晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

大切なものは・・

2009年10月22日 | 
最近、私の「お気にいり雑誌」にランクインした、SWIM (ランナーズ社 月刊)12月号を買いました。
立ち読みで済ますことが多いのですが、特集記事にひかれ今回はゲット!

シャドースイムがフォーム改善のトレーニングになる・・なるほど~今夜から鏡に向かってやってみよう~
擬音で、クロール上達・・なるほど~今度水中でしっかり水の音を聞いてみよう・・
などなど~役に立ちそうな面白い記事が満載でした。

「脳のストッパーをぶっ壊せ!」の新連載記事は心に響きましたよ。
私はもう歳だからできない、オリンピック選手のようには泳げない、レベルが高すぎて無理・・などと言ってあきらめる人はいませんか?多いですね・・でもこのような否定語を使っていると、脳が身体にストッパーをかけてしまうと、いいます。
つまり、否定語を使うと、やればできることも脳ができないと思い込んで、身体に指示を出さなくなり、本当の自分の力を出せなくなってしまうんですね。

戦う前に(挑戦する前かな・・)自分に負けてしまうんです。

で・・
まずは常に「私はできる!」「速く泳げる!」と、思うのが一番~だそうです。

な~るほど、そうの通り!茂木健一郎さんのポジティブ脳と、おんなじですよね!
感心しました。
水泳に限らず、仕事の面でも通じることだと、思いました。

ちなみに、最近すっかり水のとりこになって、毎日のように自称おばさんスイマー
でプールに通っていますが、、最近やっと、バタフライ25M、泳げるようになり、次は苦手な平泳ぎに挑戦しています。今年の目標、4泳法をマスター!でしたが、あと残すところふた月あまり・・ちょっと、無理かなぁ~
あっ!「無理~」の言葉は禁句でしたね。。。やればできる!

タイトルは「大切なものは・・」でした。

「風に舞い上がるビニールシート」 森 絵都 著 

の読書記事を書こうと、思っていたのでした・・が、なぜか、スイムの記事になってしまいました・・
ごめんなさい~
また、後日にします。





 

熱い風

2009年10月05日 | 
熱い風  小池真理子 著 集英社

「小説すばる」2009年3月~6月 に連載されていたものが書籍新刊で8月にでました。
連載されていたときに少し読みましたが、最後まではつづかず、今回の発売を心秘かに待っていました。

一気読み~あ~ぁ快感・・
物語は・・

新聞社に勤務する美樹が根津遼平とであったのは3年前で、美樹が35歳、遼平が41歳のときであった。文化部に所属する美樹が「オランダ特集」でデフォルト焼きについての紙面つくりに、エッセイを依頼したのが、遼平だった。遼平は「オランダ陶器輸入会社代表」の肩書きである。

仕事を通じての出会い。そして二人は恋におち、結婚の約束をする。オランダに拠点を持つ遼平と、日本にいる美樹との短い時間ではあるが、二人は深く愛し合い、・・いつか、オランダの小さな村のかわいい家で暮らそう!と夢を語り合うのです。が、幸せは長続きしない。突然の遼平の死を告げる電話がオランダから届く・・

なんという、悲劇でしょう。
突然、愛する人が異国の地で、謎の死だなんて。
ひょっとして、ミステリーな展開かしら?といつもながら、本にぐいぐい引きこまれます。

美樹の複雑で狂いそうな心の動揺と、深い喪失・・
丁寧な心理描写はさすがです。

遼平の謎の死を解明したい思いで彼の足跡をたどる、旅にでるのですが、舞台はパリ、アムス、ブリュッセル・・と。美しい田園風景や古城も美樹には観光客のような感動もなく、ただただ遼平の面影しか目に入らない。悲しみの大きさが伝わってきます。

希望のない、旅。

救われないかわいそうな女。

惨めな気持ちになるばかりです。でも、美樹は確かに遼平という男に心底愛された、というなにか証拠がほしかったんでしょう。。
ほんの少しの猜疑心が彼女の心を暗く絶望のどん底に落としいれられていたのでしょう。
フランス人の友人(遼平の)「ヤン」との、奇跡的な出会いが彼女に一筋の希望の光をみたようでした。

よかった~思わず、ひとりごちてしまいました。
遼平は本当に美樹を愛していたのです。うそ偽りなく・・

不慮の事故で恋人を亡くすなんて、やはり小説の中だけであってほしいです