悪妻愚母&鬼嫁

専業主婦のバタバタ日常。ドラマ、本、P、菓子なども気分に任せて語っています。My Homepage悪妻愚母もよろしく。

「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」リリー・フランキー

2006-08-03 19:11:39 | 本 コミック
 そもそも、リリー・フランキーとは、誰ぞや。裏表紙によると、~~1963年福岡県生まれ。武蔵野美術大学卒業。文章家、小説家、コラムニスト、絵本作家、イラストレーター、フォトグラファー・・・など。多彩な顔を持ち、ジャンルの壁を自由に往来しつつ活動。これは、著書初めての長編~~とある。

 彼の複雑な家庭環境、生い立ちを追う前半は淡々と読む。途中から気が付いた。全編に綴られる、おかんへのラブレターだよ、これは。息子と母親の深~い絆。家族へのあこがれを綴っているのだ。

 彼(リリーさん)の生い立ちを追う前半は自分を母親として、でも後半、彼が成人してからは、自分を子供の立場として読んでいた。母親を思う気持ちっていくつになっても変わらないものだよね。

 たっぷり、泣かされてしまった。

 同時に、自分の母を彼女が幸せと感じてくれるように、看取ることができるだろうか。リリーさんのおかあさんのように自分の始末をきちんとつけて、人生終えることができるだろうか。両方の立場で、考えさせられてしまう作品だった。