晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

ラヴィアンローズ

2016年09月16日 | 
ラヴィアンローズ La Vieen Rose 村山由佳 著

水曜に図書館でGetして、夕べ一気に読み終えてしまった・・
時間を忘れるくらいの珠玉の作品でした。
さすが・・村山由佳さんに拍手を送りたい。切ない女心に思わず涙しそうになるくらい。。。

物語は

薔薇の咲き誇る家で妻思いの優しい夫・道彦と暮らし、予約のとれないフラワーアレンジメント教室の講師、カリスマ主婦として人気を集めている咲季子。平穏な毎日が続いていくはずだった。あの日、年下のデザイナー堂本と出会うまでは。

――門限は九時。打ち合わせで外出する場合は三日以上前に場所と時間を夫に報告すること。男性と一対一での打ち合わせは絶対に避けること。泊まりの旅行など論外。
ややあって、堂本が言った。「なんかもう、『人形の家』って感じだな」――

夫が決めた厳格なルールに従って成り立っていた「幸せ」な暮らし。堂本との恋をきっかけに、咲季子はようやくその酷いモラハラに気づき、檻の外へ羽ばたこうとする。だがある夜、すべてを知っていた夫が激高。大切なものを守るため、咲季子は二度と戻れない道へ踏み出してしまう……。衝撃のラストが心を震わす長編小説。

アマゾンからコピペしました。便利でいいです(^_-)-☆

さてさて・・のっけから暴君夫のやり取りになんて嫌なな夫!自分勝手で妻を家来か、下女のようなさげすみ方・・
これでも愛されてるの?「お前は世間知らずで、馬鹿なんだから~いいきになるなよ」
人格を否定するような発言・・
でも、案外います!ほんとに~
激高するや否や、暴力。。もうサイテーです。
でも、咲希子は逆らえないのです。ずっとそうして暮らしてきたのですから。

年下の男との出会いで頭が陶酔しそうな恋愛に身も心もおぼれてしまう。性描写も大胆かつリアル!
でも、いやらしさは感じない。

結局のところ、年下男にはがっかりするのは、想像の範囲でした。
衝撃のラストは、、ドキドキのサスペンス。。
一気読みの由縁がお分かりいただけるでしょう^^

この後、どうなってしまうの??
続編を期待したいです
そうそう・・
咲希子自慢のローズガーデンは読んでいて、バラの芳香が漂ってきそうで、ほんと素敵でした。
私の庭もそんな風に~なんてちょっと思いました(^_-)-☆

人魚の眠る家

2016年09月08日 | 
人魚の眠る家   東野圭吾 著


東野圭吾作家デビュー30周年記念作品
『人魚の眠る家』~~

リクエストしてどのくらい月日が経ったのか、忘れそうになっていてやっとのこと来まして
読みました! ちょっと東野さんらしくないかも?なんて思いながら読みつつ
重いテーマに少しずつ気持がはいりました。

物語は・・

娘の小学校受験が終わったら離婚する。
そう約束した仮面夫婦の二人。
彼等に悲報が届いたのは、面接試験の予行演習の直前。
娘がプールで溺れたー。
病院に駆けつけた二人を待っていたのは残酷な現実。
そして医師からは、思いもよらない選択を迫られる。

過酷な運命に苦悩する母親。その愛と狂気は成就するのか。
愛する人を持つすべての人へ。感涙の東野ミステリー。


脳死宣告・・
今回、初めて真剣に考えさせられました。
そういえば、いつも新しい保険証をもらう度に裏のドナーカードに署名していたっけ・・なんて。
よく意味も分からず、深く考えないでただ、単純に署名していたけれどね。

何をもって、人間の死と考えるか?
生死の倫理観も問われる質問ですが、日本の場合、臓器移植のためにできた法律だってことです。

医学が発達してなくて延命治療もなかったころには「脳死」はあり得なかった。

これが、人間にって幸せか不幸か?難しいところです~

薫子のような狂気に満ちた母親の気持ちも分からなくはないが、やはり不自然で結果、まわりの家族
が不幸に見舞われていくのですよ。。

「カゼフキグサと子狐」の話はとてもよかった