晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

神様のカルテ2

2011年10月28日 | 
神様のカルテ2  夏川草介 著

栗原一止は、夏目漱石を敬愛し
信州の「24時間、365日対応」の看板を掲げる、本床病院で働く内科医である。
母校、信濃大学の大学病院から最先端の医療を学ぶ、医局から誘いがかかるが、慢性的な医師不足の
この病院で一人でも多くの患者と向き合うことを選択した・・
前作からの続編です

信濃大学の同窓生、進藤辰也が東京の病院から赴任してきた。
かつては、「医学部の良心」と呼ばれた辰也だが、医師としての行動にはかつての姿からは想像もできないものであった。
そして・・本床病院に大変な危機が訪れる!

前作同様、なかなかの出来栄え?!いいドラマにしあがっていました。
医療小説・・いや、人間ドラマとして、胸を打つものがあります。
著者自身が、信州で地域医療に従事しているだけあって、病院内での描写はさすが、リアルで
説得力があり、なるほどな~と、感心したりです。

家族をとるか、患者をとるか?なんて、究極の選択にはやはり考えさせられますね
医師だって、一人の人間なんですものね・・
別の場合だって、この手の質問はありますよ
・・
公か私か?なんて・・。先般の災害でも、原発事故のとき自らの危険を承知で任務を遂行するため
に事故現場に突入された、電力会社や、消防隊員、自衛隊の方々です


「福島のヒーロー」なんて、海外のメディアでも大きく取り上げられてました。
尊い志です。世界中の人たちに賞賛と感動をよびました

武士の時代から、日本にはこんな公のために私を捨てる、「気骨」のような風土があったような気がします。
価値観の多様化と民主主義の普及でまったく、違う世界にいってしまった人たちも大勢いますが・・
時には大切なことなんだ・・と、改めて
考えさせられます。
あれ。。
話が飛んでしまいました。

そうそう・・
とにかく、笑いあり涙ありのいい感じの人間ドラマです。読後感もさわやかでした





ダイイング・アイ・

2011年10月14日 | 
ダイイング・アイ  東野圭吾著

読みだしたら、止まらない!面白さでした~

交通事故で、壁と車に押しつぶされて、今、まさに死んでいく女性。
その脳裏には、「何?、なんで?」「私がなんでこんな目にあわなきゃならないの?」
「死にたくない・・」そして「恨んでやる」
・・
おそらく、一瞬の事故のなか、即死に近い状況で、これはスローモーションのようにリアルに描かれていて
恐ろしくなります。

単なる交通事故の事件では済まないのが東野圭吾の世界。
一部が記憶喪失になった主人公をめぐり、次々と奇怪なことがおこってきます。
もう、こうなったら、
まるでホラーに近いですね
ページをめくる手がとまらない~

身の毛もよだつ結末が用意されていました。

すごい・・

まだ読んでいないかた、絶対おすすめです。


月と蟹

2011年10月12日 | 
月と蟹  道尾秀介著
2010年 第144回直木賞受賞作です

早くからホラーサスペンスや、ミステリー作品を多く排出。新進気鋭?の作家さんです

小学校5年の、慎介と関西から転校してきた春也。複雑な家庭の事情もあり、哀しくやりきれない子供の心を
とても丁寧に描かれていると思いました。
舞台は、鎌倉市に近い海辺のまち。
ヤドカリを捕まえて遊ぶ二人。やがて、残酷とも思える儀式「ヤドカリさま」へと発展していきます。

親とのかかわりや、友達とのいざこざ。ほのかな恋心に嫉妬。ちょっとした「意地悪」。誰もが経験するなかで、大人へと成長していくんですよね。
著者の思いはどこにあるのかな?・・多感な時期の男の子の単純で複雑?自分でもよくわからない気持ちがとても
伝わって、ほほえましかったです。
彼の作品はもう少し、読んでもいいな、とおもいました。

さて・・
母校、高校の創立40周年記念式典、祝賀会のお知らせメールが後輩と、同期の友人からメールが届きましたよ!
なんと、11月19日。。大阪高槻にて・・

ちょうど、父の法事で帰省するつもりでいたところでした~

Jさん、Yくん、ありがとう!さっそく、参加の報告をしました。

懐かしい、友人や先生たちとの再会を思うと、今からとてもウキウキです

大阪府立S高校の卒業生(3期生)のみなさん~私も行くからね~!