふれる描写はさすが・・物語の中へ引き込まれまるで映像をみるようでした。

著者自身、千葉、房総で長く生活したことがあるらしく、馬への思いもひとしおなのなぁ
このレースにも参加の経験があるのかなぁ?
日本ではまだまだ知名度が低い競技みたい。それもそのはず、100マイルもの距離を乗馬でアリゾナの
大自然をかけるのですから、騎手や馬も相当の訓練が必要で、エントリーするのも厳しい規定があるのです。

アメリカらしい、馬と人間のフェアなルール。

文化の違いを感じるけど、アメリカならではの競技です。。そういえば、耐久犬ぞりなんてレースもありましたね。

大自然の中で、まさに人馬一体となって極限状態を乗り切るさまは感動です。
くだらない人間同士の駆け引きや利害関係、、人間のエゴなんて、ほんとにつまらないちっぽけな
ものにかんじてしまでしょう。

エンデュランスを完走した、主人公の15歳、まりもの今後をまた読みたいです。

満月の美しい夜にふさわしい作品でした。

モンタナの風に抱かれて

2013年09月17日 | 映画
The Horse Whisperer

ニコラス、エヴァンスの同名小説の映画です。1998年。
監督、主演ロバートレッドフォード
 
今日、BSプレミアムで13時からの放送に間に合うため、仕事からすっ飛んでかえってきました^^
先週、新聞の番組案内を見てから、楽しみにしてました。

いったいどうして?
こちらが聞きたいくらい!。不思議な巡り合わせにドキリとしました。
理由は・・
先日から私は村山由佳さんの「天翔ける」を読んでいます。あと数十ページで読了ですが・・
その内容は、、エンヂュランス、という、アメリカのもっとも厳しい馬の耐久レースの話なんですが、
とても興味深く感動的です。その中で、ホース ウィスパラー「馬にささやく人」という特殊な能力
を持った人のことが出てきます。。。
私は、そこでこの映画を思い出したんです。そしたら、、、どこかで神様?が私にそっと
この番組を「見なさい~」と、ささやいたみたいでした。
もう、古い映画で、そういえば、題名は記憶にありましたが見てなかったのです。

いやはや^^

よかったです(*^_^*)
モンタナの広大な自然をバックにでっかい~牧場。都会の人間が傷ついた心と体を癒し
再生してゆく物語です。
アメリカらしいカウボーイの姿もロバートレッドフォードがかっこよく様になっていました。

乗馬の経験のない私ですが、ちょっと乗るまでとはいかなくても、そばで見てみたいと思いましたよ。


いつも彼らはどこかに

2013年09月05日 | 
They are always somewhere・・

いつも彼らはどこかに 小川洋子 著

小川洋子さん、独特の世界観でつづられたやさしいお話です。
八つの物語。それぞれに動物や生き物がキーパーソン?のように絶妙にかかわっています。

ちょっと現実離れしたストーリーであったり、どこの国?と、摩訶不思議な世界。
いいなぁ・・と思ったのは、

帯同馬、ビーバーの小枝、、竜の子幼稚園。

前に読んだ「ことり」も思い出しました。

「半沢直樹」の殺伐とした金融ミステリーでドキドキした後には
ちょうど、癒しになりました。

おとぎの世界をえがいたような小説も素敵です。でもその伏線にはちゃんと
大人目線があって、現実もあり、もの哀しさもあるんですよね。

この世はなんと儚げで、せつないことか・・

長雨の休日にぴったりの本でした。。竜巻は怖いけどね(@_@;)