晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

出口のない海

2006年08月28日 | 
先週より、書店では「横山秀夫フェア」を展開しています。「陰の季節」「動機」
「半落ち」そして「クライマーズ・ハイ」と多くの推理小説やヒューマン作品を排出してきた、著者ですが、今回私が選んだのは「出口のない海」です。

9月16日から映画公開も予定されている、話題作です。

第二次世界大戦での、日本の特攻、「神風特攻隊」は誰もが知っていますが、「神潮特攻隊」が実在したのはあまり知られていません。
人間魚雷「回天」・・その不気味で恐ろしい響きを感じながら、ページをめくるのにそう、時間はかからなかったです。確か、靖国神社横の「遊就館」にも展示してあったのは記憶に新しいです。真っ黒で全長、15メートルくらいの大きな筒!?
これに乗って、敵艦隊に突っ込む!まさに人間爆弾です。

読んでいくうちにその、人間兵器の恐ろしさに、胸苦しさを覚えました。

甲子園で優勝投手、大学リーグでも投げる夢を持ちながらも、海軍特攻を志願した主人公「並木浩二」。郷里に残した、父母、家族、そして恋人とも別れて、それでも祖国のために命を投げ出す・・悲しい限りです。「生きていたい!」
彼の生と死の狭間における心の葛藤は、とても理解できます。しかし、結論はやはり「美化した死」に落ち着くのは、当時の軍国教育で刷り込まれていたからでしょう・・。この戦争は負ける、と彼は判っていたのに、それでも引き返せなかった・・。
まさに、終わらせるための「特攻」だったのです。

最近、戦争に関する雑誌や本をいくつか読む機会が多かったせいか、つくづく、戦争の悲惨さ、特に当時の日本国家、日本軍、の愚かしさを感じます。

本を閉じて、思わずため息がでました。・・悲壮な物語です。






靖国神社参拝

2006年08月15日 | 日記
先週、PCがトラブルを起こし、起動しなくなりました!。原因は不明・・
悪戦苦闘の末、やっと再起! でも、ファイルがほとんど消えてしまいショックです。アドレス帳も・・心当たりのある方はわたくしめにメールを下さいね

さて・・
今朝、「小泉首相が靖国神社参拝」の様子を中継で放送していました
やはり、公約どおり実行されたんですね。・・周りの反対に屈せず意思を貫くとは、ご立派!としか言いようがないですね。あきれてものが言えないなんていう方もいるでしょうが・・
何はともあれ、中国から前回のような非道な「反日」運動につながらないことを願います

私は先週、12日に靖国神社を参拝してきました。
今朝のように報道陣に取り囲まれることもなく?!優雅に参拝、遊就館の見学をしてきました。観光客と思しき外国人のかたもちらほろ見かけました。
初めての靖国神社は、荘厳で立派・・広大な敷地の中、有名な「空をつくよな大鳥居」を見上げ、特に雨上がりのせいか、とても美しかった。日本の文化を感じられ、感動すら覚えました

「遊就館」は戦没者にまつわる遺品や戦争に関連した品々を展示している資料館です・入ってすぐ「ゼロ戦」が飾られ?展示しているのにはびっくりします。
思ったより館内は広く、ゆっくり見学するには時間が足りなかったです。
・・終始、自国の戦争の歴史は「自衛」であり、正当化するような雰囲気です。これは、やはり、靖国神社と混同して批判の対象とされる由縁かもしれないです。

問題を解決するには、まだまだ道のりは遠いかもしれません。
でも、私にとって、靖国神社は、戦後の歴史を勉強しなおす、いいきっかけになったことは確かです・・

気になること

2006年08月09日 | 
昨日から、にわかに接近してきた3つの台風で今朝から大荒れの天気です。
急旋回して関東地方をおそった7号は明日にも温帯低気圧になるようです・・
つづいて8号、9号の進路が気になるところです。船舶や航空関係のお仕事に従事されている方々には神経が磨り減るようなご苦労がおありでしょうね・・安全をお祈りします

さて、今日、7月の新刊で注文にもかかわらず搬入が遅れていた書籍がやっと入荷しました

大地の咆哮」著者は元、上海総領事の杉本信行 さんです。

2004年5月、在上海日本総領事館の館員が、中国側公安当局者による恫喝と脅迫に苦しめられ、自殺の道を選んだ事件は記憶に新しいことと思います。
その時の総領事が著者であります。
帰国後、著者は末期のガンと診断され、病床のなかで日本と中国の将来を見据え、本書はかかれました。

とても気になる1冊です

仕事の合間に少しぱらぱらとめくってみましたが、複雑な中国と日本の歴史背景を解説しながら、日本人がしらない中国の実態を明らかにした大作と解説にありました。

「靖国神社参拝問題」をざっと読みましたが、もやもやとした「疑問」や理不尽さが吹き飛ぶような切れ味のよい・・というか、わかりやすく両国の見解や思想の違いについて、また、世界の世論を納得させるにはどうしたらいいのか!?と、ちゃんと対処法まで述べられていました。

ここで、中国の批判に屈して、靖国神社参拝を取りやめてしまえば、日本はますます世界から「情けない国」として、その地位は貶められるでしょう・・
まさに「国家の品格」だ!と、思いました

私は、この週末にでも靖国神社に参拝してみたいと思っています。
恥ずかしながら、近くの武道館には何度となく足を運んでいるのに、その先の靖国には行ったことがありません

今、これほど、内外で話題の中心となっている、靖国神社・・
この目でみないと、偉そうな意見は言えないですから

Cairns 旅行

2006年08月06日 | 日記
すっかり、真夏の日本になってしまいました。
記事投稿も何日ぶりでしょう・・友人のブログのカテゴリーがたくさん増えているので、読むのに時間がかかりましたよ

先週、オーストラリア、ケアンズに5日間のリゾートを楽しんできました。
もちろん、ケアンズは初めてです。
ちょうど、真冬で乾季とあって、日中でも26度、夜は18度ととてもすごしやすかったです

こちらには世界遺産で有名なグレートバリアリーフがあります。ワクワクしながら、高速船に乗って45分、グリーン島に渡りました。船に弱い私は案の定・・気分が悪くなったけれど、その先は別天地!コバルトブルーの海、空、きれいな魚・・心が洗われるような感動を覚えました
さっそくシュノーケリングを借りて、いざ、ビーチへGOO
透き通るような海のなかはお魚がいっぱい!・・私・・マーメイドになったよう~!?

夏休みでさぞかし、日本人観光客がわんさかいるかと思っていましたが、予想外に空いていて、人はまばらでした。西洋人、アジア人、特に中国の団体さんが目立ちましたね。彼らはどこでも大声を上げてまるでけんかでもしているような剣幕でまくし立てるから、すぐわかりますね

次の日は高原列車に乗って、熱帯雨林のキュランダ高原へ一日、ツアーに参加しました。先住民族のアボジリニ人の民族舞踊など見、コアラを抱っこして記念写真お決まりのコースだそうです。

Cairnsの町は田舎で、治安もよく、親日家も多いとあって、とてもフレンドリーな感じでした。
また、語学留学などで、こちらで働きながら勉強している日本人の若い人たちが多いのには感心しました。

たくさんの思い出を胸にあっという間の5日間。
帰りの飛行機から見下ろす大海原をながめると、そのスケールの大きさに改めて驚きます。どこまでも続く珊瑚礁群、無数に飛び交うようにして泳ぐ魚たち。まさに神様が創った命の楽園でした・・感動をありがとう!