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月の満ち欠けに時の流れを感じながら、皆でそれぞれの持ち時間を楽しく意味あるものにしていきたい。

渡辺かづき先生とのレッスン180

2021-03-13 11:11:47 | ピアノ

   今日は雨が降っている中をレッスンへ。まず、藤井英一さんの練習本「ステップアップ・ジャズピアノ」から”Bye Bye Blackbird”の2回目から、レッスン開始。

   実は、前回はこの曲を単独で弾くとどうも寂しいので、電子ピアノの何か伴奏音を取り入れてみたいと先生に相談。(「シャッフル」というのを伴奏に使って練習するのがいい)との先生のアドバイスで、家で「シャッフル」を鳴らしながら練習してみた。 ただ、それでも物足りなさが残った。ところで、この「ステップアップ・ジャズピアノ」の教本では(どうもベース音部分の音が足りないので、僕が一緒にベースを弾いてみましょう)と、毎回 曲が仕上がると、最後にベース音部分を先生が一緒に弾いて下さっていた。それを思い出して、(じゃあ先生のように伴奏をつけてみればどうだろう!)と思い立ち、トライしてみた。

   自分の演奏をまず吹き込んで、それを再生しながらコードをたよりにベース音を適当に入れてみた。ところが、簡単にできるかと思ったら、全然うまくいかない。 先生は譜を見ながらいつも即座にいとも簡単に伴奏を入れて下さっていたが、自分がいれてみると、何回やってもイマイチ(嘆)。レッスンで先生と弾く時は、先生がどう弾いているのかは耳には聞こえているが、脇目でみる余裕はなく皆目分からずじまい。

   そこで、今日は、連弾して頂くことになった時に、その前に「先生はどうやって伴奏をつけて下さっているのですか?」と質問。すると、たとえば、”Bye Bye Blackbird”でいえば~と、先生が極めて明快に説明して下さった。

   「伴奏は2ビートか4ビートで基本入れている。そして、味付けに装飾音を入れる。2ビートか4ビートといっても、いくら頭で音を出すといっても、身体ではジャズの3拍の基本リズムは感じて音を入れているので、装飾音を入れる時にも、その感覚を外すことなく、入れるようにする」「それから、最初は2ビート。曲が乗ってきたところでは4ビートで入れる。アドリブの時は2ビートに戻す」 とのこと。ほ~っ、まったく気づきませんでした。ベースの人の演奏もそうなっていたのだろうか。2ビート、4ビートで音を入れても、常に3カウントのジャズのリズムを感じ続けて~というのが「ミソ」だと思った。

   2ビート、4ビート、装飾音の入れ方などをざっと教えて頂き、実際の連弾を録音させて頂くことに。本当は先生の指の動きも撮りたいところだったが、三脚とかないし、設置が難しいので今回はとりあえず音だけ。さて、どれだけこれで解明が進むだろうか? 面白いので、すこし伴奏の付け方を真似をして勉強してみようと思う。

   さて、次は藤井さんガーシュインのアレンジ・テキストから”Love Walked In” (忍びよる恋)。そもそも「音のカウントが途中で倍速になっていますよ!」の前回、ビックリのご指摘を受けて、かなりスピードをメトロノームで意識して、間違えないようにかなりしつこく練習してきました。まあ、つっかえないで弾くのは不可能として、それなりに中断もありながら、弾き終えると、「まあ、まとまってきたのではないですか」と先生。こちらも、「こんなところで~」の修了。あっさりと、この曲ともお別れすることになりました。お疲れ様でしたぁ。

   そして、最後は、前回から2回目の先生のオリジナル曲"Spark of Life" (CD ”A Brand New Days"に収録)の難曲。それでも、前半のイントロのルバートは、前回先生に模範演奏も再度特別にして頂いたおかげで、こちらも「それなり」になりました。問題は曲想が変って、テンポが付いて左手が大変な部分。一歩先にでて音を出す不得意なカウントしづらいメロディーが・・・(嘆) それでも、必死にかじりついて、前半の最後まで、息を途切らせずに弾き終えると、前回よりは努力が実り「まとまりがでてきましたね」と、こちらもねぎらいのひとことを頂けました。

  「只、テーマ部分で音の出が遅めにでたりする時が、まだありますね」と言われて弾き直しを数回。少し音がリズムにはまって来たところで、AからBに行くところと、CからFに行くところが、AとCが似ているので、どうもBとFが混乱して行き損なって間違えてしまうので、つなぎ方の話をして・・・その時に、練習中疑問になっていた「Cの最後にD7#11となっているテンションの#11はG#かと思うけれども、模範演奏で弾いて頂いたのではよく弾いているのがわからなかったのですが・・・」と質問。 すると、「G#」の音を入れるという。「F#」の音が大事なのかと思っていたら、必ず「F#]と一緒に「G#」を弾いてほしい意図があるとのこと。 自然に流すと(可愛い感じ)の音になってしまうので、あえてここで#11として「G#]を入れたのだそうだ。

   なるほど、なるほど。先生の自然に流してしまう「可愛い感じの音」と「G#にした音」での弾き比べに、私も納得。音楽家というのは、こういうところにもこだわりの音をいれているのか~と感心した。

   そして、どうにか前半がまとまりがついてきたところで、後半のアドリブ、エンドまでを模範演奏をして頂いて、今日のレッスンは終了。今日は、連弾と、アドリブなどの模範演奏と、贅沢なレッスンでした。雨がかなり酷いという予報もありましたが、どうにか雨にも困らされることもなく帰宅もでき、楽しい時間を過ごせたことに感謝。

    

コメント
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