晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

ただいま~

2014年03月27日 | 日記


大阪から千葉に戻ってきました。
疲れました~
なんせ、21日の出発からトラブル!
羽田発伊丹行のお昼の便を予約していました。たまたま主人が休みで時間があったもんですから
珍しく「羽田まで送ってやるよ~」なんて、親切にも車をだしてくれまして・・
ところがどっこい、東関道大渋滞!習志野から大井まで130分~
ありえない・・もう。。真っ青になりながらJALに電話して、、予約変更。満席!?17時30分までない!
とほほ・・
お昼に着いて、さっそく空席待ちの番号をもらって待ちました。。結局14時半の飛行機になんとか滑り込むように
乗りました~

「えらい遅かったなぁ・・」
母はずっと、時計を見上げてまっていたようです。

実家ではお墓参りして、後はのんびり買い物に行ったり、夜は弟家族たちも集まって食事したり
スーパー温泉に浸かったり~

今日は久々に仕事でとても疲れました。

5月の連休に高校のOB会の同窓会のお知らせ。後輩からのメールでした。
ずっと行ってないので行きたいなぁ・・


抱擁、あるいはライスには塩を

2014年03月20日 | 
抱擁、あるいはライスには塩を  江國香織 著

久々に江國香織さんの長編を読みました。

3世代で暮らす裕福な大家族。
でも、ちょと普通のおうちではありません
富豪のおじいさまは呉服商から貿易会社をおこし、すごいお屋敷に住んでいるのだが・・さすが
ちょっとハイカラさん。。外遊先のロシアからお嫁さんまでお持ち帰り?
いえ、かわいいフランス人形のような娘さんが日本までついてきてしまう。
彼女の地を引いた、子供たち3人が波乱万丈な人生を送ります
それぞれ個性的で、セレブです。教育方針は大学まで学校へ行かせない!
不登校?ではなく家庭の教育方針なのです。

今じゃ、、許されないでしょうが・・
でも、家庭教師が毎日やってきて、普通の学校教育よりはるかに優秀な子供たちになるのです。

それぞれの立場での章はわかりやすくて面白かったです。桐おじの留学、菊乃の家でで妊娠して・・
妹、百合の不幸な結婚。。などなど
読み応えじゅうぶんでした。

さて
明日から、5日間ほどの予定で大阪に帰省します~
お彼岸なのでお墓参りです。父の大好きだった栗饅頭も米屋で買ってきました。

母が待ちかねているようで、仕事から帰ってくるなり電話がありましたよ。

お天気が少し心配ですが、
行ってき参ります~

パパさん、タロくんお留守番お願いしますね

無垢の領域 Area of Innocence

2014年03月06日 | 
無垢の領域  桜木柴乃 著

直木賞受賞作の「ホテルローヤル」をずっと待っていてまだです・・
先にこの「無垢の領域」を読みました。

すごい!桜木柴乃の実力をみましたよ
知らなかったです。。もっと早くに読めばよかった、と思いました。

物語は・・

知らないままでいられたら、気づかないままだったら、どんなに幸福だっただろう――。革命児と称される若手図書館長、中途半端な才能に苦悩しながらも半身が不自由な母と同居する書道家と養護教諭の妻。悪意も邪気もない「子どものような」純香がこの街に来た瞬間から、大人たちが心の奥に隠していた「嫉妬」の芽が顔をのぞかせる──。

舞台は北海道の釧路。
著者は釧路の出身でしたね。なるほど釧路の、気候や風景の描写が流麗に描かれています。においが漂ってきそうでした。
登場人物のそれぞれの事情と心の中。誰もが持つであろう、欲望や嫉妬や妬みや、身勝手さ、丁寧に描かれていて
よく理解できます。
大人であるが故の不誠実さ?いえ、きっと誠実なんでしょう。
純香、25歳。でも心は7歳くらいかな・・いや~今の子はませてるから、4歳くらいかもしれない。

登場人物はみな善良な人たちのような気がする。怜子と、館長の不倫?いや欲望はちょっといいなぁ。ドキドキ感がよかった。
心理描写が匠です。

しかしながら・・
純香は不幸な結末でとてもショッキングでかわいそうでしたが、
おばぁちゃんやおかあさんのように「楽」になったのかもしれないですね。

墨龍会の大賞を受賞した秋津龍生さん・・
その作品「画竜点睛」をみてみたいと思いました。贋作?。天国の純香もみているでしょう~×をつけ忘れたって!
秋津のお母さんは
やっぱり不思議です。仮病で認知症なんてね(@_@;)

とにかく圧倒的な筆致力に脱帽。ミステリーな恋愛小説ともいえるでしょう。
釧路に行ってみたくなりましたよ