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山梨に住むユタカのブログ。地元ヴァンフォーレを応援してこのブログもなんと18年目を迎えました。ヤングパワー炸裂!

蠍の一刺し!ウタカ選手の一発で連敗を止める白星【栃木SC戦】

2023-04-18 | Weblog
4月16日にホームで行われた2023年明治安田生命J2リーグ第10節栃木SC戦ですが、試合結果は1対0でヴァンフォーレが勝利しました!ヴァンフォーレの得点は後半に挙げたピーター ウタカ選手のゴールでした。


【良かった点】
この試合良かった点は3つ。まず1つ目は林田選手の活躍。ヴァンフォーレは最近まで試合出場して主に攻撃面で活躍していた品田選手が負傷により戦線離脱し、ボランチの選手層に不安を抱えていました。しかし前節の長崎戦からケガで長期離脱していた林田選手が復帰しその初戦でアグレッシブなプレーを披露。今回も幅広い中盤のエリアを精力的かつ効率よく動き回り相手にプレッシャーをかけに行き、前へボールを奪いに行く意識も強くあったのでショートカウンターから決定機に繋げる役割も担いました。ボランチでコンビを組む松本凪選手も守備面で安定感のある林田選手がいるため、安心して攻撃参加に上がれていましたね。また縦に早い栃木の攻撃の起点となるポイントを常に林田選手が目を配って抑えていたからこそ失点に繋がるピンチを未然に防ぐことができていたと思います。品田選手が抜けた穴はこれから林田選手が埋めることになりそうですね。

良かった点の2つ目は無失点に抑えた守備陣。栃木はスタートの時点では個の力で打開するような選手はいませんでしたが、みんながやるべき仕事をきっちりとこなして組織的に試合を進めており、特に攻守の切り替えの場面で素早く帰陣し相手に隙を与えない意識が強い印象を受けました。攻撃面でもしっかり守った後に素早く前に出ていくカウンターサッカーが得意で、ヴァンフォーレもその対応に相当苦労し体力を使っていたと思います。しかし素早く攻め込まれていても栃木の攻撃の起点になるトップの根本選手やシャドーの山田選手のところには厳しくディフェンスに行けており、プレッシャーをかけて相手のプレー精度を落とすことに成功していました。それは先ほど挙げた林田選手のプレスの貢献や井上選手&マンシャ選手のCBの2人がフィジカル勝負で負けていなかったことが大きく、須貝選手ら周りの選手たちも機能的にフォローできていたおかげと言えます。栃木は後半から神戸選手や元日本代表の矢野選手や高萩選手など能力の高い選手を投入し組織力から個の力に頼るスタイルに変えてきましたが、それに惑わされることなく抑えるポイントをしっかりと臨機応変に守備できていたのでそれが無失点に繋がったと思いますね。この試合一番誉めるべきポイントは守備陣の奮闘だと個人的には思います。

良かった点の3つ目はウタカ選手が得点を決めたこと。この後の気になった点にも書きますが、ウタカ選手はこの試合の大半の時間は効果的な場所でボールが貰えず、下がり目の位置でボールに触れてすぐに他の選手にパスを捌く消極的なシーンが多々みられていました。得点源として攻撃の仕上げを任されているのにその期待になかなか応えられないもどかしさを本人も感じていたと思います。しかし彼のような役割の選手はゴールという結果を示せば一気に評価が上がります。それが勝利に繋がる決勝点ならなおさらのこと。後半33分に挙げたゴールはヘディングでファーサイドから逆サイドのネットに叩き込むもので、下がりながらジャンプし背筋を使う屈強なウタカ選手しかできないような力強さがありましたね。まさに数少ないチャンスを確実にモノにする ‘サソリの一刺し’ といった一撃だったと思います。


【気になった点】
この試合で気になった点は2つ。まず1つ目はチーム全体でボールを持つ時間が長いということ。もちろんボールを長い時間保持し支配率を高めることは試合を能動的にコントロールすることができ、スタミナのペース配分や攻め込まれる回数を減らすなどのメリットがあります。ポゼッション重視のスタイルなら戦略的に優位に進めることができるのですが、今の堅守速攻のスタイルで行うとチームの長所となっている相手の守備陣形が整う前に素早く仕掛ける攻撃の良さが消えてしまい、手詰まりとなって横パスやバックパスを選択し攻撃をもう一度組み立て直すことが多くなります。その人数をかけて相手の守備網を崩そうとしている状態でボールを奪われてしまうと、一転してカウンターアタックでDFの裏のスペースを突かれて大ピンチを迎えることもあります。今シーズンのチームの武器となっている高い位置で相手にプレッシャーをかけてボールを奪い、手数をかけずに素早く仕掛けるショートカウンターをより多く発動させることが現在のチームの勝ちパターンとなっているので、自ら持つ時間を長くするよりも相手に意図的にボールを持たせるような工夫がほしいところ。実はボール支配率は相手が上回っていた方が勝率が良いデータがあります。

ボール支配率
第4節→甲府39% 藤枝61%
第5節→甲府37% 岡山63%
第6節→甲府42% 水戸58%
第7節→甲府47% 清水53%

これは4連勝した試合のデータ。いずれも相手の方が支配率は高く、意図的にボールを持たせることができています。今回の栃木戦では甲府57%栃木43%というボール支配率だったので、ヴァンフォーレが得意とするショートカウンターに繋げる機会が少なくチームの特長が発揮しにくい条件だったように思います。

気になった点の2つ目はウタカ選手の90分間の貢献度が低いこと。ウタカ選手のような存在は少し大げさな表現となりますが、試合の89分間休んでいても残り1分間でゴールという結果を出せば評価されます。もちろんそれで良いのですが、その他の時間は周りの選手が攻守に動き回りチームを活性化させているので、そこにウタカ選手が加わり組織力に貢献できればだいぶチームの負担を軽減させることができます。最近はなんとか前線の守備を頑張ろうとする努力はみせていますが、現状ではチームを活性化させる働きにあまり貢献できていないと思うので、得点という結果を残せば良いというのではなくもう少しチームのために力を使う努力をしなければいけないと思います。最近ウタカ選手と交代して入る松本孝選手は真逆でチームのために全力で力を使えるタイプの選手。どちらが良いかは置いといて、そのプレースタイルの違いにも注目して見るのも面白いと思います。


…この勝利によりヴァンフォーレの今シーズンの成績は、5勝2分け3敗の勝ち点17となり順位は7位と前節と変わらず。しかし勝ち点3を積み上げたことで着実に上位クラブとの勝ち点差を縮めることができています。次節は首位町田とのビッグマッチ。もし勝利することができたら一気に迫れるので、これまでのベストの力を発揮してほしいと思います。



2023.4.16 2023明治安田生命J2リーグ 第10節 vs.栃木SC





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