晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

琥珀の夢

2018年07月10日 | 
琥珀の夢 (上・下)   伊集院 静 著

~小説 鳥居信治郎 
日本を代表する企業 サントリーの創業者、鳥居信治郎の物語です!
幕末から明治の革命期、太平洋戦争までの日本の歴史も背景に痛快、大阪船場商人物語、っといったところです。
言葉が懐かしい、船場言葉。今では希少でしょう。そいうえば私の母方の祖母は船場生まれ。きれいな船場言葉
を話していたのを思い出しました^^

薬種問屋の道修町、天満宮、釣鐘町、淡路町に吹田村!!なんだか馴染みの地名がいっぱいでてきて
嬉しくなります。

両替商に次男として生まれた故に13歳で丁稚奉公に出された信治郎。もちろん持って生まれた利発さと
勤勉、そして直な心で商人としての頭角を現します。

上下巻で読み応えたっぷりでした。
そして、後半、やっと日本発のウイスキーの製造に着手するころ、確か、NHKの朝ドラでイギリスを妻にした
留学帰りのウイスキー職人の話を思い出した。そうだ!あのドラマの中でも痛快で破天荒な「鳥居さん」堤真一が演じていたなぁ

鳥居信治郎の人柄で感心したことの一つに
彼は神仏へ畏敬の念を忘れない人だった。いわゆる信心深い人だった。
それはお寺であったり、神社であったり。。そう、廃仏毀釈は日本の政治の政策であり、
本来日本にはお寺も神さんも一緒だったんですよ~

お勧めの一冊、いや二冊です(^^♪

以下、出版社のコピペします

我が国に洋酒文化を根付かせたサントリー創業者鳥井信治郎の生涯を綴った物語。日経新聞連載時から話題になり、刊行を待たれていた。上下巻に渡る主人公の生涯は、丁稚奉公からはじまる。戦争や震災が重なる激動の時代を力強く生きてきた。その心意気が要所要所に散りばめられた言葉から、人物像が浮き上がってくる。伊集院静のペンにより、歴史に残る成功者の波乱万丈の生涯が今に伝わる。