元東京都知事・舛添が以前自分で語ったことと、まったく異なる行動をして世間を唖然とさせ、その幼児的言い訳に国民の総スカンを食った。そして、先日、往生際の悪い醜い姿を晒した上で、やっとのこと辞任した。
人間というのは、かくも恥ずかしげもなく変質できるものなのか。もしくは、立場が変化すると言葉も人間もすっかり変わり、かくもカッコ悪い最後を迎えることができるものなのか(笑)!
結局は、もともとがそんな人だったということだろうが・・・。
P・ローズも然り。“It sounds like in Japan,’’ Rose told USA TODAY Sports, “they’re trying to make me the Hit Queen. I’m not trying to take anything away from Ichiro, he’s had a Hall of Fame career, but the next thing you know, they’ll be counting his high-school hits. (USA TODAYのココから引用)<日本では僕を、(ヒット王から)ヒット女王にしようとしている。イチローが殿堂入りするのに何かを彼から取り去ろうというつもりはないが、だけど、これじゃ高校時代のヒットまでカウントするんじゃないか?>
という品の悪いジョークを語ったという今のローズ。
それにならい、アメリカの新聞のイチローの4257安打の取り上げ方も、日本とトーンとは違うようだ。
そんな中、日刊スポーツが過去のいろいろなイチローにまつわる記事を復刻させた中に、2011年10月1日のまともなローズの話が掲載されていて、その発言の真面さに驚いた。なんだ、ちゃんとしたことも前は言っていたんだ・・・
「(前略)休まずに試合に出続ける選手が私の記録を追い越すことができる。それができるのはイチローかヤンキースのジーターだと思っていた。しかし、イチローより1歳下のジーターはけがもあったのだろうが、最近は休養を取るようになっている。私の記録を抜こうという気はないようだ。そうなればイチローしかいない。
イチローが大リーグで3000本に到達すると、日米合算で私を抜くことになるが、抜かれるならイチローに抜かれたい。正直に言うと、日本での記録とメジャーでの記録を一緒にすることはできない。それでも、休まず試合に出る野球への真摯(しんし)なイチローの姿は他の選手には見られないことだ。ただ、今季を見る限りでは、あと600本を打ち、メジャー通算3000本に到達する道のりはとても険しいものになるとは思う。
最後に1つ、つけ加えたい。プレーオフに出てワールドシリーズで活躍するイチローの姿を私は心待ちにしている。素晴らしい選手は強いチームにいるべきだ。私はヤンキースやフィリーズのユニホームを着たイチローが見たい。でも、イチローはシアトルに骨をうずめるのだろう。それが現実というものだ。」*(日刊スポーツココから引用)
まともな見解をちゃんと5年前には言っていたんじゃないですか。舛添さんと一緒だぁ~。
たぶん、野球賭博で野球界から永久追放された後は少し謙虚になってまともな発言もできるようになっていたけれど、最近になって少しずつ見直されはじめセレモニーに復帰などして、また頭が高くなってきたのではないか? つまり、また野球賭博をやったような本来の彼の姿が戻ってきているのでは?
イチローがそれに対して、自分の4257安打を嬉しくは思っているが、「小さいこと」と言い、「僕は子どもの頃から人に笑われてきたことを常に達成してきているという自負がある」と人が何と言おうと自分の実力でとやかくいう人を黙らせてきた自負を語り、「いつかアメリカで抜く選手が出てきてほしいし、それが(元ヤンキース主将の)ジーターのような人格者であることが理想。もっと言えば日本(の年間公式戦試合数)で抜くことが恐らく一番難しいこと。それを誰かにやってほしいし、僕は見てみたい」と語った。
「人格者」といったところ、「日本の方がヒット数は試合数が少ないので難しいのに・・・」といったところ、注目です!
P・ローズに対しては黙って何も語らず、きっとイチローはこれから米単独3000本安打を達成して実力でアメリカでの評価を不動のものにしていくことでしょう。
そんなイチローの姿に、多くの人が注目し学んでほしい。
イチローの素晴らしさは、数字だけでないこのまさに人格そのもの。
奇しくもローズが語った、「真摯(しんし)さ」。野球へ、人生を進める歩みの1歩1歩へのこのイチローの真摯さに、惚れ惚れ!!!
さあ、次は3000本安打。あと、21安打ですぅ!!!!!