晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

虹の彼方

2006年04月30日 | 
出ました~!小池真理子さんの新刊「虹の彼方

毎日新聞朝刊連載(2004年11月~2005年12月)されていたものが単行本化されました

ほやほやの到着です すぐには手に入らないものとあきらめていたんですが・・とてもラッキーなことに私の手の中に今あります

早速、圧巻の521ページをめくり始めましたよ

女優、高木志摩子(48歳)と、作家、奥平正臣(43歳)が情熱的な恋に堕ちる物語です・・ダブル不倫
26章、終章、から構成されています。3章まで読み進みましたが、どうやら、一章ごとに、1章「志摩子」、2章「正臣」・・と、交互にそれぞれの話で物語は進展していきます・・

まだ、二人は出会ったばかり・・48歳とは思えないくらいの若く美しい志摩子の魅力的な人間像、女優像が際立っています・・

う~ん・・
連休とはいえ、
しばらく睡眠不足の日が続きそうです

病気は自分で治す

2006年04月26日 | 
最近の健康ブームに乗って、いろんな健康法や食べ物などがTVや雑誌で紹介され、そのつど流行語のようにはやり市場をにぎわせたりしています。中高年の健康志向の高さが窺われるところです・・

私とて、どっぷり中年のオバサン(悲しい~
例外ではありません

プルーンがおなかにいいと聞き、もう何十年の飲んでいますし、ヨーグルトが腸内環境をよくして、長寿になるやら・・昆布がいいとか、運動するなら、水泳にウォーキング・・などなど、情報収集にいとまがありません

この、「病気は自分で治す」 安保 徹著 は今年1月に出版された本ですが、図書館からの注文があり、店頭でも売れ行きが好調でした。昨日、夜なべして読んだのですが、なかなかの良書でした!

免疫学者の著者がからだの仕組みと、何故病気になるのかをやさしい言葉でわかりやすく解説してくれています

まず、大きなキーワードとして私の心をとらえたのは・・
「生き方の偏りが病気を作る!」・・でした。もし病気になった時は、今までの生活、生き方を見直すいいチャンス!として考えるべきだそうです・・すごく元気がでる前向きな考え方ですよね!納得です
そして、「薬」について・・
対症療法で症状を軽くして、同じ生き方を続けることこそが大病へと続く道です

なんとなく私が今まで考えてきたこととピッタり一致するので、「やっぱりそうか~!」と思わず頷いてしまいました。

病気の本質を見極め、生きる力をつけるということは、豊かな人生を送る・・ということに繋がりますね

国際的に活躍している、免疫学者である著者ですが、まるで宗教家や哲学家が語るやさしく諭すような言葉がたくさんでてきて、まるで「人生のバイブル」のようです。

星々の舟

2006年04月25日 | 
星々の舟」は・・2003年第129回直木三十五賞受賞作です

私が今まで読んだ彼女の作品では、特に若い人向けのラブストーリーや、エッセイなど、明るくポップな印象が強かった・・ところがこの作品を読んで、作風から受けるイメージをガラリと変えてくれました

ある家族の物語が6編からなる短編で構成されていて、最後には一つの大きな物語としてまとまって見えてきます。

工務店を営む父、息子2人、腹違いの妹2人。そして、後妻の母。
この6人が織り成す、心震える感動のドラマ・・と言えばどこにでもあるような話ですが、なかなかどうして!禁断の兄妹の「恋」にはじまり、不倫に燃える末妹、団塊の世代の長兄は「生き場所や心のよりどころ」を模索し・・厳格で厳しい父親はじつは戦争で心に深い傷を負っていたのです 。

とにかく・・
切なかった

血のつながりがない、と思っていた兄妹がいつしか恋に落ち、ところが実は父親が同じであるという事実を知らされて、天国から一変して地獄に突き落とされたような絶望を味わうのです。兄は一人、狂ったように、逃げ出して、走って、走って、行き着いたところは北のくに・・小樽。
悲しみが伝わって、思わず目頭が熱くなりました・・

その後、二人は違った生き方をするんですが・・十数年して兄は家族の元に帰ってきます。でも、心の奥底には深い悲しみと愛情が渦巻いているのが良くわかります・・切ないですね。

父親の、今でも当時の夢をみてうなされるほどのおぞましい戦争での思い出。
20歳で中国の華中方面へ送り込まれたのですが、そこに設けられた、日本軍の「慰安所」で朝鮮人慰安婦「ヤエコ」と知り合うのです。

従軍慰安婦のことは、日本の戦争歴史に汚点を残す一つの事柄で、私たち日本人は真実も良く知らされていないことでもあります。タブーとされていた歴史なのです。
その様子が、とてもリアルで悲惨で、残酷で、怒りすら感じ、ショックをうけます。とにかく、筆舌に耐え難い・・

「幸せってなに?」
あとがきにかえて・・で作者がこの作品を書くにあたってのきっかけを紹介していました。
「幸せとは呼べぬ幸せも、あるのかもしれない」
作者がようやくたどり着いた感慨であり、気づきでもある。

読み終わって、感動の坩堝でしばらくの間、ぼんやりしてしまいました

自信をもって、お勧めの一冊です









造幣局桜の通り抜け

2006年04月18日 | 
先週、大阪の実家に帰りました。仕事も休みをもらって4日ほどの帰省でした。
ちょうど、造幣局の桜の通り抜けの時期とあって、花見に行ってきましたよ^^
今年の花は「大手鞠」という、品種です。淡紅色の花が枝先に密生して咲き、まるで大きな手まりのようです。重そうにもたげて咲く花に、思わず(~o~)を近づけたり、香りを確かめたり・・楽しかったです
朝から大勢の見物客で、びっくりでしたが、歴史ある大阪の年中行事の一つとして、毎年、新しい品種を増やしたり、「今年の花」を選定したり、俳句をつるしたりと、趣向が凝ってあり、おもしろかったです。
「ヨン様と歩いてみたい、通り抜け・・」
目にとまった、一句。さしずめ、大阪のおばちゃんが読んだ句?かな。
久々にゆっくりすごした実家では、本もたくさん読めました。

村山由佳「星々の舟」 内田幹樹「操縦不能」
私は読みたい本を複数冊、同時に読む癖があって、結局、時間がかかることがあります。

「星々の舟」はとても良かった・・期待していなかっただけに感動して、二度読み返したほどです。記事を書こうと思っても、考えがまとまらなくて・・と言うか、思いが多すぎて、うまく書けない・・次回の宿題にしたいです

「操縦不能」は全くジャンルのことなる、航空サスペンスです。あのミステリー大賞も受賞した、内田幹樹さんの長編です。さすが、パイロット出身の彼ならではの
リアルで臨場感あふれる描写に、迫力があります。専門用語がかなりたくさん出てきてよくわからない箇所もありますが、そこは雰囲気で一気に読むと、結構、いけますよ

来期の訓練案を発表する滝内和孝は、沖縄の下地島実機訓練所の主席教官も兼任していて、シュミレーター訓練をうけもっている時・・
「これから実際に起きた事故を元に作成したビデオをご覧いただきます・・」

実際の航空会社の様子をみるようで、ドキドキします~




城址公園

2006年04月05日 | 日記
昨日、仕事帰りに、ぽかぽか陽気に誘われて、近くの城址公園へぶらりと立ち寄りました。

平日だというのに、大勢の花見客でにぎわっていました。
まぁ~・・満開の桜、桜、桜・・あまりの美しさに思わず口も半開きでぽか~ん
感嘆の声を漏らしながら、そぞろ歩きを楽しんできました

そういえば、ここの城址公園は町のシンボルで、桜の名所としても有名です
「神様のボート」江國香織・・の本の中にも出てきますヨ

打って変わって、今日は雨。

無情にも、桜吹雪の花びらで道路はピンク色に染まりました・・