晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

いいかげんがいい

2009年07月12日 | 
鎌田實 著  集英社

数年前に読んだ「がんばらない」。こちらはベストセラーとなり、おかげで鎌田先生が全国的に有名になりました。ラジオ、TVでもご活躍です。

最近の記憶に新しいところでは、NHKの番組で、(朝の番組だったかな・・)
瀬戸内寂聴さんとの対談でお二人の話がとてもおもしろかった。

簡単に先生の紹介をしますと・・

1948年東京生まれ。東京医科歯科大学医学部卒。1974年、長野県諏訪中央病院に赴任。住民とともに作る医療を実践する。現在退職し、同病院の名誉理事長。チェルノブイリやイラクの難民の支援活動に参加。著書、「がんばらない」「あきらめない」・・他多数。

「がんばらない」では、まるで、赤ひげ先生みたい!と、感動したものです。
もし、私が余命3ヶ月の宣告を受けたら、絶対鎌田先生の病院に入院したい!なんて思うくらいです。

延命至上命令!?、絶対主義の中で発展してきた現在医療のあり方に一石を投じたような内容です。

病気を見るのではなく、人間をみる・・命の尊厳や大切さ、家族との絆など、考えさせられることばかりです。

先生の語り口がとてもやさしい。
文学作品ではないけれど、読む人の心にふわっと、暖かいものが伝わってきます。

先生のお人柄でしょう

競争社会のなかで、くたくたになって疲れて、悲鳴をあげている現代人には癒しの一冊となりそうです。

鎌田實 公式ホームページ
http://www.kamataminoru.com/index.htm