晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

芋たこなんきん

2006年09月27日 | 
10月2日より、NHKの朝の連続テレビ小説が新しく始まります
芋たこなんきん」です

私は朝8時には出勤なので、朝の連ドラはほとんど見ることができません・・でも、話題になることが多いのでいつもは、再放送を時々ちらりと見るくらいでした。
今度の「芋たこなんきん」はとても興味があります何故なら、大阪が舞台で、あの、天才女優の藤山直美さんがヒロインだからです

ストーリーは・・今週のステラから情報を入手!
~時は昭和40年。大阪市内の金物店に勤める花岡町子(藤山直美)は、夜は小説学校に通い、作家を目指す37歳。それがひょんなことから出会った開業医・徳永健次郎から求婚される。彼は先妻を亡くした5人の子持ち。三世代同居、総勢10人もの大家族だった。「僕と結婚したら面白い小説、ようさん書けるぞ~」っと、くどき落とす。そして・・笑って泣いてケンカして、いつしかなさぬ仲の他人同士が本当の家族になっていく~・・・

町子のモデルは、関西を拠点に活躍する作家、田辺聖子さんです。彼女の自伝的半生と、エッセーが原案となっています。面白いはずですよね

大阪の喜劇王、チャップリンと呼ばれる、藤山寛美の三女、舞台女優で、絶大な人気をほこる藤山直美さん・・まさに遺伝子?がなせるわざ・・天才的です。
こんども、きっと、大阪女性の強さ、面白さ!そして、ほろりとさせる人情の厚さに、多くの視聴者を魅了することでしょう

ちなみに、「芋たこなんきん」ってなに?って思っている方もいるでしょうネ

女性の好きなものを代表してあげた言葉です。大阪、いえ、関西特有の表現です。私はもちろん子供のときからの馴染み深~い言葉です

今度の朝ドラは「おもしろいでぇ~」


武士の一分

2006年09月14日 | 
こちらは、お正月公開予定の映画です。山田洋次監督、木村拓哉主演で早くも話題になっています。
藤沢周平作品の三部作?(誰が決めたのかわからないが・・おそらく映画製作の人でしょう・・)「たそがれ清べい」「鬼の剣・・」につづく最後の作品となるようです。
原作は「隠し剣秋風抄」のなかの「盲目剣谺返し

短編なので、すぐに読めます。
古きよき日本の心を感じる時代小説の名手であった、藤沢周平さん。没後10年近くなりますが、今でもその人気の高さは不動です。私の好きな作品は「蝉しぐれ」
「よろずや平四郎活人剣」などですが、この「隠し剣・・」も面白い小説がたくさんつまっています。その中のひとつ、「盲目剣・・」ストーリーは・・

地方の(海坂藩?でしょう!)下級武士、三村新之丞は藩主の毒見役がもとで、失明し(貝の毒にあたった)捨扶持の身で愛妻とつましく暮らしていた。そこへ、妻の不倫発覚!なんと相手は上司の番頭役、島村藤弥である。・・とここまで聞けば、現代にも通じる不倫劇、と思いきや、正統派時代劇は違います
そこには、女好きの藤弥の陰謀があったのです!
妻、加世は、奉公のかなわぬ身となった夫の身を案じて、島村に「家名存続」を願ったのである。島村は快諾した。しかし、その代償は加世の「貞操」だったのです
すべてが明るみになったとき、新之丞は妻を離縁し、島村に決闘を挑むのです・・
光を失った代わりに研ぎ澄まされていく、聴覚、臭覚。そして、心眼・・。かつて剣術の師範代だった新之丞の剣は秘剣、「谺返し」を得るのです

暗黒の中での新之丞の世界。その悲しい心情がとても丁寧に描かれていて、胸にせまるものがあります

そして、読者の期待を裏切らない、ラストシーンは用意されていて、心が温まる思いが残ります。
映画タイトルの「武士の一分」ですが、はて?新之丞の「一分」とはなんだったのでしょう?小説のなかでは、一箇所だけこの言葉が出てきましたが・・

命にかけても守らなければならなかった、武士の一分とは・・?名誉?ほこり?
アイデンティティー?
新渡戸稲造の「武士道」を勉強しなければわからないかもしれません

なにはともあれ・・キムタクの新之丞。
お正月公開が待ち遠しいですね



親王様、お誕生おめでとう!

2006年09月06日 | 日記
秋篠宮紀子様、おめでとうございます~!
今日は朝から、このニュースで日本中をお祝いムードに染めてくれました

これで、皇位継承、皇室典範改正問題に終止符を打つことになり、国民としてはまずは「よかったネ~」と安堵します

お世継ぎを産む、という大任を果たされた紀子さま、皇室の連綿とつずく伝統は引き継がれたということですね
紀子さま「御懐妊」のニュースを聞いたときから、私の脳裏には「これは宮内庁、極秘プロジェクトチームによる、計画出産では!?・・という思いがありました

親王様誕生!「やはり!」私の推理は正しかったかな・・?!

雅子様もこれで、プレッシャーから(男の子を産まなければ!という)開放されて、肩の荷を降ろされたんではないでしょうか。どうか心安らかにご自分の自由な気持ちで公務を遂行されてはいかがでしょう?。次の皇后様の座は不動なのですから・・

しかしながら、伝統を守ることは尊いことですが、この先もずっと、天皇家のおきさき様になる方は、「男子を産む!」という使命を負わされることに変わりはないんですね・・

八月の路上に捨てる

2006年09月03日 | 
八月の路上に捨てる」・・伊藤たかみ
第135回芥川賞受賞作品です。

文芸春秋9月号の、全文掲載ページで読みました。いつものことながら、芥川賞選評の先生方の辛口の記事はさらりと読んでから、本文に目を通しました。

現代の若者が社会のひずみの中で、もがき苦しむさまを、さわやかなタッチで描かれています。

自動販売機のジュースを補充したり売り上げ金を回収する、アルバイトの30歳の若者が主人公です。どこにでも置かれている「自販機」は私たちには身近なものです。その仕事の様子がとてもリアルで面白かったです。

明日、離婚届けを提出するという、彼は夢を追うのも現実の生活もどうしようもなく疲れたかんじで・・どうにもならない。本人は一生懸命生きているつもりでも、社会からははみ出ていて、なんとも今の若者の悲鳴が聞こえてくるようです。

村山由佳の新刊「ヘヴンリー・ブルー

こちらは、天使の卵、天使の梯子の続編、アナザーーストーリーと、なっています。
「天使の卵」が秋に映画公開されるのを機に出版されたようですが・・
期待はずれでした・・(~o~)
村山由佳さんのファンにはきっと、読みたい本ではなく「所蔵」したい本にはなりそうですネ。装丁がきれいで挿絵もおしゃれです。