中村 幸春 夢丸釣行記

遊漁船 夢丸での釣行記をお届けしております。
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90歳のお婆さんが鋏を持参

2024年06月29日 | ブログ
2024/6/29 鋏み研ぎ
今朝、初めて来店されたお婆さん
「鋏を研いでもらえるか?」
他のGuestさんの施術をしていたので、「急がんでも良ければEEですよ」と聞くと
「お父さんをあと1,2回散髪したらもーイランのよ」
え~ソーなんですか?
年齢を聞くと、「90歳よ」ホンでこの鋏は、子供やお父さんの髪を切っていたんよ」
そろそろ、切る事も無いじゃろ、あと1,2回切れば終わりよと言われた
拝見すると、髪を切るどころか、Paperも切れない!Hit GUMも無いし
けれど90歳のお婆さんが持参されたのだから、最後の散髪に間に合わせないとイケン
昼飯時間に長年蓄積した汚れを特殊な洗剤でつけ置きした。
通常の汚れはパーツクリーナーで除去できるが、40年以上経過した人の皮脂は簡単には除去できない
昔の鋏なので鋼の素材、SUSでは無いので多分研げるはず
しかし、経年劣化しているので、優しく研がないと折れることがある
丁寧に仕上げて、試し切りをすると、スッパスッパと極上の切れ味が蘇った
これなら孫の散髪もできるはず
あと、1,2回では無く20回30回散髪できればEEけどね
90歳のお婆さんが持参した、親子散髪の鋏を蘇らした
道具には人それぞれの思い出がある
DREAMの鋏みも、かれこれ40年
新品より切れるはず
使えば使う程、馴染むのが、{名品}と呼ばれる別名
Brandでは無く、その道具自体が名品となるのだ
最初はどの道具も、ただのscissorsであり、鎌であり、鍬であり鉋であるが
使う人が丁寧に管理していると、名品になるのよ
30年40年使用している道具は、良いから使う
研ぐから愛着が生まれる

親父から受け継いだ理容と言う仕事
幼い頃、「幸春よ!次男だから刃物を扱う仕事を選べ」「ソーすれば世界中何処でも生きていける」
長男は家督を継ぐ、次男は分家する
すると自分の仕事を見つけないといけない
その意味が今わかる
あのときの言葉が60年過ぎた
今でも親父の言葉は鮮明に覚えている
「刃物は研げばいつでも新品になるぞ!」
動画は中村 幸春FBで!
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