沈黙のひと 小池真理子 著
やっと、読み終えました~
長編で・・連載。そして書籍刊行。
恋愛小説の第一人者と呼ばれ真理子さんですが、家族小説の奥深い物語です。
出版社に勤める衿子と、母、子供のころ別れた父、義理の妹、母達。そして父はパーキンソン病を
患い、動くことも言葉も失い沈黙の中で老い、亡くなってしまう。
実のお父様の介護体験を通しての作品なんだろう、と思いました。
静謐で美しい文章。いつもながら細かな心理描写には、つい感情移入してしまう。
同じように老いた母や亡くなった父のことを思ってしまいました。。
ちょっと、
暗くなりがちな物語ですが、最終章では・・衿子の号泣シーンが出てきたらどうしよう・・
なんて、はらはらしながら読んだものです。
でもよかった。
あっさり「完」であった。
本を閉じてから、呆然と亡き父のことを思いだし、つい、目頭が熱くなりました。
ひとは皆いつか死んでしまう。普遍的なことです。
どんな人生だったか、すべてはだれにもわからないまま、死んでいくのですね。
家族の思いは独りよがりなのかもしれない。
衿子の父への深い愛情とやさしさが、心にしみました。
真理子さんと衿子が重なるようでした・・
やっと、読み終えました~
長編で・・連載。そして書籍刊行。
恋愛小説の第一人者と呼ばれ真理子さんですが、家族小説の奥深い物語です。
出版社に勤める衿子と、母、子供のころ別れた父、義理の妹、母達。そして父はパーキンソン病を
患い、動くことも言葉も失い沈黙の中で老い、亡くなってしまう。
実のお父様の介護体験を通しての作品なんだろう、と思いました。
静謐で美しい文章。いつもながら細かな心理描写には、つい感情移入してしまう。
同じように老いた母や亡くなった父のことを思ってしまいました。。
ちょっと、
暗くなりがちな物語ですが、最終章では・・衿子の号泣シーンが出てきたらどうしよう・・
なんて、はらはらしながら読んだものです。
でもよかった。
あっさり「完」であった。
本を閉じてから、呆然と亡き父のことを思いだし、つい、目頭が熱くなりました。
ひとは皆いつか死んでしまう。普遍的なことです。
どんな人生だったか、すべてはだれにもわからないまま、死んでいくのですね。
家族の思いは独りよがりなのかもしれない。
衿子の父への深い愛情とやさしさが、心にしみました。
真理子さんと衿子が重なるようでした・・