晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

ただいまぁ~

2010年03月31日 | 日記
昨日、お昼の便で大阪から帰っていました
あっという間の4日間でしたが、久々に大阪弁でいっぱいおしゃべりしてきました^^

全国的に寒い気候だったようで、大阪も万博公園の桜がちらほら咲き始めたと言うのに、冷たい風に震えているようでしたよ。

実家のすぐ近くに3年ほど前にイオンができてずい分にぎやかな街になりました。
大阪モノレール「大日」の駅前、、鳥飼大橋を渡って(うちの実家から)10分ほどです。
交通量がずい分ふえたなぁ・・と、感心。そう言えばつい最近この大橋は新しく建て替えられて新しくなったようです。
子供のころよく遊んだ淀川河川敷きは整備され昔とは比べようもないくらいきれいです。

イオンはどこも同じですね。中のショッピングモールに足を踏み入れると、なんだか千葉にいるみたい・・錯覚をおぼえました。

家族で買い物にきたのですが、若者達であふれかえるなかで母も嬉しそうでした。
いいものを見つけました!
うちのタロくんのレインコートです!ずっと探していたのですがあったんです~
一番のお土産になりました^^一割引でなおラッキー!大阪はホンマ安くてええもんがあるなぁ~

出発の朝、
「もう、帰るんかぁ・・またさみしなるなぁ~」と、父の言葉に後ろ髪引かれる思いでした。

さて・・
今日は朝から仕事で大忙し~私の注文した本がどっさり搬入されていました~
本に埋もれそうになりながら棚の整理に追われましたよ。

「JAL崩壊~ある客室乗務員の告白」 文藝春秋

客注したのが入ってきました。
JALのOB職員や現役CAなどのグループによるまぁ・・内部告発文?のようです
巨大企業のJALが巨額の負債を抱え、なぜ堕ちたのか・・ナショナルフラッグキャリアの誇りは保たれるのか・・

はぁ・・ぱらぱらとめくりましたが
ここまできたか・・という感じです。スキャンダルのねたを内部でここまで赤裸々にかたるとはね・・驚愕。唖然。

そういえば・・
昨日帰りの伊丹から羽田の JL0116便。
快適でした。お天気もよく、揺れもなくて、ついうとうと。
不意にイヤホンから機長からのアナウンスが流れました
「皆さま・・本日はご搭乗誠にありがとうございます・・当機はただ今伊豆半島上空を順調に飛行しております・・・・・左側前方には雪をかぶった富士山がきれいにごらん頂けます・・」

ハッと気がついて、窓をやると、くっきりときれいな雪化粧の富士山が目に飛び込んできました。

もうすぐ着陸か・・
ステキなキャプテンの声に感謝して~

家に着くと、タロくんが熱烈歓迎でジャンプして飛びついてきました




不自由な心

2010年03月24日 | 
不自由な心  白石一文

桜の開花ニュースが聞こえてきますが
今日は寒くて冷たい雨になりました。
今年も桜の季節がやってきたのか・・と思うとつくづく一年なんて瞬く間に過ぎるなぁと、思います。
仕事して、家事してタロの世話して・・おまけにスポーツクラブでひと泳ぎして・・それは忙しいはずですね。でもおかげで自分の年齢をなげく?暇もないくらい心身ともに健康な状態を保っているように思われます。

そんな中、今度の土曜日から半年ぶりに大阪に帰省することにしました。半年ぶりです。
久々に両親の様子をみて、のんびりしてきます^^

さて、、、タイトルの本の話でした。

気に入ってまた白石さんの本をよみました

短編と呼ぶには良くできた?ステキなお話が5つです
どれも面白かったです。
まぁ・・不倫の話ばかりですが、大人の恋愛小説ですね。あとがきにかえてを読むと、白石さんの小説にたいする思いというか、理念のようなものをかんじました。まじめな方なんですね~

表題は最後にありますが、やはりはじめから順番に読んだほうが、連作のようでいいみたい。



一瞬の光

2010年03月01日 | 
一瞬の光  白石一文 著 2000年刊

白石一文のデヴュー作です

直木賞を受賞してから、彼の著書をリストアップしていて平台で展開。軽い気持ちで読んでみたのですが・・
これが、驚きの感動大作でした。600枚ほどの長編でしたが、夢中で時間を忘れてしまうくらいでむさぼる様に読んでしまった。
読みやすい文体でもあったように思う。
最初のほうは企業の陰謀や策略など結構リアルに描かれていて、面白い!社会派の作品?と思わせるかんじでテンポよく、まるで映画を見ているようでした。

物語は・・
橋田浩介は38歳。容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能。日本を代表する巨大企業の人事課長に異例の若さで抜擢された超エリート。採用の面接官をしていたのがきっかけで短大生の香折と出会う。その香折は幼児のころから母と精神異常の兄から虐待をうけ、トラウマに苦しんでいた。そんな香折のことが浩介のなかで大きな存在になっていく。
会社のなかでの謀略、信頼していた上司からの裏切りで、浩介はすべてを失っていき、自分の存在価値さえも見失いそうになるのだが・・

浩介さん・・
いや~かっこいいですね。中盤ころからすっかりファンになりました
冷静沈着、常にクールで、人気若手俳優?ににているハンサムさん。それは女にもてて当たり前でしょう。
しかし、そんな彼にも痛い失恋と裏切りで、女性不信というか、希薄な関係しかもてなくなるのです。
この物語の中には、愛することとはどういうことなのか?
自分らしく生きていくには?というテーマが流れているようです。

恋人の藤山瑠衣さん。申し分のないくらいのすばらしい女性として描かれているのですが、ちょっと、古風すぎるくらいの良妻賢母形の才女。性描写はけっこうなまめかしくあったけど、もう少し、丁寧にそのへんは・・と、思ってしまったのは私だけかしら?
結局彼女の愛は浩介に受け入れられなくて、かわいそうでした。が・・彼女くらいの美人で才能があればいくらでも男はできるでしょうに・・

香折は信じられないような不幸な人生を20年送ってきたのだが、浩介に出会ったことで大きく変化していくのです。18歳の年齢の差を越え、家族の愛や、恋情を超えるような「愛」とはどんなものでしょう。ちょっと、理解しがたいです。
まぁ、そこは小説の世界ですからよしとして、
最後の結末は感動的で、切ない気持ちがあふれそうになりました。

もう少し、彼の作品を読んでみたくなりました。